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2014年07月03日
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カテゴリ:ぽんこちへの道


釣りに行けぬ。。。orz(BYじゃこ)


ワテも行けぬ。。。orz(BYハオコゼ)


ということで、ええ加減に釣りに行って爆釣釣行記をアップしたかったんですが、仕事で全く行けません!(・∀・#)ムカムカ

まあ梅雨もまだまだ明けないし、しょうがないので恒例のぽんこちネタでお目汚しいたします。

今回は、かねてよりじゃこ先生と小型両軸のコラボレーション企画を画策しておったんですが、さすがに異国在住の先生の手元にブツが全く無い為、無念ですが単独掲載いたします。


さて、中年以上の方で子供の頃から釣りをしていて、ダイワのコロネットを触ったことが無いという人はほとんどいないでしょう。筏釣りやテトラの穴釣りなど、足元に仕掛けを落とす釣りに広く用いられている小型両軸リールのベストセラーです。

P1020016.JPG

小さい頃、安スピニングしか持っていなかった時分には、両軸リールは高級品で大人のベテランが使うものというイメージが強く非常に憧れましたが、コロネットはそんな僕に両軸リールを扱うことの愉悦を味わわせてくれました。CORONETとは、小さな王冠とかティアラ・髪飾りなどという意味で、この小さくて丸っこいデザインによく合っております。(^^

しかし世のポンコチストは、その98%が同時に金属フェチというデータが示す通り、樹脂製のコロネットでは我々はイマイチ萌えることができないのです。そこで昔に製造された金属コロネットを集める旅に出たのです。

いろいろと調べていくと、金属コロネットは結構な種類が過去に発売されていたようですが、そのほとんどが80年代初頭以前の製品と思われますので、僕の記憶はほぼ皆無で詳細が分かりません。おまけにネット上にもデータベース的なサイトが全く見当たりませんので、こんなもん誰も興味が無いのでしょう(爆) 

そこで、国内に数人しか存在しないであろうコロネッターの為に、ワタクシのええ加減な推測に基づいて金属コロネット史をテキトーに纏めていきます(笑)

それでは僕の仮定した製造年代が古い順に見ていきましょう。


P1020025.JPG
【コロネットΙ】
(製造年)    1975年
(※訂正)
(ラインキャパ) 2号-75m
(ギヤ比)    1:4.2
(重量)      130g

これが初代コロネットなのかは僕には分かりませんが、僕の知る限りでは一番古いモデルと思われますので、そうしときましょう(笑)ゴールドカラーが豪華です。これは割と見つけやすいモデルですが、ガタガタで使い物にならないようなモノはほとんど見かけないのは造りが良い証でしょう。


P1020024.JPG
【コロネットΙΙ】
(製造年)    1975年
(※訂正)
(ラインキャパ) 2号-210m
(ギヤ比)    1:4.7
(重量)      140g

これはΙよりラインキャパが増えたハイギヤードモデルです。説明書が共通なんで恐らく同時発売と思われます。コロネットΙと比較してみるとかなり大型で、歴代コロネットの中では一番直径の大きいモデルです。水深のあるポイント向けと言えるでしょう。


P1020022.JPG
【コロネット100】
(製造年)    1976年
(※訂正)
(ラインキャパ) 2号-200mくらい
(ギヤ比)    1:4.1
(重量)      190g

これは一見コロネットΙと似ていますが、作り込みが非常に凝っていて、オールドコロネットの中では一番人気のあるモデルかも知れません。ハンドルの真ん中にスプールフリークラッチボタンがあり、軽くキャストすることも可能です。レベルワインダーの付いていない小型ベイトリールみたいなもんですね。これは歴代コロネットの中で一番大型モデルだと思います。一瞬、ミリオネアG5っぽい?(笑)


P1020023.JPG
【コロネットM7】
(製造年)    1978年
(ラインキャパ) 2号-175m
(ギヤ比)    1:3.1
(重量)      140g

どっかで見覚えのある形ですが、これはまぎれもなくコロネットミニの原型ですね。アルミマシンカットのワンピースフレームとスプールが美しいモデルです。


P1020026.JPG
【コロネットM5】
(製造年)    1978年
(ラインキャパ) 2号-135m
(ギヤ比)    1:3.1
(重量)      135g

これはM7のナローモデルですが、こちらが標準でM7がワイドモデルという感じです。コロネットというリールの性格からすると、マシンカットフレームにする必要性はあまり感じられないですが、このようなオーバースペックな仕様は、その無駄自体が楽しいですね。

P1020028.JPG
【コロネットM2】
(製造年)    1978年
(ラインキャパ) 2号-70m
(ギヤ比)    1:2.3くらい
(重量)      89g

これはM5/M7のスモールサイズで、ますますコロネットミニに近づいてきました。これ以外に幅広のM3というのも存在するようですが見たことありません。分解してみると非常に美しいパーツ構成で、無駄を一切省いた機能美ですね。

P1010960.JPG

このMシリーズは作られていた期間が短いのか、ぽんこちショップでもオークションでもさほど見かけません。特にこのM2とM3はネット上でも全く見たことが無いので、ひょっとしたらコロネットで一番レアなアイテムかもしれません。このモデルが発売された後に派生したのがコロネットミニと考えるのが自然なので、ミニが発売されてからは需要が下がり、あまり流通しなかったのでは?と推測されます。


P1020031.JPG
【コロネットミニ】
(製造年)    1976年
(※訂正)
(ラインキャパ) 2号-45m
(ギヤ比)     1:2.3
(重量)      50g
(当時価格)   2000円

そして皆さんお馴染み、今だ現行モデルのコロネットミニです。ちなみに近年の製造品はDAIWAロゴが二代目に変更されておりますが、この個体は初期ロゴです。ダイワが二代目ロゴに変わったのが1979年頃と思われるので、コロネットMの発売後から新ロゴに変わるまでの間にデビューしたのではないかと推理しております。マシンカットフレームにすることの利点は、パーツ数が抑えられて小型化しやすいことと、小型化しても剛性が確保しやすいことですね。ワンピースフレームにしないと、このサイズは不可能だったと思われます。小さすぎてサミングできないのでサミングボタン付きというのも面白い。もし30年前に製造中止されてたら、今とんでもない高値で取引されてそうです。

P1020042.JPG

マシンカットコロネット揃い踏み。う~ん、美しい~(^^


P1020043.JPG
【コロネットGS100】
(製造年)    1980年
(ラインキャパ) 2号-170m
(ギヤ比)     1:4.1
(重量)      165g
(価格)      4000円

これはコロネット100の廉価版です。基本構成は同じです。そしてこのモデルから新ロゴになってます。ただ、スプールが樹脂製になってしまったので心地よい重量感が薄れてしまいました。でもブラックカラーもカッコよく、造りは抜群にいいです。


P1020045.JPG
【コロネットGS-7C】
(製造年)    1981年
(ラインキャパ) 2号-110m
(ギヤ比)     1:2.9
(重量)      115g

(価格)      4500円
シルバーボディに彫り込まれたレリーフ、そして豪華なウッドノブ、外観上樹脂パーツは一切使用しておらず、コロネットらしからぬ高級路線です。ボディ両サイドのリングはネジになっており、工具なしで分解できます。もともと性能うんぬんを言うリールではありませんので、性能以外の付加価値を付けて所有する満足感を満たそうとしたモデルと言えます。スプールフリークラッチ装備。エコノマイザーが付属してました。


P1020051.JPG
【コロネットST-7C】

(製造年)    1981年
(ラインキャパ) 2号-100m
(ギヤ比)     1:2.9
(重量)      105g
(価格)      3300円

これはGSの廉価バージョンで基本構成は同じです。これはスプールやサイドプレートが樹脂製となり、求めやすくした上位機種と言えます。

(参考)昭和56年頃 カタログデータ


P1020058.JPG

金属製コロネットは恐らくこれで全部だと思いますが、こうして見ると同じシリーズなのに非常に幅広いバリエーションがあることに驚かされます。それも結構短い期間でぽこぽこ新モデルが発売されており、また紹介した機種以外にも70年代から樹脂製コロネットも並行してラインナップされていたので、ダイワとしてはかなり力を入れていたシリーズだったと言えます。比較して現在のコロネットのラインナップは寂しい限りですが、これも釣りのジャンルが細分化されていったことと、減少し続ける釣り人口に対して小型両軸という狭くて曖昧なジャンルの機種にそこまで開発費を掛けられないということもあるのでしょう。そう考えると70~80年代は実験的な試みをした製品が多くて、釣り人にとってなんと楽しい時代だったのだろうと思うことしきりです。ただ、さほど需要があるとは思えないコロネットミニを今だに廃番にしないところに、ダイワのメーカーとしての小さな意地が見え隠れしているように思えるのです。

いや~やっぱ、『ダイワ、いいわ~!』






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最終更新日  2019年02月23日 21時03分03秒
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