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カテゴリ:女優さんは女神
その人の名は、有田紀子である。彼女の可憐で繊細な姿は「野菊の如き君なりき」に涙したすべての人々の心に焼き付いているだろう。確か大学生の時だったと記憶している。有田紀子を覚えておいでの方はいらっしゃるであろうか。 素人同然の15歳の少女にすぎなかった彼女が、封建的な家族制度のために淡い恋を引き裂かれ、無理やり他家に嫁がされ、胸を病んで死んでゆく薄幸のヒロインを演じ、深い感動を与えた。 この映画の他に何本か出演しているが、記憶に鮮明に残っているのは、この作品只一つ。一件のみで映画史に残るというのも大変な幸運であろうか。 監督の木下恵介は回想になると、画面の周囲が白い楕円形のマスクで囲まれる独特の手法で、遠い昔への追憶の念を見るものに強く印象づけた。 映画を見てから半世紀以上経つが、折に触れ彼女の素朴で純情可憐な姿を思い浮かべる。それだけ若い心に受けたパンチは強烈だったのだろうか。 ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.26 22:19:20
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