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カテゴリ:アメリカ ・ ハートウォーミング
リズのレアもの人形 テキサスの大牧場主ビック(ロック・ハドソン)に嫁いだ東部の令嬢レズリー(エリザベス・テイラー)は、広大な牧場の真ん中にあるヴィクトリア風の大邸宅に住むことになる。 地平線の彼方に僅かに山並みが見えるだけの一面の荒地を、自動車が土ぼこりを上げて進んでいく。専用の列車の引き込み線から降り立った新婚の二人が夫の邸宅に向かうのだ。 ここは大牧場を営むベネディクト一家の広大な大地が広がるテキサスだ。1920年代から約30年に及ぶ一家の一大叙事詩。そしてテキサスの大地に生きる人々の夢と希望、挫折・・・。監督のジョージ・スティーヴンスはアングルを変えて同じ場面を何度も撮影、編集には一年を費やしたという。制作費は大幅にオーバーしたが、アカデミー監督賞を受賞した。 大牧場主ビックと、その妻レズリーの人生に石油を掘り当て大富豪にのし上がるジェット・リンクがからみ、物語は進行していく。 ビックの姉ラズの遺言で貰った土地で石油を掘り当てたジェットは、大空に向かって噴き出す原油で顔を真っ黒にして大喜びする。 「何がテキサスだ。俺に何をくれた、何も呉れなかった。俺は汗にまみれ、そこから奪いとった。大地の中から俺は富を奪いとったのだ」 時が移り、パーティの席で演説して荒れるジェット、そのジェットに息子を侮辱されて殴りかかるビック。二人の激しい対決。そして・・・ ディーンは自分の出番が終わった1週間後、交通事故で死亡、そのせいかどうか、ディーンの死後に撮影されたベネディクト夫婦のラストシーンは悲しみを乗り越えようとする思いが伝わってくるようだ。リズの老けぶりも中々のものである。 本作品はジョージ・スティーヴンスの贈った壮大なテキサス年代記でもあろうか。 1956年製作 アメリカ・カラー 監督 ジョージ・スティーヴンス 出演 ロック・ハドソン エリザベス・テイラー ジェームス・ディーン ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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