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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:アメリカ ・ 戦争物
この映画は戦場に生きる男たちの誇りと戦争の虚しさを抉り出した人間ドラマの傑作である。 汗とほこりまみれの軍服に破れた靴、連日の強行軍でヘトヘトのイギリス軍捕虜たちは、高らかに口笛を吹きながら日本軍の収容所に行軍してやってくる。 日本軍の収容所長は武士道を貫き、命をかけて任務を遂行する斉藤大佐(早川雪洲)、イギリス軍捕虜たちを代表するのは勇気や名誉を重んじる騎士道精神を失わず、敵への憎しみを超えて橋の建設を進めて行くニコルソン大佐(アレック・ギネス)。そして収容所を脱走し、橋の爆破を命じられて戻ってくるアメリカ軍のシアーズ(ウイリアム・ホールデン)。 この三者三様の戦いが繰り広げられて物語は進行していく。リーン監督は戦場における人間の尊厳とは何か・・・というテーマを見る者に投げかけているようだ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 後世にこの橋を渡る人々は思うだろう。それを造ったイギリス軍は とらわれの身でも、奴隷に身をおとさなかったことを・・・ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 橋が完成するや、皮肉にもシアーズたちの手により爆破される。しかし、これが戦争の現実なのである。 撮影はセイロン島(当時)で半年がかりで行われた。製作費は280万ドル(当時の約10億円)を投入、実際に造った橋に列車を走らせて臨場感を出している。 アカデミー賞4部門を獲得したこの作品は世界でヒット、この映画の主題曲「クワイ河マーチ」は日本でも大ヒットした。 1957年製作 アメリカ・カラー 監督 デヴィッド・リーン 出演 アレック・ギネス ウィリアム・ホールデン 早川雪洲 ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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