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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:アメリカ ・ 戦争物
「地上より永遠に」は非人道的な軍隊の姿を描いて8部門でオスカーを獲得した衝撃的な作品である。絶対服従の「上官の命令」を盾に取り、執拗に繰り返されるしごきといじめ・・・。アメリカ陸軍の非人道的な面を日本軍による真珠湾攻撃前後のハワイを舞台にして描き出した名作と云える。 1941年の夏、ハワイ・ホノルルのスコフィールド基地にプルーと呼ばれる青年プルーイット(モンゴメリー・クリフト)が転属してきた。中隊長のホームズ大尉はボクシングのミドル級チャンピオンだったプルーに試合に出るよう迫り、それを断るとプルーへのいじめと虐待が始まる。 彼の心の拠り所はクラブの女ロリーン(ドナ・リード)。一方、プルーを陰で支えるウォーデン軍曹(バート・ランカスター)は大尉の妻カレン(デボラ・カー)と深い仲になっていた。 「初めてだわ。誰もこんなキスをしてくれなかった」 「--誰も?」 「そうよ、沢山いたのに・・・」 浜辺の砂浜で演じられる二人のラブシーンは強烈である。衝撃的な名場面と言えよう。 ある日、独房に入れられたマッジョ(フランク・シナトラ)がジャドソン軍曹(アーネスト・ボーグナイン)に殴り殺される。プルーは復讐を誓い、追悼のラッパを吹く。胸に沁み込むような音が高く低くむせび泣く・・・。 「言い伝えがあるの。レイが岸に流れれば再び帰ってこられるし、沖の方なら駄目なのーーー帰ってこられないわ・・・」 太平洋戦争が始まり、ハワイからアメリカ本土に向かう船上で、カレンとロリーンは偶然言葉を交わす。道ならぬ恋と一途な愛の行方・・・。 1953年 アメリカ・モノクロ 監督 フレッド・ジンネマン 出演 バート・ランカスター モンゴメリー・クリフト デボラ・カー フランク・シナトラ ドナ・リード ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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