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カテゴリ:アメリカ ・ ハートウォーミング
「スミス都へ行く」はアメリカ政界の腐敗に真っ向から挑戦したフランク・キャプラの傑作である。若いころ、この映画に接していたく感動したものだ。 「すべての少年の心の中によみがえらせるんだ。”自由の国”の本当の意味をーーー」 スミス(ジェームス・スチュアート)が秘書のサンダース(ジーン・アーサー)に説いて聞かせる場面だ。 ワシントンとリンカーンを崇拝する青年議員ジェファーソン・スミスを体当たりで演じたのはジミイ・スチュアート。当時、彼は31歳、彼の熱演が議会という重々しい場面に鮮烈な清々しさを与えている。 青年スミスは、ワシントンの上院議員の演壇にひとり立っていた。周りには多くのベテラン議員が座り、傍聴席も満員、駆け出しの上院議員である青年は、その中で20時間もの必死の演説を続ける。まさに壮絶な闘いである。 公共事業により失業者を救済すると言う大義名分のもと、政治家たちは利権を生み出す。作品の背景にあるダム建設も不正の温床になる。ベテラン議員ペインたちの陰謀で窮地に立つスミス。議員を除名されないためには演説を続けるしかないのだ。 「自由の女神にのぼったことはありますか? 自由の女神の目で国を見てください。理想のために闘った、長い歴史が見えてくるはずだーー」 声はかすれ、ふらつきながら必死で演説するスミスに傍聴席からサンダースが声援を送る。 遂には議長までスミスに「ミスター・スミス、語りなさい」と演説を促す。青年の熱意が批判的だった議員たちの心を揺り動かしていく・・・ 今しも統一地方選挙が始まった。私たち有権者も”人々のためにどの人が何をしてくれるのか? という視点に立って一票を使いたいものである。 1939年 アメリカ・モノクロ 監督 フランク・キャプラ 出演 ジェームス・スチュアート ジーン・アーサー クロード・レインズ ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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