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テーマ:最近観た映画。(40092)
カテゴリ:アメリカ ・ ハートウォーミング
もし自分がこの世に生を得ていなかったら、この世はどんなになっていただろうか、と考えてみたことがありますか? 自分一人くらい生まれてなくても世の中何にも変わらないよ、とお思いになるかも知れません。でも大間違い、自分の存在がなければ、世の中の全てに微妙な影響が生じるのです。パズルの一片が欠けると絵の完成が出来ないように・・・。 この映画は生きることの素晴らしさ、絶望の淵からもう一度生きようとする前向きの姿勢の大切さを描き出したものである。この映画を見て、死にたいなどと誰も思わないだろう。いや思わないようになって欲しい。まさに”蘇生の映画”だと私は思いたい。 心優しいジョージ(ジェームス・スチュアート)は世界を旅することを夢見る少年。父親は町で唯一の誠実な住宅ローン会社を営んでいた。大学に入ることになったジョージが念願の旅に出ようとした時、父が急死してしまう。悪徳実業家ポッターから会社を護るために、彼は父の跡をつぐ。 自分の夢を犠牲にして人々のために働くジョージ、最愛の妻メアリー(ドナ・リード)と四人の子供に囲まれた彼は幸せだった。ところが、叔父のビリーが会社の資金8000ドルを紛失し、ジョージは窮地に陥る。人生を呪い、河に身を投げようとするジョージは自分の守護霊で翼のない2級天使クラレンスに助けられる。 「俺なんか生まれて来なければ良かった」というジョージは、クラレンスから自分の存在しない世の中を見せられる。池に落ちた弟は助けた自分がいないために死に、叔父は会社が潰れて精神病院に入っており、子供たちは生まれてない上、最愛の妻は図書館で働くオールドミスという有様だ。余りにも現実と違う非現実。 ジョージは家族に会いたい、妻に会いたいと生きることを必死に願う。もう破産も刑務所へ入ることも”生”の前には吹き飛んでしまうのだ。 そして再度生きようと決心したジョージに奇跡が起きる。町の人々にメアリーが窮状を訴えたところ、誠実なジョージを救えと町の人々が寄付を手に押し寄せたのだ。 「離婚用の貯金さ。でも独身だよ」 こういって金を出す女性。多くの善意に助けられ、ジョージは見事に窮地を脱したのだった。 これは珠玉の人生ドラマだ。生きる希望をなくしたり、生きる意欲を失った人たちに是非ともこの作品を見てもらいたい。本当に”生きていることって素晴らしい”のが人生なのだから。 1946年 アメリカ・モノクロ 監督 フランク・キャプラ 出演 ジェームズ・スチュワート、ドナ・リード、ライオネル・バリモア、ヘンリー・トラヴァース ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.31 10:46:08
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