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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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クリント・イーストウッド監督が日米双方の視点から描く2部式大作戦争ドラマの一編せある。この映画は外人監督により撮られた最上級ともいえる日本映画に仕上がっている。日本、それも戦時下の日本や日本兵の扱いも納得いくように描かれていた。

今の平和な時代に育った若者たちには納得いかないことだらけだろう。だが、これが現実だったのである。二度と戦争を起こさないことが、この島で散った日米両軍の英霊に報いる道ではあるまいかと思う。

2006年、硫黄島の地中から数百通の手紙が発見された。それは、かつてこの島で戦った男たちが、家族に宛てて書き残したものだった。

時は遡って1944年6月。悪化する戦況のなか、日本軍の最重要拠点・硫黄島に、新指揮官・栗林中将が降り立った。過酷な環境下で、栗林中将は地下要塞の建設を押し進める。この地下要塞こそが、アメリカ軍を迎え撃つ、最後の秘策だった。こうして栗林中将の指揮のもと、5日で終わると思われた硫黄島の戦いは、36日間にも及ぶ激戦となった。

日本軍は全軍もぐらのように地下にもぐり敵が上陸して来るのを持っていた。次々とアメリカ兵が上陸。その上陸地点へ向けて、日本軍の反撃が開始された。海岸は、日本軍の激しい砲撃で血みどろの死骸が散乱していた

日本軍の抵抗に手を焼いたアメリカ軍は、火炎放射器で洞窟内を攻撃した、日本兵は次次と自決していった。栗林中将の命令を無視して、突撃に出る部隊が出て来た。

栗林中将は最後の決意をして、生き残った兵士たちの前で静かに語る。
「今から総攻撃をかける。日本が戦に破れたりといえども、いつの日か国民が諸君らの勲功を称え、諸君らの霊に涙し黙祷を捧げる日が必ずや来るであろう。・・・余は常に諸氏の先頭にある!!」
そして先頭に立って撃って出るのだ。

しかし、すべて十字砲火のために消えていき、太平洋戦争でもっとも凄惨な戦いは終った。アメリカ軍上陸部隊七万五千のうち、30%が負傷、四九一六名が死んだ。日本軍二万三千のうち、生き残ったのは一○三三名だった……。

2度のアカデミー監督賞に輝くクリント・イーストウッド監督による、日米双方の視点から描いた、2部式の大作戦争ドラマ。届けられなかった数百通の手紙をテーマに、過酷な孤島で戦った男たちの家族への想いと、平和への願いを真摯に描いている。渡辺謙や二宮和也をはじめとする、豪華キャストの共演も話題に。

2006年 アメリカ・カラー 監督 クリント・イーストウッド 出演 渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童、裕木奈江

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Last updated  2007.06.04 23:39:14
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