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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:イギリス映画
赤い風車で知られている、パリ・モンマルトルの有名なキャバレー「ムーラン・ルージュ」。19世紀の末、毎夜のようにこの店を訪れ、名物のフレンチ・カンカンや踊り子たちをスケッチする画家がいた。 彼の名はトゥルーズ・ロートレック(ホセ・ファーラー)と言った。南仏の公爵家の息子に生まれたが、子供の頃に階段から転げ落ち、以来不具の身となり、強いコンプレックスに苛まれていた。それから逃げるために片時も酒を放さなかった。手に持つステッキにまで酒を仕込んでいるという有様だ。 ある夜、ロートレックは夜の女マリィ(コレット・マルシャン)を警官から救い、同棲を始めたが、束縛を嫌うマリィは家出する。絵画への情熱に目覚めたロートレックは創作意欲を抱き、別の美神(ミューズ)ミリアム(シュザンヌ・フロン)と知り合う。 ミリアムと美術館へミロのヴィーナスを見に行き、ロートレックはヴィーナスの前でこう語る。 「この美の謎は、我々には永遠に分かるまい。偉大な芸術は単純じゃない。人生だって、人の心だって単純な筈がない・・・」と。 そして、遂には酒のために身を滅ぼしてしまうのだ。天才、必ずしも幸せならずと教えられる映画と言えよう。 1952年 イギリス・カラー 監督 ジョン・ヒューストン 出演 ホセ・ファーラー コレット・マルシャン シュザンヌ・フロン ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.28 22:06:46
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