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テーマ:最近観た映画。(40096)
カテゴリ:大映映画
その1:文字通り”血も凍る”戦慄!! 身も心も涼しくなる??? 民話・伝承の世界を見事に映像化した作品。藤村志保が”雪の精”を個性豊かに演じている。特に雪女郎に変身したあとの演技たるや慄然とするものがある。中でも”目”がポイントだ。まさに氷のような”目”である。この映画をみれば残暑も大いに和らぐだろうと思う。 その2:雪女郎も愛児には弱かった!! 激しい雪の夜に彷徨い歩く雪女郎!その姿を見たものは、戦慄と快楽のうちに死ぬというが、仏師の弟子の男、与作(石浜朗)に一目ぼれ。その後、与作はゆき(藤村志保)と会い夫婦となる。一子をもうけ、与作は観音像を彫るように命じられ制作にかかる。だが、どうしても慈悲の目が表現できない。ある時フッとゆきの目を見た与作は雪女郎のことを思い出し・・・。 「ああ、あなたはとうとうお話になりましたね。それだけは言ってはならなかったのに」 ゆきの姿はたちまち雪女郎に変身する。だが。いとし子を見て、 「あなたとはもう一緒に暮らせません。この子をお願いします」 と家を後にするのだ。 今の時代、子殺し、親殺しが平然と行われている世の中にあって、せめて愛の心を持ってほしいと思うのは私一人ではないだろう。 その3:タイトルはこれでいいのだろうか!? 「雪女郎」のタイトルはどんなものだろう。”雪女”か”雪の精”のほうが合っているように思うのだが・・・。タイトルのネーミングは難しいものである。 その4:雪女の伝説とは? 雪女(ゆきおんな)は、雪の妖怪。「ユキムスメ」、「ユキオナゴ」、「ユキジョロウ(雪女郎)」、「ユキアネサ」とも呼ばれる。「ツララオンナ」、「カネコリムスメ」「シガマニョウボウ」など、つららに結びつけて呼ばれることも多い。 雪女は『宗祇諸国物語』をもとにしたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の『怪談』「雪女」の様に、美しい女性として語られることが多く、雪の性質からはかなさを連想させ、類人猿の姿をしている雪男とは対照的である。雪女が女(メス)であるのに対し、雪男は性別不明である。雪女が雪と深い関係があるのに対し、雪男は雪とほとんど関係はない。 伝承では、新潟県小千谷地方では、男のところに美しい女が訪ね、女は自ら望んで男の嫁になるが、嫁の嫌がるのを無理にふろに入れると姿がなくなり、男が切り落とした細い氷柱の欠片だけが浮いていたという。山形県上山地方の雪女は、雪の夜に老夫婦のもとを訪ね、囲炉裏の火にあたらせてもらうが、夜更けにまた旅に出ようとするので、翁が娘の手をとって押し止めようとすると、ぞっとするほど冷たい。と、見る間に娘は雪煙となって、煙出しから出ていったという。(以上、 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を参照) その5:他に雪女の映画はあっただろうか。 「怪談」(1964年東宝映画、小林正樹監督)中の「雪女」:雪女は岸惠子が演じた。 作品の出来としてはこちらの方が良かったように思う。 1968年 大映・カラー 監督: 田中徳三 出演 藤村志保 石浜朗 長谷川待子 内藤武敏 鈴木瑞穂 須賀不二男 北原義郎 9月より映画評を全面リニューアルさせていただきました。単なるストーリー紹介から脱皮したいと思ったからです。この方が面白い、読みやすいとお思いでしたら、クリックして下さい。ブログランキングに参加中です 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.05 11:39:45
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