|
カテゴリ:アメリカ ・ サスペンス
モンローの初主演作だが、その記念すべき作品が精神に異常をきたすお話とは・・・。彼女の未来を象徴するかのようだ。 パイロットの婚約者を飛行機事故で亡くしたショックから精神に異常をきたした若い娘。狂気の行動が次第に激しくなり・・・。スリリングな展開の本格的なサスペンス。 その1:病気はもう治った筈なのに・・・ マンハッタンのあるホテルのエレヴェータア・ボーイ、エディ(エライシャ・クックJr.)の処へ、姪のネル(マリリン・モンロウ)がやって来た。彼女はパイロットの婚約者を飛行機事故で失ってから精神に異常を来した娘だ。 エディは7歳の女の子バニイの子守にネルを世話をする。ネルはジョーンズ夫妻が出かけたあとバニイを寐かしつけ、夫人のドレスと宝石を身につけてひとりで踊りはじめる。 ホテルに泊っている若いパイロット、ジェッド(リチャード・ウィドマーク)は同じホテルの酒場の歌手リン(アン・バンクロフト)と恋仲だったが、別れ話が持ちあがっていた。 ジェッドは窓越しにネルを見かけ、部屋へ電話をかける。 「部屋まで行ってもいいか?」 ネルはジェッドがパイロットと聞くや、頭の調子が狂いだし、婚約者と間違え濃厚なキスで迎える始末。 その2:思考が狂いだすと何とも不気味だ 一度狂いだした思考はもう止まらない。様子を見にきたエディの後頭部を殴りつけ彼を昏倒させる。高い部屋の開いた窓からサイレンの音が聞こえてくる。 すると寝ていた筈のバニイが起きてきて、二人にいう。 「この人、だ~れ? (ネルに)どうしてお母さんの服を着てるの?」 と、窓際のネルのところへくる。「何みてるの?」と窓枠によじのぼる。ネルが一突きすれば彼女は転落死する。これはもう不気味そのものだ。途端・・・ その3:恋人リンのところへ行こうとするジェッドを必死で止めるネル 邪魔なバニイは寝室で猿轡をはめられ、手足を縛られて寝かされている。ネルの姿がいじらしく思えてくるのは妙だ。恋人が死んだことを認めたくないからであろうか。ようやく部屋を抜け出すジェッドだが、エディも放っておけないし、バニイも心配だ。 事の顛末をリンに話し、部屋に戻ろうとするが、それを剃刀を手にしたネルが見つける。果たしてどうなるのか・・・。 モンローのサスペンス物は他にも「ナイアガラ」がある。オツムがぬけて愛らしいマリリンだが、怖さも充分伝わってくる映画だ。 1952年 アメリカ・モノクロ 監督 ロイ・ベイカー 出演者 リチャード・ウィドマーク マリリン・モンロー アン・バンクロフト マリリンファンのあなたに!!! ブログランキングに参加中です 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.01 21:16:17
コメント(0) | コメントを書く
[アメリカ ・ サスペンス] カテゴリの最新記事
|