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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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大西俊郎@ リンク了解しました 中々凝ったブログですね。勉強になります。
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1987年、アメリカのアイオワ州でのことだ。マイナーリーグの選手だった父親から、おとぎ話のかわりに野球の話を聞かされて育ったレイ(ケヴィン・コスナー)は、ある日、自分の農場で不思議な声を聞く。”それを作れば彼はやってくる”その意味を、野球場をつくることだと解釈した彼は、育ててきたトウモロコシ畑の一部を潰し、野球場を作る。周囲からは変人扱いされ、お金も底をついたある日、野球場に一人の男が立っていた。それは、父のヒーローで今は亡き伝説の大リーガー”シューレス”・ジョー・ジャクソン(レイ・リオッタ)だった・・・。


その1: ”幻の声”に導かれて造った野球場に、伝説の大リーガーたちが現れる

野球場を造るというレイの言葉に耳を疑った妻のアニー(エイミー・マディガン)だったが、「冒険するのは今しかない」という夫の想いを受け止め、自分も手伝って球場造りに精を出す。

暮らしが苦しくなるのは目に見えているのに、主人に協力するアニーの姿勢は心を打つものがある。

「誰かあそこに立ってる」
娘カリンの声にレイは球場の照明をいれた。
と、シューレス・ジョーの姿が浮かび上がる。
「仲間を連れてくる」
彼は言葉を残してトウモロコシ畑に消えた。

1919年のワールド・シリーズで八百長の嫌疑をかけられ、21年に球界を追放された”シューレス・ジョー”と彼が所属していたシカゴ・ホワイトソックスの選手たちーー。彼らは野球が出来る喜びに息をはづませながら、天国からユニホーム姿で球場にやってきた。



その2: 第二、第三の声に導かれてレイの苦難の旅が・・・

レイはボストンに作家のテレンス・マン(ジェームス・アール・ジョーンズ)を訪ねて、協力を依頼する。協力を渋っていたマンだったが、
「君の情熱がうらやましい。見当はずれでも情熱は情熱だ。昔の私にはそれがあった」
と協力を約束する。

「無名の大リーガー、ムーンライト・グラハムを捜せ」と言う声がする。だが、グラハムは既に物故していた。レイが表に出ると、何とグラハム(バート・ランカスター)が通りを歩いている。時代がさかのぼっていたのだ。

大リーグの試合ではわずか1イニングで消えたグラハムは、老年の医者になっていた。
「2塁に止まらず果敢にーー頭から3塁に滑り込み、ベースを腕で抱き込む。それが夢だよ」
レイにそう語るグラハムだったが・・・。


その3: 天国の大リーガーの姿に人々は夢を追いかける 

しかしその頃アイオワでは、レイの野球場が人手に渡る危機を迎えようとしていた。アニーからそれを聞いたレイは、マンとともに帰途につく。道中ひとりの若き野球選手(フランク・ウェイリー)を車に乗せた。実は彼こそが若き日のグラハム、その人だった。

アイオワに戻ったレイは、野球場売却を勧めるアニーの兄マーク(ティモシー・バスフィールド)と口論するが、その最中カリンがスタンドから落ちてケガをする。そんなカリンを助けたのが、ドク“ムーンライト”グラハムだった。そしてその時初めて、マークもこの土地の持つ夢の大きさがわかり、売却を撤回した。

レイはフィールドでマイナーリーグの選手だったころの父親とも再会する。仲たがいしたまま永遠の別れをしたことが心残りだったが、握手して氷解する。胸がジーンと熱くなる場面だ。
 
そして、彼方を見ると、ライトの光が延々と果てしなく続いて来るのが見える。観客が20ドル持って詰めかけてくるのだった。

本当に素晴らしいファンタジーだ。ぜひご一覧いただきたいと思う。

1989年 アメリカ・カラー 監督 フィル・アルデン・ロビンソン  出演 ケビン・コスナー  エイミー・マディガン  ジェームス・アール・ジョーンズ  レイ・リオッタ  バート・ランカスター

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Last updated  2007.11.12 20:29:30
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