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カテゴリ:アメリカ ・ ミュージカル
掠奪された七人の花嫁 スペシャル・エディション この映画は実に楽しいミュージカル作品だ。全編美しい歌とパワフルな踊りに彩られている。未見のあなたには是非お勧めしたい逸品である。 その1: 七人のむくつけき兄弟の踊りは何度見ても見応え充分だ 1850年頃のこと。アダム・ポンティピー(ハワード・キール)はオレゴンの山奥から町へ出てきた。そして首尾よく料理店の女ミリー(ジェーン・パウエル)を口説き落として山の農場へ連れ帰る。 アダムのうまい口説きを本気にして来たミリーは、総勢7名の荒々しいポンティピー兄弟に会い、散らかし放題の家の中を見てすっかり幻滅の悲哀を感じるが、すぐ気をとりなおしてかいがいしく働き出す。さすがの兄弟たちもミリーの気迫に圧倒され、身なりもさっぱりし、新しい生活にのりだした。 ある日、ミリーが弟たちと一緒に町へ買物に出たところ、彼らは町の娘に手を出しボーイ・フレンドと喧嘩をひき起こす始末。 これではならぬとミリーは弟たちに女性と交際するエチケットを教え、どうやら1人前にして6人の弟たちを町へ連れ出す。1人1人相手を得て、至極神妙にやっていたうちはよかったが、町の男がアダムの頭へ厚板を落としたのがきっかけで、大乱闘。喧嘩はいけないがこういう喧嘩なら楽しくなる。 その2: 娘を掻っ攫った兄弟たちは・・・ 折角のロマンスのチャンスを失った兄弟は、冬を迎えて憂鬱な日を送っていたが、それを見たアダムは、古代ローマ人は町を襲って各々結婚相手をさらって来たと智恵をつけてやる。 間もなく兄弟の乗った4頭立ての馬車が町を襲い、娘たちをさらっていく。町の人々が後を追って彼らに迫ったとき、雪崩が起こりポンティピー農場への1本道は春の雪どけまで断たれてしまった。 「なんてことをしたの? 早く家へ連れ戻しなさい」 「春になるまで待たないとダメなんだな、雪崩で通行止めさ、ハハハ」 アダムが答える。 「これはあなたの考えね、ほんとにあきれた人たちだわ。まるでケダモノと同じじゃない。さらうなんて男のクズだわ」 「おうちに帰りた~い」 とミリーにすがる娘たち。 「あなたちは納屋で牛や馬と暮らしなさい。母屋や私と娘たちが使わせてもらうわ。恥知らず!」 ミリーはこの野蛮な行為に憤慨、男たちを納屋へ追いやり、娘たちは自分と一緒に母屋におく。ミリーの厳重な監視の下に、若者たちと娘たちはうつうつとした一冬を過ごすのだ。 その間、それぞれの兄弟と娘たちの仲は静かに進行していた。春が来て雪がとけると、早速町の人たちが武器をもって娘たちを取り返しにやって来るが・・・。 その3: ラス・タンブリンのダンスはさすがに上手い。群を抜いている 誘拐ともなると、褒められた話ではないが、歌と踊りのミュージカルの衣で包むとこんな楽しい映画が出来るという見本であろう。 ハワード・キールとジェーン・パウエル、この二人の歌も中々見事である。歌だけ聴いても良い気分に浸れる。 1954年 アメリカ・カラー 監督 スタンリー・ドーネン 出演 ハワード・キール ジェーン・パウエル ジェフ・リチャーズ ラス・タンブリン トミー・ロール マーク・プラット ジェーン・パウエル ジュリー・ニューメイヤー ナンシー・キルガス ブログランキングに参加中です 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.06 10:35:13
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