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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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大西俊郎@ リンク了解しました 中々凝ったブログですね。勉強になります。
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金に取り憑かれた男たちが繰り広げる私闘。名コンビ、ハンフリー・ボガートとジョン・ヒューストン監督が取り組んだ、男たちの崩れゆく夢を描いたアカデミー賞3部門受賞の名作。



その1;人間は金が絡むとなぜ”人が変わる”のだろうか? 

1920年のことだ。シエラ・マドレ山脈を西北に望むメキシコのタムピコの港で、運に見放され物乞いをするアメリカ人がいた。彼がつきまといお恵みを求める相手は、なんと監督のジョン・ヒューストンだから笑わせてくれる。

彼の名はダッブス(ハンフリー・ボガート)といった。、彼は若いカーチン(ティム・ホルト)を仲間に、建築工事があると聞き、早速汗を流したが二人とも賃金はもらえず、宿屋とは名ばかりの薄汚い小屋に泊まる。

そこでハワード(ウォルター・ヒューストン)という老人の山師がマドレの山の中に金があると話しているのを聞いた。
「金鉱を探し当てるのは1000人に1人だ、あとの999人はムダ骨よ。山をほっつき歩いて野たれ死にするのがオチだ。黄金が高価なのはそんな苦労があるからさ」
二人は爺さんの話を聞いている。
「金は魔物だよ。初めは25000ドルもとれればオンの字だと思うけど、掘ってるうちに段々欲が出る、あと5000、もう5000と」
ダッブスが云う。
「俺は違うぜ、決めただけ稼げば・・・」
「初めはみんなそうだ、だが黄金は人間を変える」

ダッブスとカーチンは話にのってハワードに案内させる。ダッブスが富くじで少しばかり当てたので、それで必要な道具と食糧を買い、山が当たれば三人で山分けだ。

タムピコからデュランゴまで鉄道で行ったが、途中山賊に襲われる。それからはロバの旅。山を歩くうち、不思議な運のよさで、三人は金を掘り当てた。


その2: 金を見たダッブスに猜疑心が芽生えてくる

それからというもの、ダッブスは他の二人を疑いの眼で見て夜もおちおち眠れない。そこへ得体の知れないコディと名乗る男が、仲間に入れてくれと云って、居坐ってしまう。三人はコディを殺そうと相談、撃とうとするところへ、突如ゴールド・ハットを頭目とする23名の山賊が襲って来る。

その戦いで三人はからくも命は助かったが、不意打ちを食ったコディは殺されてしまった。この事件でダッブスの神経はいよいよとがって来たし、その気持はカーチンにもうつって、三人の仲間は猜疑の眼でにらみ合いを続けるばかりだ。

その間にも砂金は袋に一杯となったので、ともかくも山を去ろうということになった。帰りの山路は難渋を極め、そのうえ途中でインディアンの群につかまる。

幸にも無害な種族で、少年の急病を治してくれというのだ。老人は少年の治療をしてやり、少年は無事助かり全集落の信任を得た。

だがダッブスの仲間に対する猜疑は強まるばかりで、ダッブスとカーチンは二人だけ先に山を降りることになったが、途中、到頭二人は射ち合う。

カーチンは傷ついたまま捨てられ、ダッブスは宝を一人占めにして山を下ろうと一人で3頭のロバを引いて難儀を続ける。それを見た山賊のゴールド・ハットは待ち伏せして、ダッブスを撲殺して彼の砂金袋を奪うが、袋を切りさいて出た砂金を金とは知らず折からの強風に金の砂を吹き飛ばしてしまった。

一方カーチンは息を吹き返し、ハワード老人のところにからくもたどり着く。そしてゴールド・ハットがダッブスを殺し、砂金を風に吹きちらかし、悪運つきて官憲に捕らえられたという話をインディアンから一緒に聞いたハワード老人はカラカラと笑いながら、カーチンにさとすようにいった。

「人生ってものはお笑い草だよ、とりわけ金が絡んだとなれァ、きっとお笑い草に終わるんだ」

  
その3: 金にまつわる映画は限りなく多い これはその原点ともいうべき作品だ

ウォルター・ヒューストンの存在感が見事だ。ボガートも顔負けと言ったところか。汚れ役
に徹して、流石のハードボイルド男も形無しである。

金を持たない人間が、持ちつけない金を持つと碌なことにならない。犯罪に巻き込まれるか、命を落とすことになる。その教訓が映画の中にあると言えようか。


1948年 アメリカ・モノクロ 監督 ジョン・ヒューストン 出演 ハンフリー・ボガート ウォルター・ヒューストン ティム・ホルト ブルース・ベネット バートン・マクレーン アルフォンソ・ベドーヤ アルトゥーロ・ソト・ランゲル  


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Last updated  2008.02.26 21:47:37
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