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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:アメリカ ・ 戦争物
ディア・ハンター(DVD) ◆20%OFF! これは新進のマイケル・チミノ監督がベトナム戦争の狂気を真正面から描いた衝撃の反戦映画だ。 ペンシルバニアの田舎町で青春を謳歌する5人の若者たち。そんなある日、彼らのうちの3人が徴兵され戦地へと赴くことになる。 アカデミー賞作品賞・監督賞・助演男優賞(C.ウォーケン)、音響賞、編集賞に輝いた傑作。 その1: 前半の結婚式とそれに続く乱稚気パーティは狂気の一種か? それにしてもパーティ場面が長すぎる。ロシア移民を強調するためにカチューシャの歌や熱気に満ちたスラブのフォークダンスの群舞が展開されるのだが。しかもこのパーティ、ベトナム戦争に出征するマイケル(ロバート・デ・ニーロ)と親友ニック(クリストファー・ウォーケン)、そしてスティーヴン)の壮行会を兼ねているのた。 出征前の鹿狩りにいくマイケルと仲間たち。この鹿狩りのシーンは、雄大なロッキー山脈のベイカー山で行われたそうだ。 彼方を駆ける大鹿。 「俺は一発で仕留めてやる。皆わかってない」 言葉通り一発で倒れる大鹿。 その2: ロシアン・ルーレツトの危険な遊び 場面は一転してベトナムの戦場だ。3人は北ベトナム側に捕らえられ、ロシアン・ルーレットを強制される。彼らはそれに賭けるのだ。銃で早くやれとこづくべトコン。 マイケルは言う。 「ニック、俺の目を見ろ、度胸のあるところを見せてやれ。撃つんだ、自分を信じろ!」 ニック、こめかみに当てたピストルの引金をひく。カチッ。衝撃の一瞬だ。 マイケルがピストルを取り上げ、頭に当て、引金を引く。カチッ。 「次は3発だ。3発詰めろ」 マイケルが喚く。 「機を見て撃つから、お前も敵の銃を取って撃て・・・このまま死んでたまるか」 3発弾込めした拳銃を渡すべトコン。 マイケル、受け取った拳銃を自分の頭に向け引金を引く。カチッ。 次の瞬間、ベトコンに向けて拳銃を発射。 同時にニックも銃を奪って取り巻いていた男たちを倒す。 そして水牢に入れられていたスティーブンを救い出す。 その3: 三人はそれぞれ変わり果てた姿で故郷へ帰還する マイケルは密かに思いを寄せていたリンダ(メリル・ストリープ)と再会する。彼女はニックの恋人なのだ。だが彼女はマイケルを優しく迎えてくれた。彼は仲間たちと鹿狩りに行くが、どうしても鹿を撃てない。 スティーヴンはベトナムで両脚を失い、人目を避けて病院に閉じこもっている。その病院のスティーヴン宛にニックから金が送られて来ているのを知ったマイケルはベトナムに戻り、ニックを探し出す。 ニックは軍を脱走してなんとサイゴンでロシアン・ルーレットをやりながら生計を立てていた。札を振り回す大勢の客たちに囲まれ、文字通り命を的にする毎日だ。ニックの精神はもうボロボロ、彼は「故郷へ帰ろう」というマイケルを見つめながら自分のこめかみにあてた拳銃の引金を引く。ダーン。 故郷の地でニックの葬儀が行われる。 「人生がこうも変わるとはーー以外だ」 マイケルはこう呟くのだった。 ベトナムの地獄絵図を見てきたアメリカの若者たちがどう変わったかを描き上げ、彼等の心の傷の底知れぬ深さを突いた衝撃作である。 1978年 アメリカ・カラー 監督 マイケル・チミノ 出演 ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・サヴェージ、メリル・ストリープ ブログランキングに参加中です 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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