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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:アメリカ ・ サスペンス
戦友の遺族を見舞いに“キー・ラーゴ”に赴いた復員将校。だが、そこはギャング一味の隠れ家となっていた…。 ボガートのハードボイルド・タッチのドラマ。 その1: 本当の勇気とは何だろう フロリダ半島の南の小島キー・ラーゴに、第2次大戦の復員将校フランク・マクラウド(ハンフリー・ボガート)がやってきた。 イタリア戦線で失った部下の父テンプル老人(ライオネル・バリモア)が、部下の未亡人ノーラ(ローレン・バコール)とともに島で唯一軒のホテルを経営している。 ハリケーンも近いシーズン・オフとあって、客もブラウンという男を頭にする5人の怪しい男たちがゲイ(クレア・トレヴァー)という女を連れて泊まっているだけだったが、フランクはブラウンの顔を見て彼が有名なギャングの頭目ジョニイ・ロコ(エドワード・G・ロビンスン)だと覚った。 今夜限りで引き揚げるというロコは、テンプル老人やノーラを拳銃でおどし、脱獄インディアンを探しに来た保安官の部下ソウヤーを殺して、誰かを待ちはじめた。 戦争のためひどい虚脱感に陥っているフランクは何の反応も示さず、ノーラはその腑甲斐なさに歯ぎしりした。 「あなたは腰抜けだわ」 と。 その2: ハリケーンの猛威はすさまじい 夜更けてハリケーンは強烈となり、ロコはホテルへ避難して来たインディアンを追い払い狂的に情婦のゲイをもて遊ぶ。フランクははじめてロコに反抗し彼女をかばった。 激しい風雨が叩きつけるように建物を揺らす。そのたびにロコは恐怖に脅える。そんなロコにフランクは言う。 「拳銃でハリケーンを脅せよ」 数時間後駆けつけた保安官はソウヤーの死体をみつけ、ロコはそれがインディアンの仕業だとだます。 やがてロコの待ちかまえたギャング仲間が着き、偽札取り引きが行われ一味は海上へ逃亡することになったが、嵐のため予約し停めておいた船は逃げ去っていた。 その3; ハードボイルドタッチはさすがというべきか ロコはフランクを脅し、キューバへ運べと命じた。足手まといになるので取り残されることになったゲイは、ロコに 「置いて行かないで、お願い!」 と抱きつく。そして、ロコから拳銃を盗み取り、ひそかにフランクにピストルを渡す。 霧の海上、服従するとみせかけていたフランクは突如一味に闘いを挑む。激しい銃撃戦の後、ついにロコ以下全員を倒してキー・ラーゴに引き返した。彼を迎えるノーラの顔は輝いていた。 派手さはないが、じっくりと恐怖を味わって欲しい作品だ。 1948年 アメリカ・モノクロ 監督 ジョン・ヒューストン 出演 ハンフリー・ボガート エドワード・G・ロビンソン ローレン・バコール ライオネル・バリモア クレア・トレヴァー トーマス・ゴメス ハリー・ルイス ブログランキングに参加中です 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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