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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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歴史学者で冒険家のベン(ニコラス・ケイジ)は、一族の長年の夢を受け継ぎ、全能の眼と未完成のピラミッドのマークにまつわる、伝説の秘宝を追っていた。そんななか、トレジャー・ハントに必要な資金を得るために、ベンは不本意ながらも、富と名声のために秘宝を探すイアン(ショーン・ビーン)と手を組む。やがて暗号の解読に成功したベンは、アメリカ合衆国の独立宣言書に、秘宝の謎を解く手がかりが隠されていることに気づくが…。

「アメリカ独立宣言書」に隠された暗号、それは太古の昔より伝わって姿を消した“秘宝”を導く鍵。暗号の解読が進めば進むほど、新しい謎を呼び、最後まで目が離せない。スリルとアクションが満載のアドベンチャー大作。


その1: 厳重に保管された”アメリカ独立宣言書”をどうやって盗み出すか???

この映画の面白さは一歩一歩核心に近づいていく謎解きにある。その大きなポイントになることばは厳重に保管された独立宣言書のウラ面に記載されているのだ。そしてそれを読むためには宣言書を盗みだして調べる他に手はない。しかし、どうやって・・・。

映画人は時々途方も無いことを考える。森羅万象全てが映画のネタなのだ。そして思いつきが観客の興味を引くか納得のいくお話に出来るかをストーリーづくりの段階で検証する。そして何より大事なのが”製作費”である。

まさにこれは発想の奇抜さであろか。アメリカという大国の精神的根幹をなす独立宣言! それを展示してある議会図書館から盗み出そうと図る。その理由が振るっている。イアンが本気で盗み出すのを阻止するため、FBIや議会図書館で働くアビゲール(ダイアン・クルーガー)の助けを得ようとする。盗みを阻止するために自分が先に盗むとは・・・。

議会図書館で開かれる70周年記念パーティの夜がそのチャンス。ベンとビルは協力して盗みのプロジェクトに挑む。


その2; プロジェクトは成功 盗み出した”独立宣言書”のウラには何が??

盗み出した宣言書から秘密の言葉を浮き出させることにベンは成功、そしてイアンの手を逃れてきたアビゲールもここでようやく”宝の存在”を信じることになるのだ。

一方、FBIのピーター捜査官は盗まれた宣言書を追って・・・・。宝の在り処はどこなのか、はたまたそれは本当にあるのか。イアン一味との知恵比べが始まる。

「オッテンドルフの数列」が宣言書のウラに浮き出てくる。それからアビゲールも協力して宝の在り処を突き止めるが・・・・


その3: ウオール街とブロードウエイを結ぶ交差点 そこにあるトリニティ教会が終末?

何ということか、大都会の中央にそれはあった。それも教会の地下に?

さぞかし地下セットたるや壮大なものだっただろう。ここで地下数百メートルに降りていく木の階段、古ぼけて腐った木は崩れ始め、そこでイアン一味と命がけの戦いが行われる。

木の階段が崩れ出す。落ちかけるアビゲールの手をガッキと掴むベン。と、宣言書が転がり出る。ベンはアビゲールに声をかけ、手を離して宣言書を掴む。

下に落ちたアビゲールが叫ぶ。
「ベン、危ない!!」
ぶら下がる木の板から釘が抜け、ベンはアビゲールのところへ跳躍する。ところが、その釘たるやピカピカ光っていた。これには思わず笑ってしまった。

ベンが言う。
「君の手を離したのは宣言書を取るために」
「いいのよ、謝らなくても。私だって同じことをしたわ」 

かくして最後の部屋に辿り着く。彼らがそこで見たものは・・・。

この映画は現代のお伽噺とでも云うべきか。それにしてもよく出来ている。ノートパソコンを使っての宝探しというのも中々見応えがある。違和感を少しも感じさせない演出が冴えている。近作のトレジャーものでは見ておいて損はあるまい。

 
2004 アメリカ・カラー 監督 ジョン・タートルトーブ 出演 ニコラス・ケイジ、ジョン・ボイト、ハーヴェイ・カイテル、ダイアン・クルーガー、ショーン・ビーン、ジャスティン・バーサ、クリストファー・プラマー


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Last updated  2008.04.27 13:30:54
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