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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:アメリカ ・ ハートウォーミング
自称""西部一の早撃ち""のブロンコ・ビリーが率いるのは、落ちこぼればかりのドサ回り一座"ワイルド・ウェスト・ショー"だ。 ビリーは拳銃の曲撃ちや馬の曲乗りをこなす一座のスター。ある日、そんな彼らの前に莫大な遺産を相続する娘が現れる。ところが、娘はとんでもないお転婆娘で…。 その1: 西部劇は今なおアメリカ人の心の中に生きている この映画は心温まるウエスタン・コメディだ。共演は「アウトロー」以来の名パートナー、ソンドラ・ロック。主人公・ビリーの人情味あふれるキャラクターや""じゃじゃ馬ならし""的なラブ・ストーリーなど、西部劇を愛する彼ならではの温かさに満ちあふれている。 ブロンコ・ビリー(クリント・イーストウッド)は、“ワイルド・ウエスト・ショー”のリーダーだ。これは、西部男たちの向う見ずの荒っぽさを活劇ショーに仕立てて披露する旅まわりの一座。 花形スターの彼の他、司会役のドック・リンチ(スキャットマン・クロザース)、インディアン混血の中年美人ロレーン(シェラ・ペシャー)、彼女の夫でインディアン・ダンスや曲芸をこなすチーフ・ビック・イーグル(ダン・バディス)、投げ縄の名人レオナード(サム・ボトムス)、左きき2丁拳銃のル・バウ(ビル・マッキニー)、それに愛馬バスターなどがメンバーである。 彼らはアメリカの中南部を巡業し、時には慈善公演もかって出るが、経済的にはいつもピーピー云ってる。移動は車で行なわれ、その日もカンサス州のジャンクション・シティに意気盛んに乗り込み、ビリーは早速興業の許可をもらうために市の役所に出かけた。 窓口で、ビリーはジョン・アーリントン(ジョフリー・ルイス)とリリー(ソンドラ・ロック)という金持ちのカップルを見かける。彼らは結婚許可書をもらいに来ていたのだが、遺産相続のためにいやいやジョンと結婚するリリーは、はるばるニューヨークからカンサスに結婚式をあげる為に来ていたのである。 結婚式を済ませたリリーだが、どうしてもジョンに抱かれる気になれず、拒否する。怒ったジョンは、リリーの持ちもの全てを奪い、町から姿を消してしまう。翌朝目ざめて、仰天したリリーはニューヨークの母親に連絡するため隣りのガソリン・スタンドにとびこむが、1セントのお金もない。 困っているところに出くわしたのがビリーだ。彼に10セントを借りることにしたリリーは、その金を返すために、ビリーの一座に加わり危険なナイフ投げの的などの役をひきうけるはめになる。 「この10年、助手はこの紙の通り言った、その通りやれ、いいな」 「もうスピーチは終わり?カウボーイさん。私はあなたの助手じゃないの。今度、そんな口を利いたら目を抉り出してやる」 リリーは早速ビリーにぶつかるのだ。 一方、ニューヨークでは、行方知れずになったリリーに、義母のアイリンは大あわて。殺されたのかも知れないと思った彼女は、弁護士に相談する。弁護士は、捕まったジョンのところへやってきて、ジョンがリリーを殺したことにすれば、アイリンが手にする遺産のうち、50万ドルを分け前としてジョンにあげるという。弁護士の甘い言葉に乗ったジョンはすぐにその計画に賛成した。 その2: ことごとに楯突くじゃじゃ馬リリーをビリーは調教できるか? リリーは、生れも育ちも違うビリーと何かにつけて衝突、しかし、時がたつうちにビリーのみんなに対するやさしさや、子供達から英雄視されている姿に少しずつ惹かれるものを感じるようになった。そして、ビリーが、浮気をした妻の殺害未遂で投獄された過去を持っていること、それでも今は過去を忘れて、団員を家族のように愛していることをメンバーから聞き、深い感動を覚えるのだ。 ある夜、リリーは地元のカウボーイたちに暴行されそうになるが、そこへ現われたビリーやレナートに助けられる。しかし、レナートが保安官につかまり、その釈放のために、ビリーはせっかくためた貯金を悪徳保安官の前にさし出した。さらに突然の火事で残りの貯金や道具を失ったビリーは、やけになり・・・。 ある精神病院の院長の援助でようやくテントの都合がつく。リリー先住民の妻ランニング・ウオーターと話をする。 「私、ビリーに会うと何故か腹が立つの」 「男はみんな同じよ。身体は大人の大きな子供」 「でも大嫌い」 「私たちはそれを愛と呼ぶ」 「アパッチ族が!」 「私もビッグ・イーグルが最初は大嫌いだった。祖先の遺産を守るのに夢中で疎外感すら感じた。私は元から先住民を名乗っていた訳じゃないわ。妻となり、先住民の心を得たの。ビリーのショーでは誰でも好きなものになれる。要はなるという意思よ」 「でも、私は・・・」 「あなたは自分から逃げてる、何になりたいか、まず知ることね」 その3: そしてビリーのショーの幕が開く 一座から去って行ったリリーの事を思い落ち込んでいるビリーだったが・・・ じゃじゃ馬娘の石のような心を溶かし、人間らしい心を取り戻したリリーはニューヨークで遺産を手にしたのだが、再び一座に戻って行く。 西部劇のヒーロー、クリント・イーストウッドが暖かさを込めて描いた現代の西部魂! 1980年 アメリカ・カラー 監督 クリント・イーストウッド 出演 クリント・イーストウッド ソンドラ・ロック ジョフリー・ルイス スキャットマン・クローザース シェラ・ペシャー 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.10 12:06:31
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