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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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カテゴリ:ア~オ
一生涯保証付◆[直筆サイン入り写真] ウォーレン・ベイティ Warren Beatty (俺たちに明日はない)

ウォーレン・ベイティ、彼はわがまま、傲慢、プレイボーイ・・・、八方破れのアクの強さで映画界を泳いできた男だ。それだけに作品にはムラが多く、ミス・キャストのときには箸にも棒にもかからないが、ハマリ役に当ったときには、これ以上ないというズバ抜けた魅力を発揮する。


ウォーレンは1937年3月30日、ヴァージニア州リッチモンドで生まれた。名門の芸能一家で育つ。父は音楽家、母も舞台女優であり、姉に女優のシャーリー・マクレーンがいる。

幼少期より演劇に親しみ、演劇の他、歌や踊り、楽器などを教えられた。大学時代(のちに中退)に単身ニューヨークに渡りステラ・アドラーに師事。その後、舞台俳優としてキャリアを積み、1950年代にはテレビにも出演をはじめた。

1959年、ブロードウェイからテレビ、映画に本格的に進出。1961年の「草原の輝き」で、名家に生まれ育ちながらに奔放に生きる主人公を演じ華々しいデビューを飾る。67年、「俺たちに明日はない」(Bonnie and Clyde)でスターの座を獲得した。

草原の輝き俺たちに明日はない (ポスター)

「俺たちに明日はない」で87発の弾丸をブチ込まれ、鮮烈この上ない死を遂げたクライド役などはまさにハマリ役と言えた。プレイボーイの彼がボニーを相手にして不能と告白するシーンは、実体とのミスマッチが何ともおかしかった。

1970年代も、鬼才ロバート・アルトマン監督と組み、流れ者から町の名士になり、やがて没落する主人公ジョン・マケイブを描いた西部劇大作「ギャンブラー」や、社会をテーマとした作品「パララックス・ビュー」など、異色の主演作品を連発した。その一方、製作者を兼ねた作品では、コミカルなラブロマンス「シャンプー」や、大ヒットしたファンタジードラマ「天国から来たチャンピオン」では監督までタッチ、見事な手腕を発揮した。

   

ウォーレンの作品には他に「バグジー」「ローマの哀愁」「ブルワース」「ギャング・オブ・アメリカ」など、ユニークな作品が多い。

   

ベイティの名を広く知らしめたのは政治的な活動だ。民主党を支持しており、公でもリベラル派を意識した発言が目立つ。政治を痛烈に皮肉った1998年の監督・主演作『ブルワース』が、彼の意識を物語っているようだ。

映画でのヒットの陰で、女性遍歴もまた華やかだった。その相手の殆どが共演した女優たちで、デビュー作で悲恋を演じたナタリー・ウッド、『ギャンブラー』で共演したジュリー・クリスティ、『レッズ』で共演したダイアン・キートンらで相次いで浮名を流した。

いずれも交際のみで、婚約までには至らなかった。他にも噂となった相手はフランス映画界のトップスターであるイザベル・アジャーニからマドンナまで、そうそうたる顔ぶれである。

他にレスリー・キャロン、キャリー・フィッシャー、カトリーヌ・ドヌーヴ、フェイ・ダナウェイ、ダリル・ハンナ、メラニー・グリフィス、バーバラ・ハーシー、ジョーン・コリンズ、ウルスラ・アンドレス、マリア・カラス、ジャクリーン・ケネディなどだ。

顔ぶれの華やかさ、豪華さはオドロキを通り越して唖然とせざるを得ない。

姉のシャーリー・マクレーンは、こうしたベイティの私生活に対して諌める発言をしたといわれている。これが功を奏したかどうか、1992年、交際中の女優アネット・ベニングとの間に女児ができ、同年に結婚。2年後には男児が誕生。2児の父となった後はスキャンダラスな話題は浮上していない。いまでは4人の子供がいる。現在、72歳で健在だ。

彼の名前だが、 日本語では「ビーティ」「ベーティ」とも表記されることがあるが、本人によると正しい発音は「ベイティ」に近いらしい。綴りにtを1つ増やしたのもビーティなどと呼ばれることを避けるためという。





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Last updated  2009.10.11 11:56:50
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