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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:タ~ト
トミー・リー・ジョーンズ、彼を中々の役者と認識したのはスティヴン・セガールの「沈黙の戦艦」である。トミーはこの映画で戦艦乗っ取りを企てるテロリストのボス役。血も涙もない男を演じ、ラストではセガールと壮烈な死闘の連続だった。
沈黙の戦艦 この前にデビュー作「ある愛の詩」でライアン・オニールのルーム・メイトで顔をみせているが、この方ではとんと記憶に残っていない。 彼は1946年4月15日、テキサス州で生まれた。父親は油田で働き、母親は婦人警官。高校卒業後、家計を助ける為に父親の働く油田会社に就職し、寝る間も惜しんで独学で勉強に打ち込んだ。1年後、奨学金を得てハーバード大学英米文学部に進学する。 夢は文学と演劇の教師になることで、大学では演劇部に所属、寮のルームメイトには後の副大統領となるアル・ゴアがいた。 トミーは次第に舞台に立つ事を夢見るようになり、教師から方向転換、大学卒業後はブロードウェイに憧れてマンハッタンへと出た。 そして、小さな食堂で皿洗いの仕事をしながら、芝居の稽古に励む。その頃、友人と受けた映画のオーディションに合格、1970年「ある愛の詩」で映画デビューした。 だが、映画は大ヒットしたものの、製作元パラマウント映画の上層部から「顔つきがキツい」とクレームがつき、苦い映画デビューになったそうである。 1970年代~1980年代はテレビ出演が主で、映画は出演しても脇役だった。しかし「JFK」でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、「沈黙の戦艦」に出演してから注目されるようになった。 1993年の「逃亡者」ではハリソン・フォード演じるキンブル医師を追い詰める捜査官役でアカデミー助演男優賞を受賞した。以降、主演作品に恵まれるようになり、2005年には自身が監督・プロデュース・出演、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞する。 メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 以後、数多くの作品に出演、映画ファンを楽しませてくれている。主な作品に「ハワード ヒューズ物語」「告発のとき」「ノーカントリー」「追跡者」などがある。 私生活では、自身の不遇時代に世話になった妻ひとりを守っているようだ。彼は63歳、まだまだ暴れて貰いたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.28 15:27:41
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