シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

◆一生涯保証付◆[直筆サイン入写真] アーノルド・シュワルツネッガー Arnold Schwarzenegger

アーノルド・シュワルツネガー、彼はボディビルで鍛え上げた肉体を持って、私たちの前に登場した。デビュー作は「ＳＦ超人ヘラクレス」だが、82年の「コナン・ザ・グレート」が印象に残っている。

この映画で大ブレイクを果たし、84年製作のジェームズ・キャメロン監督によるSF映画「ターミネーター」に出演、悪役アンドロイド「ターミネーター」として有名になり、アクション映画俳優として確固たる地位を築き上げた。日本でも「シュワちゃん」の名前でよく知られている。

ターミネーター


彼は1947年7月30日、オーストリアのシュタイアーマルク州の州都グラーツから6km離れた地のタール・バイ・グラーツで、警官の父、グスタフ・シュヴァルツェネッガーと、アウレーリア・ヤドルニーの間に生まれた。

10代のころからボディビルダーを目指し、オーストリアの故郷に居た頃、自前のウェイトトレーニング設備がオーストリアの寒さで冷やされ、トレーニングの時には鉄が手にくっついてしまったというエピソードもあるそうだ。

その鍛え抜かれた肉体は「オーストリアン・オーク（オーストリアの樫の木）」の愛称をもたらし、ジュニア・ミスター・ヨーロッパ、ミスター・ワールド、五回のミスター・ユニバースなどのタイトルを得ている。

シュワルツェネッガーは1968年に本格的にボディービルをするためジョー・ウイダー氏に誘われて渡米、アメリカ合衆国に移り住んだ。

この頃の彼は英語が流暢でなく、当時の所持金もわずか20ドルだった。1983年にアメリカ国籍を取得したが、オーストリアの国籍も継続して持っている。UCLAで心理学を学び、1979年にウィスコンシン大学から国際市場と経営管理に関してB.A.（Bachelor of Arts）を得ている。

全米ボディビルダーで優勝を飾った後、専門のボディビルダーだけでは大衆から飽きられることに危機感を持った彼は、俳優への転身を図った。そしてその体格を見込まれ、「SF超人ヘラクレス」（1970年）で映画デビューしたのである。

84年の「ターミネーター」につぎ、「コマンドー」（1985）、「ゴリラ」（1986）、「バトルランナー」（1987）、など、短期間に多くの作品に主演、人気を高めた。

　　　

「プレデター」（1987）にはミネソタ州知事ジェシー・ベンチュラとケンタッキー州知事選に出馬経験のあるソニー・ランダムが出演している。

アクション映画以外にも、名優ダニー・デビートとの競演によるコメディー「ツインズ」（1988）に出演、役柄を広げた。コメディー路線としては「キンダガートン・コップ」（1990）なども挙げられ、前述の二作品におけるそれまで見せる事のなかったコミカルな演技によって、これまでのアクション路線とは一線を画す新しい境地を見つけたと評価された。

喜劇アクション物として他に「ラスト・アクション・ヒーロー」がある。

　　

1986年にはケネディ元大統領の姪でCBSのテレビ・ジャーナリスト、マリア・シュライヴァー）と10年越しの交際の末 結婚、2人の間には4人の子供（キャサリン、クリスティーナ、パトリック、クリストファー）がいる。

彼は2003年8月にカリフォルニア州知事のグレイ・デイヴィスがリコールされたことを受け共和党から知事選に出馬、10月7日にカリフォルニア州知事に選出された。

当選した際は「当選したからには私に休みはない。24時間、州知事だ」と声明を発表。総じて1期目は民主党主導の議会や労組との対立に苦慮したが、ケネディ家に連なる妻の人脈や中道寄りの政治路線で困難な政治局面を乗り切り、2006年11月の州知事選で再選された。

従来から環境問題に力を入れ、女性票や民主党票を取り込むことに成功したためだと言われている。2007年1月5日スキー事故で骨折するが、松葉杖で夫人と2期目の知事就任式に臨んだ。

2007年10月、カリフォルニアを襲った山火事は、州知事就任後最大の試練となったが、災害対応において卓越した指導力を発揮し、党派を越えて賞賛を得た。

現在は知事の役職の暇なときに映画出演をしているようである。自身の出世作「ターミネータ」シリーズ全4作が完結している。彼はまだ62歳、これからもユニークな政治家として活躍してほしいものだ。