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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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大西俊郎@ リンク了解しました 中々凝ったブログですね。勉強になります。
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カテゴリ:ラ~ロ


ロミー・シュナイダー、ひたすら愛を求め続けたヨーロッパの名女優ロミー、だが、孤独と不幸のなかで、”幸せな家庭”を得ることは出来なかった。フランス映画界期待の新人アラン・ドロンとの熱烈な恋、様々なゴシップが飛び交う中で、5年の婚約生活は終止符を打った。幸せな家庭生活は野心家ドロンには無かったのだ。


ロミーは1938年9月23日、オーストリアのウィーンでドイツの人気俳優だった父母の間に生まれた。二枚目俳優だった父ヴォルフ・アルバッハ・レティはほとんど家に帰ることなく、家庭は崩壊、45年、夫婦は離婚した。7歳のロミーは母親マグダ・シュナイダーのもとに残ったが、父を慕い続けた。

ロミーは3年後寄宿学校に入れられた。学校の演劇発表会では、この頃から非凡な才能を発揮、合図一つで泣くこともできる抜群の演技力を見せていたが、両親は一度も見に来てはくれなかった。

15歳のとき、彼女は母の勧めで「白いリラの花がまた咲く頃」で映画デビューする。ある日、女優の道を歩み始めたロミーのもとに、一枚の紙切れが同封された手紙が届いた。

そこには、大好きな父親の筆跡で、「子供時代ほど素晴らしいものはない。その思い出は誰も奪うことはできない」と書かれていた。

ロミーはその紙切れを大切に仕舞いこんだ。母親にも知らせず、一生の宝物として・・・。

やがて、彼女は奔放な王女役シシーに抜擢され、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフと結ばれ皇后エリザベートになる恋物語「プリンセス・シシー」に出演、16歳で一躍ヨーロッパのスターに躍り出た。幼さの残るふっくらした頬のロミーは、平和と安らぎを与える清純派のヒロインとして”プリンセス・シシー三部作”で、人気を不動のものにしたのである。

そして58年、19歳の彼女は”運命の人”フランス映画界の新星アラン・ドロンと出会う。「恋ひとすじに」で共演し、恋に落ちたのである。彼は強くてハンサムな父親そっくりだったのだ。

だが、5年後、ドロンと別離、62年「ボッカチオ’70」で初ヌードを披露、それまでの清純なイメージを払拭した。

 恋ひとすじに 
 
66年、彼女はドロンの影を振り払うかのように、ドイツ人の演出家ハリー・マイエンと結婚し、息子ダヴィッドをもうけた。ようやく”幸せな家庭”を手に入れたと思ったロミーだったが、幸せは3年と持たなかった。
 
ロミーの女優としての名声が高まるのに反比例するかのように、マイエンは失敗の連続、薬物とアルコールに溺れ、夫婦のいさかいは止む事がなかった。ロミーも薬物とアルコールに汚染され、数多くの男にも溺れた。その挙句、75年、正式に離婚した。

彼女の作品には、他に「夕なぎ」「華麗なる相続人」「ルードウィヒ」「華麗なる女銀行家」など多数ある。

   

そして、81年、最愛の息子ダヴィッドの事故死が大きな打撃となって、彼女を襲った。1982年5月29日早朝、パリの邸宅で椅子にもたれたまま眠るように息絶えているロミーを、訪れた友人が発見、その手には父のメモ「子供時代ほど・・・」がしっかりと握られていた。死因は睡眠薬の飲みすぎと見られた。

駆けつけたドロンも驚くほど安らかな死に顔だったという。享年43歳、早すぎる帰らぬ旅路だった。





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Last updated  2009.12.05 13:46:05
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