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セレステ・ホルム、彼女の名前を記憶しておいでの方はいらっしゃるだろうか。彼女は脇を固める重要な役を演じる演技派女優の一人だ。
最初にスクリーンで目に止めたのは、「イブの総て」だった。劇作家アディスンの妻カレンを演じ、大女優マーゴを蹴落とすイブに力を貸してやる。 マーゴが別荘からの帰路、車のガソリン切れを起こす。そのため舞台に遅れ、イブが代役として舞台に立つ。そう仕組んだのはカレンだった。 美貌の仮面のウラに隠した計算、狐と狸のばかしあい、そんな演劇界の人間模様を描き出した一端を担った重要な役だった。 イブの総て上流社会 もう一本はグレース・ケリーの「上流社会」である。彼女はこの作品で結婚式の取材にやって来たゴシップ雑誌のカメラマン、リズの役だ。リズはトレイシーの邸内を歩き廻り、グレイス扮するトレイシーを巡る混乱に拍車をかける。 ホルムはブロードウェイ出身の女優だけあって、その演技たるや見事なものがある。この作品でも、シナトラと歌の掛け合いを披露してくれるのが実に楽しい。 彼女は1919年4月29日にニューヨークで生まれた。 父親はノルウェー人である。 シカゴ大学で学び、ブロードウェイの舞台に立つようになった。『オクラホマ!』などに出演した後、1946年に20世紀FOXと契約し、映画にも出演するようになる。 翌年の「紳士協定」でアカデミー助演女優賞を受賞。他の作品には「蛇の穴」「三人の妻への手紙」「トム・ソーヤーの冒険」「スリーメン&ベビー」などがある。 1950年代以降は舞台に戻っている。 生涯で5回結婚し、長男のテッド・ネルソンは社会学者となった。彼女は現在90歳、お元気であってほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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