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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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大西俊郎@ リンク了解しました 中々凝ったブログですね。勉強になります。
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カテゴリ:ラ~ロ
ロバート・ライアン、彼の名は西部劇の傑作「誇り高き男」で今も記憶に刻みつけられている。



映画の内容はこうだ。テキサスから運ばれた牛の集積地カンザス州の町フラットストーン。発展する町に開店したサルーンにやってきた保安官のキャス(ロバート・ライアン)はイカサマ賭博師をみつけ銃撃戦になる。

挙句、頭部に傷を負ったキャスはそれ以来一時的な失明状態に陥るようになってしまう。以前キャスといざこざのあったサルーンの主人バレットは殺し屋を雇ってキャスをつけ狙わせる。

不穏な雰囲気に怖気づいた保安官補は辞職、キャスは二挺拳銃のカウボーイ・タッドを雇う。だが、彼はキャスのことを父親の仇と考えていた。

哀調を帯びた口笛に乗せた、スリー・サンズの演奏による同名主題歌は日本でも大ヒット、若かった私も口笛を吹いて映画の余韻に浸ったものだった。

名誉と誇りのために命を賭ける孤高の男、そして戦いの場で目がかすみ、見えなくなる不運。彼の命は風前の灯火・・・。


彼は1909年11月11日、イリノイ州シカゴに生まれた。父親は建築会社の重役だった。アカデミー・ダートマス・カレッジではスポーツ選手として活躍、特にボクシングでは4年間カレッジ・ヘビー級チャンピオンだった。

卒業後はカウボーイ、水夫、モデル、セールスマン、借金の取り立て屋など職を転々とし、その後はハリウッド・マックス・ラインハルト・シアトリカル・ワークショップで演技を学び、1939年に舞台デビュー。翌年、端役として映画デビューし、ブロードウェイで経験を重ね、1942年にRKOと契約した。

1949年にロバート・ワイズ監督の「罠」で主人公のボクサーを熱演する。私生活では赤狩りに真っ向から反対するなどリベラリストであった。

1962年に超大作「史上最大の作戦」にて政治的にタカ派であったジョン・ウェインと共演した際、スタッフは政治の話を持ち出さないように、かなり気を遣ったというが、本人たちはさほど気まずい関係では無かったという。



その他、彼の出演作は多数ある。主なものに「最前線」「ワイルドバンチ」「プロフェッショナル」「バルジ大作戦」「浜辺の女」などがある。

    

後年はUCLAのシアター・グループに基金を設けるだけでは飽き足らず、自らカリフォルニア州に無宗派の私学校を設立するなど、後進の指導にも熱心に取り組んだ。

晩年は愛妻とほぼ同時にガンを宣告される不幸に見舞われ、1972年に妻が亡くなった後を追うように翌年に死去、1973年7月11日、享年63歳、早すぎる死であった。





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Last updated  2010.05.12 11:36:12
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