レコードを20倍拡大して見てみると
まず最初に、この写真のLPレコードはなんでしょう? レコード盤は、ホコリを拭いたり、洗浄したりして見た目はキレイになったように見えます。しかし、20倍ルーペで拡大して見てみるとコレが案外細かなチリが残っていたりするものです。レコードはちょっと見だと山と谷が交互にギザギザした印象に見えますが、実際にはラッカー盤にカッティングする際には、まっ平らなラッカー盤の上をカット針が溝を刻んで行くわけです。ですから実際のレコードは、平らな面の上に列車のレールの様に溝が走っている構造になる訳です。ただ余りに細かい溝の並びに目がギザギザした印象を持ってしまいますがw 上の写真は20倍ルーペを通してデジカメ撮影した画像なので、ちょっとピントも甘く、溝がライトを反射する光とホコリの違いが判別できませんが、実際ルーペを通して肉眼で見るとより鮮明に見ることが出来ます。ただ、20倍ルーペともなると対象とかなり近接してルーペを覗くことになるため、しっかしした台にレコードを載せて、ライトも角度を自由に変えられるように卓上スタンドに設置しないと作業が難しいです。あと夏場に白熱球は地獄ですから、私は小型のLEDスポットライトを常備しています。 たまに溝にゴミが貯まって針飛びの原因になってたりしますが、この方法でみるとその原因がゴミのせいか、盤面の傷なのか判別が楽です。また微細なこびりついたゴミを取り除くにもルーペは重宝します。ゴミを取り除く際に楊枝を使う人もいるようですが、マチ針も重宝します。だた気をつけないとグッサリと盤に傷を付けかねません。慎重に、傷をつけないように、撫で付けるようにゴミを取り除くことが肝心。ミクロン単位の作業なので、無理にやらなくてもいいことですが、どうしても試したいときには、まず練習用に傷が付いてもいいレコードで充分に試してみてください。あと結果についてはあくまでも自己責任で。 あと、どちらのサイトかは忘れましたが、レコードのミゾにあるチリを掻きだすのに歯ブラシのデンターシステマを利用されている方もいたので、これも参考にしてレコードのクリーン化に役立てています。盤面に少量の水をつけて、盤面を撫でる様に軽くシステマの微細なブラシを動かすと、これも結構いいみたいです。これもあくまでも自己責任で。チカラ入れたり、水をつけずにゴリゴリやったりしたら元に戻せない傷が入るかもしれません。気をつけましょう。 ちなみに冒頭のレコードの答えは、YES/危機 日本盤LPでしたw ではまた。