7月7日のNHKBSの昼間
一応MJ(マイティジャック)には繋がります(笑)。午後1時から「怒れ!力道山」というかなり昔の映画がやっていた。ホントは録画するつもりだったが、撮り損なって1時ちょい過ぎから見た。レスリングの練習シーンや試合のシーンはかなり気合の入ったシュートな展開。外人レスラーの練習シーンの相手も相当の受けの名手だ。じゃなきゃ大怪我する。古い時代のレスラー達が今と比べて劣っている訳でもなく、ただ単に時代的な違いだけだと思う。力道山の技も見た目の派手さ以外にも実はかっちりとした基本に忠実なムーブが素晴らしい。仰向けの相手に上四方からドラゴンスリーパーの体勢に一旦入った瞬間はドキっとしたもんだ。話は戦後10年ちょっとの頃の話、戦災のためか障害を抱えた子供たちの施設の話が中心となる。展開的にはタイガーマスクの元ネタ的な話ですな。後半、施設を食い物にしようとする政治家一味に睨まれて罠をかけられる力道山。新聞記者を語るニセ電話で横浜の敵のクラブにまんまとおびき出されてしまう。クラブに入ると軽快なジャズのサウンドがここぞとばかりに鳴り響く♪ん?なんかこのバンド異常に巧すぎる!良く見ると、、、そうだ!これが戦後のジャズシーンの先頭を走っていた人気バンド「南廣とザ・サウスメン」の幻の映像なのかもしれない。サウスメンの人気が頂点だったのが1951~52年。この映画が1956年。南さんの俳優デビューは58年からだけに、この映像はミュージシャン時代の貴重なものと言えるだろうね。マイティジャックの後期「戦え!マイティジャック」の中でもドラムスの華麗なスティックさばきを見せてくれてはいたけど、人気バンドのリーダーだった当時の映像はナカナカないものね。この後大乱闘シーン、力道山の身体を張りすぎるアクションが物凄い。レンガ作りのパーテーションぶっ壊しちゃうんだから。作り物じゃない本物の如何にも重そうな植木鉢振り回すし(爆)。最後の試合シーンもこれまた痛そうな殴り合いである。ホント力道山の動きは今見てもスゴイと(いやその時代は生まれていなかったんですけどねw)。