the two sides of THE Fleur De Lys ep (2009)
昨年2009年夏、リユニオン・ライヴをご紹介したオリジナルメンバーでのFleur De Lys。その再結成ライヴと契機に発表されたのがこのEP。やっと手に入ったので取り上げた次第。冠詞が Les ではなく The の点にも意味があるのかないのか。曲目は45回転のアナログ盤ながらA面B面共に二曲ずつの計4曲。SIDE AGOTTA GET ENOUGH TIME(JOHN BROMLEY / GRAHAM DEE) DEMO - WITH SHARON TANDY Sharon Tandy - Vocals / Tago Byers - Bass Bryn Haworth - Lead Guitar / Keith Guster - Drums YEAH, I DO LOVE YOU(BRIAN POTTER / GRAHAM DEE) DEMO - WITH TONY HEAD and SHARON TANDY Tony Head and Sharon Tandy - Vocals / Tago Byers - Bass Bryn Haworth - Lead Guitar / Keith Guster - Drums SIDE BWAIT FOR ME(FRANK SMITH / DANNY CHURCHILL) Frank Smith - Vocals, Lead Guitar Danny Chuchill - Vocals, Bass Keith Guster - Drums Alex Chamberlain - Organ CIRCLES LIVE, SOUTHAMPTON - 1966(PETER TOWNSHEND) Frank Smith - Vocals, Lead Guitar Colin 'Angel' Wilsher - Bass Ronnie Allen - DrumsA面が69年解散直前のFleursラストセッションからで、シャロン・タンディや元メンバーのトニー・ヘッドの為のデモテイク。当時のクリームを思い起こさせるワイルドでヘビーなブリンのギターが堪能できる。デモテイクは2曲共にラフな作りだが、シャロンの多重録音の歌など、それなりに作りこまれた印象だ。A面2曲目も未完成デモと書かれてはいるが、しっかりした演奏が聴ける。B面1曲目は、ウェイト・フォー・ミーがオリジナルメンバーの65年デビューシングルB面曲のオリジナルヴァージョン。シングルに収録された時にはジミーペイジのプロデュースのヴァージョンに入れ替えられたと書いてある。どこをどうしたか詳細は判らないがFleursのRefelctionsCDでは「全く別の曲になっている」。この謎をこれ以上知りたかったら、昨年出たバンドの自伝を購入するしか無さそうだが、そこまで調べる気力も無いw(購入先をお知りになりたい方は下記のキース・ガスター氏のサイトでお調べください。)B面2曲目のサークルは、初代ギタリストのフランク・スミスがFleurs脱退後66年にサウザンプトンで自身のバンドで行ったライヴテイク。コチラは当時のライヴ録音なので余り音質は良くないが、かなりデジタル補正されておりレベルのふらつきは抑えられている。当時のガレージ系MODSバンドのフレーバー満点で好きな人にはたまらない演奏だろう。荒削りというかまさにゴツゴツした感触。残念ながら期待した本家側Fleursの演奏ではなかったが、貴重な音源ではある。全てモノラル音声。デビュー直後から激しいメンバーチェンジを繰り返したバンドなのでややこしい事この上ないが、そこら辺は発売中のバンドの自伝を読んでくれとジャケット裏面に書かれているのはご愛嬌ですねw入手はAMAZONなどで900円前後(送料は400円ほどか)、他に国内の輸入盤店でも取扱店がある模様。シャロンやブリンやFleursがお好きな方、買って損は無いと思いますよ。(レコードプレイヤーの無い人はituneでダウンロード購入も可能です。)※ささいな点ですが、アナログEPサイズで45回転で片面2曲ずつな為、カッティングのミゾが細いようです。A2の中間部でプレイヤーコンディションが悪いと針飛びを起こしやすいようです。もしも購入時に針飛びを私のように起こす場合は、ターンテーブルの水平度を見たり、針の圧力のチェックなどプレイ環境に注意してみてください。バンドその他の情報はドラマーのキースのオフィシャルサイトでどうぞ。The Keith Guster Websitehttp://www.dysongs.net/lfdl/home.htmギャラリーにはシャロンやバンドメンバー達の若かりし日の初めてみるような画像がたくさん追加公開されています。また、キースのサイト内のジュークボックスでは、Fleursの関わったたくさんの演奏が無料公開中で、自由に試聴できるようになっています! 今まで聴いた事のなかった楽曲もあるので、これも注目ですね♪http://www.dysongs.net/lfdl/jukebox.htm(※要Quicktime)余談:さて、昨年夏のリユニオン当時、ジョン・ブロムリーさんがお探しだった元メンバーのタゴ・ベイヤー氏。その後消息は判明したのだろうか?ちょいと気になるところです。