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ＣＨＯＲＯ　ＷＥＳＴ！

[ＳＡＮＡＭＩ] カテゴリの記事

全43件 (43件中 1-43件目)

あとがき

ＳＡＮＡＭＩあとがきおはようございます。こんにちは。こんばんは。ええと３つもあいさつ書いたのはどの時間にも対応するためです（ぁどうも作者のＭＡＤ・ＷＩＮＤです。シリアス全開（？）小説、ＳＡＮＡＭＩはこれにて完結であります。完結まで続けられてよかった～！！と思うばかり（笑）プロローグからエピローグまでずっと読んでくださった方、いるでしょうか？いなかったらどうしましょう（汗）反省としては無理矢理なところがあったかもしれません（汗）サウスをもっと目立たせるつもりがほとんど出番なしに。あ、そうそう、功治が魔王っているのかと想像した場面がありました。小説でその答を出そうと思っていましたが結局出せずじまいorzというわけでここで出します。悪魔には天使のような階級はありませんね。悪魔はこの小説では協調しないという性格です。ただ、仲間が増えるとあらば第４章のように団結してしまうこともありますね。ちなみに、悪魔には天使のような人間離れした技はありません。銃とか、そんな感じです。長々～と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございましたｍ（＿　＿）ｍ読んでくださらなかった方、ありがとうございませんでした（なんじゃそりゃ最後に・・・「ＳＡＮＡＭＩ２」などの続編の予定はありません。感想なんかがありましたらコメントか掲示板へどうぞ。あ、書かなくても全然ＯＫですよ。では。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＭＡＤ・ＷＩＮＤ

2007年10月05日

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エピローグ　ＳＡＮＡＭＩ

ＳＡＮＡＭＩエピローグ　ＳＡＮＡＭＩ俺はあの後アルバイトをしつつ、なんとかアパートで暮らしている。アパートといっても家賃の安い、ボロアパートだが。放浪生活よりは１００倍ましだ。そして仕事のない休日、俺は例の廃工場に行ってみた。―もし、佐奈美に出会ってなかったら俺は今頃どうなってたんだろう。思えば佐奈美に出会った事で俺は不思議な体験をした。天使にも出会い、悪魔に誘惑され―。・・・佐奈美に出会う前の俺は憎しみ、悲しみでいっぱいだった。もし佐奈美やノースとの出会いがなければ・・・。―俺は"悪魔"になっていたかもしれない。佐奈美との出会いが、俺を変えた。同じ境遇の少女だから、一緒にいると心が安らいだ。・・・。普通なら気になんてならない廃工場。だが俺にとってはここは特別な場所だ。俺を悪魔から救って、そして俺のために死んだ少女に、感謝したい。―ありがとう、佐奈美。ＴＨＥ　ＥＮＤ

2007年10月05日

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第４章－１１

ＳＡＮＡＭＩ第４章　destiny（１１）天使達のピンチに、何者かの声が響き渡った。「おい！何者だ！」と俺は叫ぶ。「だ、大天使様！？」その直後に天使達がそういった。・・・大天使？ああ、サウスとかいう奴が言ってたな・・・。「功治よ。正義の心は天に届く。その強い意思は、悪魔を裁く・・・」俺の名前をなんで知っているのかということなんて気にもならなかった。正義の心―。俺にそんなものがあるのだろうか。恋人に裏切られ、家は焼け。憎しみと悲しみに支配されかけた俺の心に、正義なんて―。天使や悪魔が皆空を見上げている。俺も空を見上げてみるが、誰の姿もない。大天使の声だけが地上に響いているようだ。「功治。汝（なんじ）のために死んでいった２人の仇をとりたいのだろう？」「・・・ああ・・・でもよ、悪魔を殺すって心が正義なのかよ？」「・・・悪は滅びなければならない」「殺されたら殺し返す。よく考えれば戦争と同じだよな？」「人間とは訳が違うんだ！我は汝の仇を討ちたいという意思を感じ取って・・・」「確かに仇を討ちたいとは思ったが・・・やめようぜ。意味のねえ殺し合いなんか」「・・・はっはっは、お前、いい天使になれるな」「あんがとよ」その時。悪魔達を白い光が包んでいた。「おい！結局殺すのか！？」「我は何もしてない。お前の優しさが悪を浄化させている」「結局、死んじまうのか？」「普通の人間に戻るだけだろう・・・もう天使がここにいる意味はない。さらばだ」気がつくと、俺は廃工場の前に倒れていた。真っ青な空、真っ白い雲、鳥の鳴き声。工場の方を向いてみると、誰もいない、静かな廃工場であった。作者のコメント今日で第４章が終了、ＳＡＮＡＭＩも残すはエピローグとあとがきだけになりました。エピローグとあとがきは明日（か明後日）書きます。結構無理矢理感もあったかもしれませんが（汗）ええと、小説の反省はあとがきで書くとしますか。では！

2007年10月04日

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第４章－１０

ＳＡＮＡＭＩ第４章　destiny（１０）俺は・・・どうやら助かったらしい・・・。だが、その代償は大きすぎた・・・。佐奈美も・・・ノースも・・・。俺を"悪魔"から守るために死んでいった。「無駄なあがきを・・・」と悪魔が吐き捨てる。"無駄"だと・・・！？「うおおおお！！」「ふふふ、憎いだろう、さあ悪魔になれ・・・」「俺は・・・絶対に悪魔になんてならない！佐奈美のためにも・・・ノースのためにもっ！」「・・・じゃあ死ね」『さっせるかっ！！』悪魔の数にも負けないほどの数の天使が、悪魔と闘っている。しかし、天使が・・・どんどんと死んでいく・・・。俺は、何もできねぇのかよ・・・！？「お前の意思、確かに受け取った」・・・誰だ！？

2007年10月03日

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第４章－９

ＳＡＮＡＭＩ第４章　destiny（９）なんで、俺は佐奈美をかばったのだろう。こいつだってすぐに死んでしまうのに・・・。俺は、死んでその後"悪魔"になっちまうのかな―。「死なせないぞっ！！」霞んできた目の前で誰かが浮かんでいた。声でわかった。・・・ノース・・・。「あなた達を守るのが、僕の使命・・・」どう守るんだ？守れっこあるのか！？「・・・おいノース、まさか・・・！？」と言ったのはスクエアだ。「僕の命と引き換えに功治を守る」「正気かっ！？」「正気だ・・・命を懸けてでも守る！・・・じゃあな・・・」一瞬、辺りが真っ白になった。俺を襲っていた体の痛みは、消えていた。

2007年09月29日

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第４章－８

ＳＡＮＡＭＩ第４章　destiny（８）俺が悪魔に・・・！？その時・・・。倒れたはずの佐奈美が・・・立った。「佐奈美・・・？」「・・・うぐっ・・・」「なんだ、まだ死んでなかったのか？まあ、いつでも殺せるがな」奴らは銃を向けてきている。確かに、いつ殺されてもおかしくない。「・・・功治・・・ありがとう・・・大好きだよ」・・・！「・・・死ね」「やめろっ！」俺は佐奈美をかばう。憎しみはどこかにふっとんでいた。ただ、こいつを守りたかった。ダキュン！「うぐああ・・・！」「功治ッ・・・！！」

2007年09月28日

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第４章－７

ＳＡＮＡＭＩ第４章　destiny（７）非情な銃声が響き渡る・・・。「こうじ・・・」佐奈美は倒れてしまった。「・・・てめえらっ！！」俺の中で怒りがこみ上げてくる。「どうだ、悲しいだろう？我々が憎いだろう？」「絶対許さん」勝てるわけのない奴らに俺は突っ込む。奴らが憎い・・・「功治ィ！」・・・！？ノース・・・？と、知らない人が２人・・・人というより、天使か？「お前は悪魔にのせられている！お前まで悪魔になっちまう！」ちなみにノースはこの近くでサウスに治癒してもらった。「うるせえ！黙っていられるかっ！」「ほほう。こりゃあ、殺すまでもないな。勝手に悪魔になってくれる」悪魔がつぶやいた。・・・俺が・・・悪魔に・・・！？

2007年09月26日

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第４章－６

ＳＡＮＡＭＩ第４章　destiny（６）何者かの足音。しかも、一人ではない。「うう、功治・・・」「・・・安心しろ・・・っていっても安心できねえよな」姿を現したのは例の警部。とあと何人もの人がいる・・・！？こいつら、全員あの異様な目の色をしている―・・・まさか、全員悪魔なのか！？「お前らを殺すのにずいぶんと手間取ってしまったな・・・今度こそ終わりだ」全員、銃を向けてきた。まるで警察に追い詰められた犯罪者だ。今の立場としては向こうが"悪"なのだが。そういや悪魔というのは天使のような攻撃はできないのだろうか？・・・今はそんなこと考えている場合じゃない。「・・・なぜそこまで俺達に執着するんだ！？」「お前らほど深い悲しみを持ってる奴はそうそういない。立派な悪魔にするためさ」別の悪魔がそう言った。「ざっけんなっ！欲望のために人の命奪うってのか！？」「俺達は悪魔。悪魔はそういう存在さ。人間の理屈なんて通じないな」悪魔たちは冷たい笑みを浮かべる。・・・今度こそ終わりか・・・？「待って！」はっとすると、佐奈美が俺をかばうように俺の前に立っていた。「なんだてめえ。出しゃばりやがって。まあ、関係ないがな・・・」「やめろおおおおおおお！！」俺は力いっぱい叫ぶ。バキュウン！「・・・・・・っ！」

2007年09月25日

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第４章－５

ＳＡＮＡＭＩ第４章　destiny（５）「貴様、仲間なんか呼んでいたのか・・・」腹を押さえつつノースが問いかける。「俺は誘われたって感じだな。仲間が増えるのはおいしいからね」「くそっ・・・ウグ・・・」ノースは攻撃しようとしても腹の痛みのせいでできない。「さて、終わりにしよ・・・」その時、光の柱が悪魔を貫いた。「・・・！？」「助けにきたぞ」「その声・・・スクエアにトライアングル・・・？」そこには２人の天使がいた。「手間かけさせやがって・・・例の工場に悪魔がうじゃうじゃいるらしいじゃねえか」「俺達も向かうぞ、ほら背負ってやる！」「・・・すまない」３人は廃工場へと向かった。

2007年09月24日

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第４章－４

ＳＡＮＡＭＩ第４章　destiny（４）地上での異変を、天界は察知していた。「大変です！大天使様！」「・・・わかっている。地上に大勢の悪魔の反応が出ている」「ノース達が危険です！」「・・・やむを得ん。我々も大勢で地上へ向かうぞ！ここにできるだけの天使を集めろ！」「はっ！」しばらくして、大勢の天使が集まった。「いいかお前達、一気に悪魔共を消し去るチャンスだ・・・皆（みな）地上に降りるぞ！」「はいっ！！」

2007年09月23日

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第４章－３

ＳＡＮＡＭＩ第４章　destiny（３）「待てっ！」ノースが男を追いかける。人気のない路地にきた時、男は止まった。「・・・？観念したか？」「・・・したわけねえだろ」と言って男は急に発砲してきた。ノースの腹に激痛が走る。（・・・馬鹿な！？人間の攻撃ではなんともならないはずなのに・・・！？）そして彼は悟った。「貴様、悪魔か！？」「ようやく気づいたか」「僕が天使だと知ってのことか？」「廃工場の男と女を殺すのにお前がいると邪魔なんでね。他の悪魔があそこへ向かってる」「・・・なっ！？」突如として訪れた緊急事態。彼らはどうなるのか・・・。

2007年09月21日

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第４章－２

ＳＡＮＡＭＩ第４章　destiny（２）そのころノースはコンビニで弁当を買っていた。コンビニは廃工場から徒歩２分ほどの距離である。コンビニは通りに面していて利用客も多い。ウイィィンン・・・・自動ドアが開くとコートに帽子、サングラス、そしてマスクをした男が入ってきた。その男はレジに直行した。その瞬間だ。「金を出せ！！」と男が店員に急に銃をつきつけてきた。（コンビニ強盗！？）店にいる人全員がそう思い、店内の空気は一転した。「おい、何やってるんだ！」とノースが男に言う。「・・・・・・」男は何もいわずに逃げた。「ま、待て！」（しかし変な奴だ・・・何も盗らずに逃げるだと？）ノースは男を追いかけていった。

2007年09月20日

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第４章－１

ＳＡＮＡＭＩ第４章　destiny（１）「・・・さっきのように応援を呼ぶことはできないのか？」「僕のような天使はできないな」「ふ～む・・・困ったな」しばらく俺達はいろいろ考えてみるが、いい案が思い浮かばない。「・・・昼飯にするか。コンビニでなんか買ってくるよ」と言ってノースはコンビニへと向かった。「・・・天使ってのも楽じゃないのね」黙っていた佐奈美が口を開く。「ああ・・・」その時だ。何者かの足音が聞こえてきた。作者のコメントついに第４章です。destinyは宿命という意味です。恐らく第４章で完結となると思います。いや・・・ひょっとしたら第５章までいくかも？（はっきりしろ

2007年09月19日

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本日はお休み

明日は理科・国語・数学のテストがあるため、ＳＡＮＡＭＩの更新はお休みさせていただきます。その代わり予告を。次回から第４章へ！物語も終盤となります。功治や佐奈美の運命は・・・！？ええ、ありきたりな予告ですみませんorz

2007年09月17日

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第３章－１１

ＳＡＮＡＭＩ第３章　守護天使（１１）突然現れ、すぐに去っていった女性。・・・そういや、もう一人の天使、ノースはいつまでいるんだろう・・・。「ねえ、ノースは帰らないの？」聞いてみようとしたが、佐奈美が先に聞いた。「任務は大天使様の通達があって終わる。まだそれがないから、僕はあなたたちのそばについていないといけない」「ふうん。でも俺達を狙っていた悪魔は２人とも倒したんじゃねえのか？」「一人は倒したがもう一人には逃げられた」「ああ、それじゃまた来るかもしれねえってわけか」「もうちょっと安全な場所に行った方がいいんじゃない？」と佐奈美が言う。しかし・・・。「ここに留まってればまた悪魔がくるかもしれない。そこをやっちまったほうがいいんじゃねえの？」と俺は言う。「・・・馬鹿言え、あいつに一度やられそうになったろ！？」「・・・そうか、ううむどうするか・・・」

2007年09月16日

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第３章－１０

ＳＡＮＡＭＩ第３章　守護天使（１０）「功治！無事だったのね！」佐奈美が俺に抱きついてきた。"抱きつかれる"なんて初めてではないのか・・・。佐奈美の目からは涙が流れている。よほど心配してくれていたのだろう・・・。・・・・・・。「ええ、と？その女性は誰？」と聞いてみる。「彼女はサウス、僕と同じ天使だ」天使？ああ、それならあのポーズ（片手を天にかざしていた）にも納得できる。警部に攻撃していたんだな。「感謝しろよ。彼女が僕たちを助けてくれたんだぞ」「ん？あ、ああ、ありがとう」「いいえ。大天使様のご命令ですから」「・・・大天使？」「ああ、天使っていうのは実はたくさんいてですね、その中で最もえらい存在が大天使なんです」天使にもそんなのがあるのか。ひょっとすると悪魔には"魔王"なんかもいるのか？いてほしくないものだが、存在しそうな感じがする。「では、私はもう戻らないといけません・・・」「戻る？どこに？」と俺は聞いてみる。「私達の世界に、です」そう言って彼女は俺たちの目の前で姿を消した。

2007年09月15日

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第３章－９

ＳＡＮＡＭＩ第３章　守護天使（９）「んん・・・？」「ノース！」「その声、サウスか・・・？」その時だ。ドォン！という発砲音が響いた。音と共にノースの目の前を何かが飛んでいった。２人が振り向いた先には、サウスにやられたはずの悪魔がいた。「ざけんなよ・・・うっ・・・」しかしダメージがあるのかふらついた様子だ。「・・・・・・」悪魔は黙って逃げ出そうとする。「逃がすか・・・！」サウスがまた悪魔を攻撃しようとすると。ドン！脅しなのか、悪魔は発砲してくるが、射程距離に達していないのかもう弾は飛んでこない。「今度は覚えておけ」そう言って悪魔はどこかに行ってしまった。「・・・あ、そうだ！おいサウス、あの２人を助けてやってくれ！」「え？なんなの？」「いいから！あいつらを死なせちゃいけないんだ！」「・・・い・・・おい！」「・・・じ・・・功治！」俺は目を覚ました。体を襲っていた痛みはなくなっている。あれ、確か警部に撃たれて・・・その後どうなったんだろう。とにかく俺は無事なようだ。ゆっくりと体を起こすと、佐奈美、ノース、そしてあの女性がいた。この女性、何者なんだろう・・・？

2007年09月12日

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第３章－８

ＳＡＮＡＭＩ第３章　守護天使（８）苦しむ悪魔。見知らぬ女性。一体、何が起こっているのだろうか。そんな中、俺は激痛に襲われ、脚から出る血は止まりそうにもない。意識が、遠のいていく―。「ガハ・・・チッ、まだ天・・・使がいや・・・がったの・・・か・・・？」悪魔はその場に倒れた。なぜかノースの時のようには消えなかった。「・・・ノース、ノース！？」ノースはぐったりしている。さすっても動かない。「・・・そうだ・・・」サウスはある呪文を唱えた。ごく一部の天使には傷ついた天使を治癒する呪文が使える。ごく一部なので、その能力を持つものが天界にいることはなかなかない。悪魔にやられそのまま死んでしまう天使も少なくはない。彼は運がいいと言える・・・。「・・・んん・・・？」「ノースッ！」「・・・サウ・・・ス・・・？」サウスのおかげでノースは意識を取り戻すことができた。

2007年09月11日

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第３章－７

ＳＡＮＡＭＩ第３章　守護天使（７）佐奈美の脚からも血が・・・。「うぅ・・・こう・・・じ・・・」あいつは許せねえ。だが、今の俺じゃどうすることもできない・・・。「ふっふっふ、少女を目の前で殺してやろうか？」何ッ・・・！？「やめろ！貴様何を考えているんだ！」「何って、悪魔の仕事さ・・・恨むんなら神を恨め」すでに引き金に手がかけられている。ちくしょう、助けられねえのか・・・！？「ライトニング・タワー！」突然、叫び声がした。と同時に警部を光が貫いた。「ガアアアア！！」ノースが助けにきたときと同じ光景だ。ノースがまた助けてくれたのだろうか・・・。いや、確かあれはノースの声じゃない。女性の声だ。ふと見ると、見知らぬ女性が天に右手をかざして立っていた。

2007年09月10日

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第３章－６

ＳＡＮＡＭＩ第３章　守護天使（６）警部・・・いや、警部と呼ぶのはおかしいか。俺はバッグからスタンガンを取り出す。一時でも奴を止めなければ。「・・・死ね」冷たい声で奴は言った。今、奴に近づくのは危険だ。ここは奴が来るのを待って気絶させ・・・バキュゥン！―銃・・・！？音とともに俺の脚に激痛が走る。「ぐあああああ！！」「痛めつけて、殺す」「さ、佐奈美・・・これを使え・・・」俺は佐奈美に向かってスタンガンを投げる。もう、希望は彼女にしかない。「う、うん！」「無駄だ」気づくと銃口は佐奈美に向けられていた。非情にも、銃声が響き渡った。

2007年09月09日

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第３章－５

ＳＡＮＡＭＩ第３章　守護天使（５）「よし・・・サウス、お前地上に降りてノースを助けてやってくれ」と大天使が指示した。「え！？私がですか！？」サウスと呼ばれた天使は驚いたように返事する。「あいつが見知らぬ天使がいくよりも仲の良いお前が言ったほうがあいつも安心するだろう」「う・・・」確かにその通りだ・・・とサウスは思い。「はい、わかりました」そう返事して、サウスは人間に姿を変え地上に降りていった。場所は仕事で把握していたので、ノースのいる場所の近くへ降り立った。

2007年09月08日

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第３章－４

ＳＡＮＡＭＩ第３章　守護天使（４）天界には、任務のために地上に降りた天使の動向を見守る場所がある。それは異常があったときにすぐ大天使に知らせられるように大天使の部屋の近くにある。もちろん、ノースの動向も天界で見守られている。「ん・・・ノース、何かおかしい？」一人の天使がそう言った。その天使の言うとおり、現在彼は正常ではない。ノースは、悪魔によって気を失っているのだ。「だ、大天使様に知らせなきゃ・・・」焦って大天使の部屋に駆け込もうとした・・・が。ドン！「ふぐあぁ！」ドアにぶつかってしまった。天使の中には、こんな天使もいるのだ。ドアを開け部屋に入る。「・・・おい」大天使が口を開く。「ひいい！すみません大天使様！」「・・・まあいい、用はなんだ？」「ええと、ノースの様子がおかしいんです」「あいつに何かあったのか？」「さっきから倒れてて動かないんです」妙だな。天使は病気にはならないし、人間の手によってケガしたりすることもない。天使がそんな状態になる原因は、ただ一つ。―悪魔の仕業だ。大天使はノースがおかしいのは悪魔の仕業だとすぐに察知した。

2007年09月06日

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第３章－３

ＳＡＮＡＭＩ第３章　守護天使（３）人間のものではないその目。その男が近づいてくる。そしてわかった。「お前、この前の・・・！」「おまわりさん・・・？」佐奈美もわかったようだ。「貴様、悪魔か・・・！」ノースが前に出た。そうだ、あいつは悪魔を倒したんだ。今回も、あの光でやれるはずだ！「その気配は天使・・・チッ、厄介な奴が出てきたな」「まったく、こんなことして何が楽しいんだか？今、裁く！！」「黙れ！クズが！！」警部の目が一瞬真っ赤に光った。その時、ノースが・・・倒れた。「貴様ら天使こそ・・・くだらねえことしやがって！何になるってんだよ！！」佐奈美は怯えて俺の後ろに隠れている。少女には、こんな光景耐えられないだろう・・・。「ハアハア・・・次はお前らの番だ・・・」

2007年09月05日

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第３章－２

ＳＡＮＡＭＩ第３章　守護天使（２）「・・・君達、いつも同じような夢を見ているだろ？」「・・・え？」ノースの言ったその言葉に俺と佐奈美は思わずそう言った。なぜこいつがあの夢の知っているんだろう。やはり本当に「天使」なのか？「あの夢は、あの悪魔が見せていたものなんだ」「冗談じゃない。故意に他人に夢を見せることなんてできるもんか」「でも功治、流石に何回も同じ夢を見てるとなるとあながち嘘ともいえないよ」確かにそうだが・・・。「悪魔は、憎しみや悲しみを感じ取る。仲間になれる人間に夢を見せる」そうなると、あの男や警部の言っていたことともつじつまが合う。「じゃあ、本当に天使や悪魔がいるものなのか？」「さっきから言ってるだろ・・・」ノースはハァ、とため息をついた。ブオオオオオ・・・「ねえ功治、なんか音しない？」「は？車のエンジン音だろ？気にするこたねえ・・・」その時俺たちのいる工場の近くで車は停止。中から一人降りてきた。見た目からして男だろう・・・「！！」中から出てきた男の目の色は、悪魔男や警部と同じ、異常な色だった。

2007年09月04日

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第３章－１

ＳＡＮＡＭＩ第３章　守護天使（１）俺達は例の工場で天使と名乗る男と話していた。朝食は男が近くのコンビニで買ってきたオニギリとお茶。「なあ？あんた何者だよ？あの男を灰にしちゃうし・・・」と俺は男に聞く。「私は・・・ノース、天使だ。あの男は悪魔に支配されていたんだ」よくわからないままノースとやらの話を聞く。「我々天使は悪魔を裁き、そして悪魔に支配されそうな人間を助ける役目がある」「はあ・・・天使や悪魔なんかいるもんかねえ」「信じられないだろうが存在するんだ。現にここにいる」しかし天使や悪魔の存在などそう簡単に信じることなど、俺にはできない。しかし、俺と佐奈美を殺そうとした男を貫いた光。明らかに人間業じゃない。「ああもう、最近訳わかんねえことばっかだ！」俺は混乱してきて思わず立ち上がった。「功治？」と佐奈美が驚いた顔で言う。「だいたい、お前俺達になんの用なんだ！？」「ちょっと功治、抑えて抑えて・・・」「・・・君達、いつも同じような夢を見ているだろ？」「・・・え？」作者のコメント第３章スタートであります。別々進行だった「功治＆佐奈美」と「ノース」のストーリーがつながったという感じです。以上です。（短いぞオイ

2007年08月31日

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第２章－１１

ＳＡＮＡＭＩ第２章　悪魔男（１１）佐奈美が人質になっている。自称天使のあの男も動くことができない。どうすれば・・・そうだ、奴の注意が天使に向いているうちに！俺は足音をたてず、そっとスタンガンを手にとる。しかしそう上手くはいかなかった・・・奴に気づかれてしまった！「なんだてめえ・・・てめえから殺してやろうか！」（今だ！）とノースは思った。その瞬間、一筋の光が奴を貫いた。作者のコメント毎日更新とかいってましたがいろんなことがあって久しぶりの更新となってしまいました。ＳＡＮＡＭＩは本日より更新再開です。またできるだけ毎日更新していきます。

2007年08月30日

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第２章－１０

昨日は更新してなくてすみませんｍ（＿　＿）ｍＳＡＮＡＭＩ第２章　悪魔男（１０）このひっそりした場所にもう用はないので、さっさと出ることにした。その時だ。体が凍りついたような感じがした。警察に捕まったはずのあの男が立っていたのだ。「フーフー・・・」「コ、コウジ・・・」佐奈美はガチガチに震えつつ言った。「おいお前・・・なぜ俺たちばかり狙う？」と俺は聞く。「貴様らを悪魔にするためさ・・・」悪魔にする？警部もそんな感じのことを・・・。「待て、悪魔っていったいなんなんだ？」「・・・ごちゃごちゃ話している暇はねえんだ、殺す・・・」俺は咄嗟にスタンガンをつかむ、その時。奴が包丁で俺の手を狙ってきた。なんとかかわすがかすり傷ができてしまった。スタンガンはその時に落ちてしまった。「っ・・・」「その手はもう使わせねえぜ・・・」「そこまでだ！！」聞いたことのない声が工場に響いた。「・・・誰だ・・・」奴が振り向くとそこには１人の男がいた。「答えろ。お前は悪魔だな？」「その嫌な気配・・・貴様は天使か？」「気配で俺が天使だとわかるとはね・・・悪魔じゃないとできない芸当だよ」俺はまったく話がつかめず、ただボーっとした感じで立っていた。天使を名乗る男が歩いた時、奴は佐奈美をつかんだ。「しまった・・・佐奈美！！」「俺を裁こうものなら、こいつの命はないぜぇ・・・」「な！？」やばい状況になってきた。そしてあの男、何者なんだろう？

2007年08月04日

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第２章－９

ＳＡＮＡＭＩ第２章　悪魔男（９）朝。街のホテルで一夜を明かしたノースは廃工場のまわりのひっそりした場所を探し、人がいないか見る。「いないな・・・ん・・・？」彼は冷たい気配を感じた。「これは・・・悪魔の臭いがするぞ・・・」天使には悪魔を察知する能力はないのだが、ベテラン天使は悪魔の独特の気配を知っている。悪魔の持つ冷たい気配を。ノースは気配の方へ歩いていく。気配が強くなる。このひっそりしたところのひとりの男が歩いていた。その男は包丁を持ち、目の色がおかしいという明らかに変な人だった。彼は廃工場の前で立ち止まった。廃工場のほうを向くと、笑ってこう言った。「お前ら・・・この前殺しそこねた・・・」そういって彼は工場の方へ入っていった。（お前ら！？あそこに誰かいるのか！？そしてあの目の色は・・・）ノースも走って工場の方へ入っていった。

2007年08月02日

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第２章－８

昨日は事情により更新できませんでした、すみません。ＳＡＮＡＭＩ第２章　悪魔男（８）「どんな夢だ？」とさらに俺は聞いてみた。「変な場所にわたしが立ってた。それで『生きていて辛いだろう、我々と共に生きよう』って感じで誰かが呼びかけてきて、その人の声だけが聞こえるの。わたしが夢の中で『誰なの？』って聞いたら、その人が『悪魔』って言ってきて、そこで目が覚めた」俺の見た夢とそっくりである。予想はしていたんだが。そういや昨日の警部も「悪魔」とか言ってた。何かつながりでもあるんだろうか。平和な青空を見ていると昨日のことが嘘のように思えてくる。俺も家族がいたりしたころは穏やかな毎日を過ごしていたのに・・・。●昨夜、刑務所に例の男が閉じ込められた。人を殺そうとしたのだから当然の処置である。今朝、ここで事件が起こった。見回りの人が様子を見にいった時だった。「・・・！？　いないぞ！」なんと例の男はいなかった。壁に大穴が開けられていた。すぐに所長が来た。「馬鹿な・・・あいつ人間か！？」所長があ然とした顔でそう言った。「殺す・・・殺す・・・」男は口癖のようにそう言いながらとある廃工場の近くを歩いていた。

2007年08月01日

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第２章－７

ＳＡＮＡＭＩ第２章　悪魔男（７）俺たちは廃工場に立ち入った。ひっそりしていて、ひたすら暗くて、鉄の棒なんかがあちこちに落ちている。だが他に寝る場所もないのでここで寝ることにした。俺はショルダーバッグからタオルケットを取り出し、佐奈美に渡す。「え？功治はいいの？」「いい、お前が使え」「・・・ありがとう」しかしまあ、いかにも幽霊なんかが出そうな場所だ。もっとも俺たちは幽霊なんかよりも怖いものに出会っているのだが。俺たちは疲れもあり、すぐに眠りの世界へと入っていった。▼異次元のような世界に俺は立っていた。何もなく、不思議な景色がずっと広がっている。俺はなにもわからず立ったまま。するとどこからか声が聞こえてくる。「恋人に裏切られ家族を亡くし、もうこんな世界はうんざりだろう？」なぜ俺のことを知っている！？「おい、なんなんだお前」相手は声が聞こえてくるだけで声の主の姿は見えない。「さあ、我々と共に生きよう」「ざけんな。その前に俺の質問に答えろ。お前、何者なんだ？」「私は・・・悪魔とでも言っておこうか？」「何！？」すると急に意識が遠のいていった。▲「功治、功治？」佐奈美の声がした。目を開けると青空が広がっていた。「・・・夢か・・・」俺は体を起こした。もしやと思い、俺は佐奈美にこう聞く。「なあ佐奈美、なんか夢見たか？」「え・・・あ、見た」「どんな夢だ？」とさらに俺は聞いてみた。

2007年07月30日

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第２章－６

ＳＡＮＡＭＩ第２章　悪魔男（６）俺たちはは今日寝る場所を探している。宿に泊まりたいのが本望だがそんな金はない。俺がスタンガンで例の男や警部を気絶させてしまったことは正当防衛で許された。寝る場所を探すがいい場所はなかなか見つからない。「弱ったな・・・どうしよう」「あそこの工場がいいよ」佐奈美が指指す先には廃工場があった。作者のコメント実際に正当防衛で許されるかはわかりませんがそういうことにしておいてください。今日は時間がないので（いつも言ってるような）短めにしときます。では。

2007年07月29日

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第２章－５

ＳＡＮＡＭＩ第２章　悪魔男（５）天使であるノースは運よく半径１０ＫＭ以内に助けるべき人間がいることを知った。だが知ることができるのはここまで。後は自力で探すことになる。それでも１０ＫＭ以内に絞れたのはどれだけ楽になることか。「う～む、こういう人は人目のつかないところにいるもんだよなあ・・・」実はノースは結構天使歴は長く、探し方のコツを知っている。「例えば、こういう廃工場なんかに・・・」いた。人が数人。２人の子供が５人ほどの不良らしき人に襲われている。「２人・・・大天使様が言ってた人数と一致する！」彼は駆け出した。現場にかけつけると不良たちがそれに気づいた。「あ？なんだおめぇ？」「子供達をいじめるのはやめないか！」「はぁ？善人ぶりやがって！やっちまえ！」不良がそこらへんに落ちている鉄の棒（工場だしね）を持って３人ほどでノースを襲う。だが彼は怯える様子はない。バコバコと鉄の棒で殴る音が鳴り響く。「うう、お兄さん・・・」２人の子供は残り２人の不良に見張られている。「クックック、あいつも馬鹿だよなあ・・・」「誰が馬鹿だって？」見張りの不良はただ驚くばかり。前をみると残りの３人は逃げ出していた。そしてもろに鉄の棒を喰らったはずのノースには傷ひとつない。「な、なんだお前、バケモンか！？おい、やるぞ！」「お、おお！！」２人は金属バットでノースを殴るが、やはり平気な顔をしている。「ひ、ひええええ！覚えてろ！！」不良は尻尾を巻いて逃げていった。「・・・もう大丈夫だよボウヤ達」子供はポカンとした顔で彼を見る。「・・・お兄さん、何者？」「それは教えられない。さあ帰るんだ」「ありがとう、お兄ちゃん！」１人は少年、１人は少女だった。２人は走って帰っていった。「さて・・・」ノースは空を見上げる。（変だな、・・・ということは別の人間となるのか）天使は地上で任務を終えると大天使からの通達が来るのだがそれが来ない。ノースの任務はまだ終わったわけではなかった。

2007年07月28日

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第２章－４

ＳＡＮＡＭＩ第２章　悪魔男（４）警部の言葉が信じられない。唐突にこんなこと言われて信じられる人がいるだろうか。「俺は・・・悪魔だ」警部は確かにそう言った。「あ・・・アクマ？」佐奈美は怯えた様子で俺の腕にしがみつく。それにしても悪魔とは、空想のものものだと思っていたのだが。「貴様らも悪魔になれる素質があるぞ」俺たちが悪魔になれる？訳がわからない。「どういう事だ？」「悪魔は人間の憎しみや悲しみを感じ取れる。貴様らからはそれらの感情が強い」「黙れ！お前に何がわかる！！」思わず叫んでしまう俺。「今ここで俺が貴様らを殺せば貴様らは悪魔に転生できる」悪魔に転生だと？冗談じゃない。「功治、なんなのあいつ」「・・・俺にもわからない」「さて、お喋りは終わりだ」警部は銃口を向けてきた。やばい、殺られる・・・スタンガンで気絶させたいが、今奴に近づくとあの世ゆきだろう。「おやめください警部！！やりすぎです！！」突然後ろにいた警官が叫ぶ。どうやら他の警官は正気らしい。そしてこいつは本当に警部だったようだ。「うるさい、お前らは黙ってろ！」警部は警官の方を向いた。今だ！そう俺は思いスタンガンを持って警部に近づく。バチッ！！警部はその場に倒れた。

2007年07月27日

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第２章－３

ＳＡＮＡＭＩ第２章　悪魔男（３）「・・・おまわりさん」佐奈美が急に口を開いた。彼女は話を続ける。「本当なんです、この人がわたしを助けてくれたんです」しかし警部はこう返事する。「助けてくれたとは言え、見知らぬ人なんだろう？怪しい者に変わりはない」やけに俺を犯罪者扱いしやがるなこいつ。俺は本当に彼女を助けただけなのに。「我々警察が保護してあげるから」そう言って警部は佐奈美の手を引く。すると彼女は手を離してこう言った。「おまわりさん！わたしの話、信じてよ！！なんで信じてくれないの！！」かなりきつい口調だ。さすがに警部も信じてくれるだろう。「・・・確証はあるのかな？」警部は怪しげな笑いを浮かべてなにかをとりだす。それが何かわかったとき、俺は思わずこう言ってしまう。「おい！なにも銃までだすこたぁないだろ！？」すると警部の目の色がだんだん変わっていく。あの男の目と同じ色だ。「・・・おい、目の色がおかしいぞあんた」「クックック、そりゃあ人間にしちゃ有り得ねえ目の色だよなぁ・・・」人間にしちゃ？警部だって人間だろ・・・？「・・・人間にしちゃってどういうことだ？」恐る恐る聞く。「俺はな、友を殺された人間が憎いんだ。冥土への土産に教えてやる。俺は・・・」警部の言葉はとても信じられないようなものだった。

2007年07月26日

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第２章－２

ＳＡＮＡＭＩ第２章　悪魔男（２）男は相変わらず無表情だ。だからこそ余計に怖く感じる。「人間が憎い・・・殺す・・・」ちょっと言葉が長くなっている。前に出くわしたときは「殺す」としか言ってなかったような。って今はそれどころではない。「た、助けて、功治！」佐奈美は俺の後ろに隠れる。俺はスタンガンを取り出す。バチッ！！そして路地裏の時と同じように男を気絶させる。「仕方ねえ、この場から逃げるぞ」玄関で靴をはいて、外に出る。するとちょうどパトカーが数台この家の前に止まっている。中から警官がぞろぞろと出てくる。警部らしき人が１人いた。灰色のコートを着ている。「お前が少女を誘拐した奴か」警部らしき者はそう言った。・・・面倒なので警部と呼ぼう。それより誘拐なんてとんでもない。「誘拐？何を言ってるんですか！少女の方から俺に助けを求めて・・・」「言いがかりはよせ！！」警部は怒鳴るように言った。威圧感を感じる。それよりもここで時間を喰ってしまうとあの男が気絶から立ち直ってしまう。かなり危ない状況だ。俺の話も信じてもらえそうにない・・・。「・・・おまわりさん」佐奈美が急に口を開いた。

2007年07月25日

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第２章－１

ＳＡＮＡＭＩ第２章　悪魔男（１）廃ビルの前に、突然１人の人間が現れた。いや、男の人間の姿だが人間ではない。彼の名はノース。天使である。天界で大天使と呼ばれる者に「２人の人間を救うように」と命じられ地上に降りてきた。降り立つ時にはこうやって目立たない場所に降りるのが決まりだ。人がたくさんいるところに突然姿を現すと騒ぎになってややこしくなるからだ。ノースは歩き出す。彼の任務が今、始まった。「・・・しっかしまあ、天使も楽じゃないな。どうやってその２人を見つければいいんだ？」そう、「誰を助けるか」ということは彼はおろか大天使自身も知らない。大天使は「救うべき人間」を察知できるが場所まではわからない。場所がわかれば天使の仕事もずっと楽になるのだが仕方がない。「どうしよう、何か手がかりになるものは・・・そうだ」天使の任務を細かく言えば、「悪魔に支配されそうな人」を救うことだ。天使には、半径１０ＫＭ以内ならばそのような人間を探し出せる能力がある。ノースは右手を空にかざし、その能力を使った。映し出されたのは、１人の男と１人の少女だった。作者のコメント第２章スタートです。多分第１章より長くなります。今回は説明ばかりで読みにくいですごめんなさい。今日から始まった第２章もお楽しみください。楽しんで読める物語かは僕も知りません（ぁ

2007年07月24日

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第１章－６

ＳＡＮＡＭＩ第１章　夢と少女（６）俺は佐奈美についていく。歩き始めて１０分。彼女はある家の前で立ち止まった。「ここがわたしの家」彼女の家は思ったより遠くなかった。家に入る。すると信じられない光景が広がっていた。玄関で大人が２人倒れていた。彼女が言ったとおり血も落ちていた。「おい・・・なんなんだこの人は」俺は彼女に聞く。聞かずにはいられなかった。「・・・わたしの親」「何？」ということは、親はここで殺され、こいつ（佐奈美）が逃げて俺に会ったというわけか。「そうか・・・ん？待てよ？」あの殺人鬼は気がつけばすぐに彼女を探す。彼女が家に帰っていると踏んでここに来る可能性は否定できない。「どうしたの？まああがってって・・・」「逃げるぞ」「え？」「奴が来る！急ぐぞ！！」思わず大声で叫ぶ。「なんでここに来るってわかるの？」「説明は後だ！」俺は佐奈美の手をつかみ、引っ張って玄関を出ようとする。しかし玄関には人がいた。奇怪な目の色をした、例の男。予想していたことが、現実となってしまった。

2007年07月23日

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第１章－５

ＳＡＮＡＭＩ第１章　夢と少女（５）「・・・我々と共に生きないか？きっと楽になれるってわたしに呼びかけてくる夢・・・」佐奈美はそう言った。その夢は、俺がよく見る夢と寸分の違いもなかった。どういうことなんだろう。俺は気になり、こう聞いた。「ひょっとして、その夢をいつも見るとか？」「うん」やはりか。これは偶然とは言えない。しかし２人とも同じ夢を、それも何度も見るなんてこと、ありえるのだろうか。ここでずっと考えているのもなんなので、俺たちは店を出た。「うーむ、どうしたものか・・・」「どうしたの、功治？」ずっと年下から呼び捨てされると、やっぱり妙にイライラする。「そうだ、功治の家に連れてってよ」「・・・家はない」「え？なんで？」佐奈美は驚いた顔をしている。「火事で焼けた」そう説明すると、佐奈美は何やら考え事をしているようにしている。そして何かひらめいたような顔をして俺を見た。「・・・そうだ！わたしの家に来ない？血が落ちてたりするけど」血が落ちてる家になんて正直行きたくないが、もう時間は夜の１０時。夜に少女連れでブラブラしているのも怪しまれるので、ありがたくお邪魔させてもらうことにした。

2007年07月22日

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第１章－４

ＳＡＮＡＭＩ第１章　夢と少女（４）はるか上空に「天界」と呼ばれる場所がある。光あるところに影があるように、悪魔がいる世界には天使と呼ばれるものもいる。正義や優しさを貫いた人間が死ぬと天使になるという。この天界は天使の中でも権力の強い「大天使」と呼ばれるものが治めている。その大天使は今、ある天使を招き話をしている。「御用でしょうか、大天使様？」「うむ。突然だがお前には２人の人間を助けてほしい。もちろん、人間の姿に扮して、だ」そう、天使は人間の姿に自由に成り済ますことができるのだ。だが性質は人間とは違う。並大抵のことでは死なないし怪我もしない。「その２人の人間とは誰でしょうか？」「１人は男、もう１人は少女だ」「どこにいるのですか？」「そこまでは私もわからない、自分で探すんだ」「承知しました」とは言ったものの、広い世界の中から２人を探すなんて容易ではないことだ。「頼んだぞ―ノース」ノースと呼ばれたその天使は姿を人間に変え、地上へと旅立った。

2007年07月22日

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第１章－３

ＳＡＮＡＭＩ第１章　夢と少女（３）街では人がせわしく歩いている。俺はこういう場所は好きではない、むしろ嫌いだが今はあの殺人鬼から逃げなくてはならない。「手を離すなよ？」「うん・・・あのね、オジサン」「なんだ？」少女はうつむいて言った。「・・・おなかすいた」助けてもらった人に甘えるか、と思いつつも俺たちは近くのラーメン屋に入った。「金に余裕がねえんだから、ラーメンだけだぞ」ラーメンが出来上がり俺たちの前に出される。ラーメンを食べながらとりあえず事情を聞くことにした。「なあ、なんでお前は男に追われてるんだ？」「わからない。父さんや母さんがそいつに殺されて、わたしのことも殺すって、それでわたし、必死で逃げて、オジサンに会った」俺に似た境遇だ。もっとも俺はもっとひどいのだが。「俺もな、いろいろあってな、家族がみんな死んじまった」「へえ・・・似たものどうしなんだね」俺はラーメンを食べ終えた。「わたし佐奈美（さなみ）っていうの」「俺は・・・功治（こうじ）」しかしこうして人と話すのは久々だ。なんだか落ち着く。「ねえ、功治」ずっと年上に対して呼び捨てかよ。でもまあいいか・・・。「わたし、最近変な夢をみるの」「ほう、どんな夢だ？」「・・・我々と共に生きないか？きっと楽になれるってわたしに呼びかけてくる夢・・・」

2007年07月21日

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第１章－２

ＳＡＮＡＭＩ第１章　夢と少女（２）俺は夢中で声の方へと走る。面倒になるのはわかっている。これが俺の良心という奴なのか。とにかく声の方へと向かう。するとまだ小学生らしき少女が見えた。「あ、オジサン、助けて！！」「何だ？何があったんだ？」すると包丁を持った男がきた。俺はその男の目に、俺の目を疑った。目の色が明らかにおかしい。人間であんな目になるはずがない。何者なんだ！？「殺す」男の声はまるで感情がこもっていなかった。殺人マシンのような、そんな感じだ。男はためらいもなく包丁を振り上げる。「俺の後ろに隠れろ！！」少女は俺の後ろに隠れる。そして俺はカバンから護身用のスタンガンを取り出す。バチッ！！「っ・・・」男はその場に倒れた。「オジサン・・・この人死んじゃったの？」少女が不安そうな表情で訪ねる。「気絶しただけだ。今のうちに逃げるぞ」「う、うん・・・」俺は少女の手をひいて、俺は普段いかない街中へと走った。

2007年07月20日

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第１章－１

ＳＡＮＡＭＩ第１章　夢と少女（１）俺は絶望に陥っていた。恋人に裏切られ、家は焼け、両親や兄弟が死んでしまった。アパートに住むようなお金も持ってないので俺は毎日、できるだけ人目のつかないところでブラブラしている。ここ最近、ある夢をよく見る。「我々と共に生きないか？きっと楽になれる・・・。」いったいあの夢はなんなのだろう。１週間に１度はこれと全く同じ夢を見る。何を意味するのか。「我々」とは何者なのか。俺はいつもように路地裏を歩いている。すると悲鳴がきこえてきた・・・。「助けてえええええ！！」路地裏に響き渡る少女の声。俺はただごとではないと思い咄嗟に走り出した。作者のコメント「俺」は主役です。誰がなんといおうと主役です。名前はまだ明かしません。いや、すごい名前って言うわけでもないんですがね。

2007年07月19日

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プロローグ　悪魔

今日からここで小説らしきものを。タイトルは「ＳＡＮＡＭＩ」、恐らくよくわからんものになります（何できる限り毎日更新です（１回１回は短いですが）。サクラカップとも平行して進めていきます。うーむ、チョロＱ小説も進めなければ。感想なんかがあればコメントへ・・・。ＳＡＮＡＭＩプロローグ　悪魔悲しみや憎しみに支配された人間の心に悪魔は生まれる。悲しみや憎しみが強くなったとき、悪魔は肉体をも支配し始める。それが悪魔の誕生である。「母・・・さん？父・・・さん？」少女の前には血まみれの両親が倒れていた。その両親のさらに前には、血のついた包丁を持った人間が立っていた。その人間は目の色がおかしかった。人間の目ではなかった。「うそ・・・母さん！父さん！」「殺す」人間はそう言って包丁を振り上げる。とても冷たい声だった。「いやあああ！！」少女は必死で逃げる。人間をかわし、家を飛び出す。少女は状況がまったくわからなかった。ただ泣いている。両親が殺された。ただ悲しみで心がいっぱいになっていた。作者のコメントなんじゃこりゃなんかシリアスだ（汗）　んでめちゃくちゃっぽいorz恐らくこんな感じで進みます。プロローグの人間の正体は後にわかります。これからも読んでくだされば幸いです。では・・・。

2007年07月18日

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[ＳＡＮＡＭＩ] カテゴリの記事

あとがき

エピローグ ＳＡＮＡＭＩ

第４章－１１

第４章－１０

第４章－９

第４章－８

第４章－７

第４章－６

第４章－５

第４章－４

第４章－３

第４章－２

第４章－１

本日はお休み

第３章－１１

第３章－１０

第３章－９

第３章－８

第３章－７

第３章－６

第３章－５

第３章－４

第３章－３

第３章－２

第３章－１

第２章－１１

第２章－１０

第２章－９

第２章－８

第２章－７

第２章－６

第２章－５

第２章－４

第２章－３

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