アンリ・クサヴィエ・ギョーム氏は、ブルゴーニュのコート・ドールの入口であるディジョンから東に48キロ、フランシュ=コンテ地方のシャルセンヌという小さな村で100年以上も続く、世界でも最大且つ最高の苗木家で、そして、270年に亘り続く造り手の家系でもあり、自身でもブドウ畑を所有しワインを造っているそうです。インポーターのヴィニョーブル・ギョームについての詳しい説明のHPは、⇒こちらです。 フランシュ=コンテ地方は、フランス東部、スイス国境に位置する地域圏で、近世まで、北部のアルザス=ロレーヌと共にドイツ領(神聖ローマ帝国)であったため、隣接するアルザスやロレーヌと同様文化的にドイツの影響を色濃く受けているところなんだそうです。 ソーヴィニヨン・ブランは、ヴァン・ド・ペイ・ド・フランシュ=コンテの指定品種でないためヴァン・ド・ターブル扱いになり、ラベルにヴィンテージの記載はないけれど、単一ヴィンテージで醸造されるキュヴェで、ヴィンテージは2003のものだそうです。 ヴァン・ド・ターブルで品種名を名乗ることができないため、品種とワインに因む名前をキュヴェに冠したいとの観点から、ソーヴィニヨンのヴィニョンと、熟したソーヴィニョンの果実が黄金色になることから黄金を意味するオールを掛け合わせ、"ヴィニョン・ドール"と命名されたんだそうです。 手摘みで収穫し、数時間スキン・コンタクトを行った後、圧搾。ステンレスタンクを使い、低温で発酵。マロラクティック発酵終了後、2004年春に瓶詰めしたそうです。 ソーヴィニヨン・ブランのクローン番号ごとにどんな違いがあるんだろうと思っていたら、最近買ったワイナートに2種類だけ載っていました。 242は、刺し穂の原産地がロワール・エ・シェール県で、特徴は「香り高く、バランスのよいワインになる。」で、530は、刺し穂の原産地がシェール県で、特徴は「早生で収量は低い。香り高い辛口ワインや、時折重々しいボリューム感のあるワインになる。」だそうです。 ワイナートって初めて買ってみたけれど、とても勉強になるし面白いですね。これからもまた買ってみたいです。(o^-^o) では、本日のワインのお話に戻ります。 まばゆい輝きを放つ澄んだ黄金色。 グラスに近づくと、缶詰のパイナップルの甘酸っぱい香りがしました。 飲んでみると、まろやかな口当たりで、パイナップルの香りとか南国のフルーツの香りいっぱいです。 何となくソーヴィニヨン・ブランらしくなくて、どっちかというとプロヴァンスとか南西地方の白に似た感じです。 パイナップルの缶詰、ライム、シトラス、ミネラル、グレープフルーツ、白い花、オレンジ、青林檎の香り。 少しとろりとした舌触りです。 きびきびとした爽やかな酸味とまろやかな甘味がバランスよく溶け合っています。 柑橘系の果物のような果実味たっぷりで、旨味はあるけれどちょっとコクが足りない感じです。
でも、爽やかな酸味が楽しい軽やかで気軽に飲めるワインです。 さて、回鍋肉風炒めとスペインワインですが、たれをよくからめて食べるとなかなかよく合っていました。 お刺身とソーヴィニヨンは、どれもとてもとてもよく合っていて、特に白身魚とぴったりで、サーモンは軽く炙ってから合わせると最高のマリアージュになりました。ヾ(=^▽^=)ノ まぐろにもなかなかよく合っていて、帆立の網焼きともばっちりです。(*´∇`*) こんなにお魚とよく合うワインなら、きれいな青い海を眺めながら、海辺でシーフードを楽しみながら飲んでみたいですね。=*^-^*= |