「美味しいランチとルオー展」の続きです。 夕食は渋谷のシノワへ。
ここでの撮影はさすがに暗いのでsmc PENTAX-FA 50mm F1.4で。今日はシノワ・テイスティング・コース+マリアージュドリンク7種とプリフィクス3皿コースにマリアージュドリンク3種つきを注文です。 まずはクーポンサービスのムタール・ブリュット・ロゼで乾杯♪
テイスティング・コースの前菜3種盛り合わせ
京都くみ上げ湯葉とミストマト、焼き茄子、じゅん菜、オクラのカクテル
ヤリイカとグレープフルーツ、新玉ねぎ、パクチーのサラダ
三穀米(ひえ、粟、きび)とタレッジオチーズのコロッケ トマトソース
マリアージュワインは、
カクテルの野菜に合わせてマルク・テンペのリースリング・グラフェンレーベン2002
パクチーの香りに合わせてフランソワ・ヴィラールのコントゥール・ド・ドポンサン ヴィオニエ2006
コロッケのチーズに合わせてF.X.ピヒラーの
グリューナー・フェルトリーナー・ロイブナー・ベルグ・スマラクト2004
プリフィクスコースの前菜
房州産ヒラマサのカルパッチョ 青柚子胡椒ドレッシング
脂の乗ったコクのある魚で、ドレッシングが魚の香りを引き立てています。 マリアージュワインは、ドレッシングに合わせて
ドメーヌ・ジャン・マリー・ペネの
シャトー・ド・ラ・プレスル・トゥーレーヌ・ソーヴィニョン・ブラン2006
マルク・テンペは、グレープフルーツ、鉱物油、レモンなどのすっきり引き締まった香り。ミネラルたっぷりで、柔らかな甘味が優しい口当たりを作り、すっきり引き締まった酸味としっかりとしたミネラルが全体をすっきり引き締めていて、繊細さもあるとても飲みやすいリースリングです。 カクテルはぬるりとしてねばねばとした何ともいえない食感の不思議な食べ物だけど、リースリングとはオクラとかのとろみも良く合うし、焼き茄子の香りともぴったりでびっくりで不思議なマリアージュを見せてくれ、リースリングだけとても良く合っていました。 ヴィオニエは、白桃、シトラス、オレンジ、パッションフルーツ、マンゴーなど甘くトロピカルな香りたっぷり。まろやかな甘味ががっしり厚みのある酸味に溶け込み、ふっくら柔らかで厚みのあるとても飲みごたえのあるワインです。 グリューナー・フェルトリーナーは、グレープフルーツを中の皮と一緒に食べたような香りと苦みが最初に感じられ、それから、シナモン、白胡椒などのエキゾチックでスパイシーな香りもほんのり混じり、香りと味わいにアクセントを加えています。力強く引き締まった酸味で、柑橘系果物のような爽やかな果実実に甘味はほんのり。しっかりとしたミネラルも感じられ、すっきり引き締まった爽やかなとても美味しいワインです。 ソーヴィニヨン・ブランは、グレープフルーツなどの柑橘系果物の香りに草の香りがとても爽やかで、柑橘系果物をかじったようなほんのり甘味が溶け込んだすっきり爽快な酸味がとても心地よいワインです。 イカと一番良く合ったのがヴィオニエで、それからソーヴィニヨン・ブランもとても良く合っていました。
コロッケは、グリューナー・フェルトリーナーと合わなくはないけれどまあ普通で、それよりソーヴィニヨン・ブランの方がとても良く合っていました。
平政とソーヴィニヨンはそのまま合わせると生臭さが強くなってしまいダメですが、パクチーのサラダについていたハーブを添えて合わせるととても良く合うようになりました。 テイスティング・コースの魚料理
ブルターニュ産マトウダイのポワレ ブルギニヨンバターソース
柔らかに焼き上げられたマトウダイに香ばしくコクのあるバターソースが良く合っています。 マリアージュワインは、
ドメーヌ・ミシェル・ブズローのムルソー・レ・グラン・シャロン2005
ナッツ、溶かしバターなどにハーブの少し苦味の利いた香りもあります。日本のナイヤガラになんだか似ています。エレガントな落ち着いた酸味と果実味で、優しい甘味がほんのり。まだまだ若々しく、硬いミネラルが感じられ、がっしり引き締まった力強く飲みごたえのあるワインです。 さすが、バターソースの香りとコクがとても良く合っていました。(^-^*) テイスティング・コースの
とんぶりとキャビアの冷そうめん(奈良三輪産3年物)
ここのそうめんは、香りと味わいに深みがあって美味しいです。これにマリアージュワインはないですが、キャビア付きはロゼ・シャンパーニュ、とんぶり+そうめんの組み合わせだとグリューナー・フェルトリーナーが素晴らしく良く合っていて、ムルソーとヴィオニエもなかなか良く合っていました。 テイスティング・コースの肉料理
ウズラのポワレ ワイルドライス添え ガラムマサラ風味
あっさりしていると思っていたら意外とコクがあり、柔らかで旨みたっぷりでとても美味しかったです。マリアージュワインは、
デュラのエルミタージュ・マルキーズ・ド・ラ・ トゥレット2001
プリフィクス・コースの肉料理
熊本産桜肉のグリル バルサミコ風味のブールノワゼットソース
柔らかに焼き上げられ、滋味深く旨みとコクたっぷりのとても美味しい馬肉です。 マリアージュワインは、
オーストラリア・ヤラ・ヴァレーのコールドストリーム・ヒルズ・ピノ・ノワール2006
エルミタージュは、カシスリキュール、アールグレイ、オレンジ、葉巻、胡椒など深みのある香り。しっとりとした果実味にすっきり引き締まった酸味がバランス良く溶け込み、しっとりと落ち着いてきめ細かく、エレガントさも感じられるとても美味しいワインです。 ピノ・ノワールは、ピンクグレープフルーツ、クローブ、梅紫蘇、カシスリキュール、生肉、オレンジ、シナモンなど柔らかな香り。ふっくらとした果実味とすっきり引き締まった優しい甘味が作り出すチャーミングで柔らかな味わいのピノです。 それと、マリアージュワインの他に追加で、
シャトー・パルメ1993とシャトー・ランシュ・バージュ1993を。
それぞれ香りから受ける味わいの印象が逆ですね。(^^) シャトー・ランシュ・バージュは、生肉、葉巻、トリュフ、湿った土、森の下草など深く重厚な香りだけど、味わいは優しくしなやかで柔らかです。 シャトー・パルメは、ミント、アールグレイ、トリュフ、葉巻などエレガントな香り。香りはエレガントだけど力強く骨太で重厚な味わいです。 馬肉ととてもよく合ったのはエルミタージュとピノ・ノワールとシャトー・ランシュバージュで、鶉ととてもよくあったのはシャトー・パルメでした。 テイスティング・コースの
和風フォアグラ丼
もちもちとしたもち米にとろけるフォアグラと甘辛いソースが素晴らしく良く合っていてとても美味しいです。 マリアージュワインは、
ティエラ・エル・ギハラルのルデレス・セレクシオン2004
漢方薬、土、カシスリキュール、クローブ、シナモン、オレンジマーマレード、煮詰めたプラムなどスパイシーで凝縮した力強い香り。元気なタンニンとフレッシュでぎゅっと詰まった果実味とすっきり引き締まった軽快な酸味が爽やかな、若々しく力強い味わいのワインです。 さすがフォアグラ丼にはとても良く合っていて、フォアグラとだけならピノ・ノワールとシャトー・パルメもとても良く合っていました。 テイスティング・コースのデザート
ココナッツ風味の杏仁豆腐 ハイビスカスのスープ仕立て
コクがあってまろやかな杏仁豆腐とぷちぷち食感の楽しいタピオカがとっても美味しいです。マリアージュワインは、
ブラウン・ブラザーズの
スペシャル・レイト・ハーヴェスティッド・オレンジ・マスカット&フローラ2006
プリフィクス・コースのデザート
練乳とハチミツのバニラアイスクリーム・ペドロヒメネス添え
ペドロヒメネス種で造られた甘く濃厚なシェリー付きです。
濃厚でまろやかなアイスクリームで、マリアージュワインよりシェリーの方がとても良く合っていました。 マリアージュワインは、
ドゥニ・デュブルデュー教授が造るシャトー・カントグリル2003
オレンジ・マスカットは、オレンジや蜂蜜など甘い香りとたっぷりの甘味の甘~いワインで、シャトー・カントグリルの方は、蜂蜜、白い花、オレンジ、マンゴーなどの甘い香りにハーブの香りも加わり、オレンジ・マスカットよりすっきりとした甘さでくどくなく、こちらの方が好みです。(*^^*) 食後のコーヒーと小菓子の軽やかなマカロンと甘いチョコでほっと一息。
あっという間の東京旅行で、いよいよ明日は帰る日です。もっと遊んでいたかった~。(^-^) |