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カテゴリ:パーティごはん
あっという間にお正月終わりー!
年末は友だちを呼んでパーティ三昧だったわが家も お正月は静かに家族で過ごします。 私が育った家では、長いこと祖母がお正月の胃袋を掌握していて 「おばあちゃんのお煮しめ」というソウルフードが登場するのが常でした。 94歳で亡くなったおばあちゃん。 80歳半ばぐらいまでは、大量のお煮しめを作っていたんじゃないかしら。 ひとつひとつ、別のお鍋でお野菜を煮ていくのが自慢。 なんていうか、上方のお上品なお煮しめじゃぜんぜんないんです。 ごつくて、大きい田舎風の、味の濃いお煮しめ。 子供心にはお肉や洋風のおかずのほうがずっとずっとうれしいんだけど でも、お正月になったらおばあちゃんが腕まくりをして作るお煮しめは 私の育ってきた時間の証みたいな味がしたように思います。 あったかくて、心の芯が解けていくような愛情という白砂糖の味。 でも、それは時にちょっと重荷で 息苦しくて 逃げ出したいような気分ではらいのけてしまう若かったときの自分。 そして はらいのけた先にある悲しそうな祖母の顔を ずっとずっと長いこと、痛みを持って思い出しながら それでも 毎年やってくるお正月の宴の中心にある、しょっぱくて甘いお煮しめを食べるたび、 また、ほっとした気分で自分の居場所を確認する。 そんなソウルフードの作り手が亡くなってもう7年。 おばあちゃんにお煮しめの印籠を握られていた母は お正月にお煮しめを作るという習慣がありません。 お正月の食卓から、7年前に消えたお煮しめの味。 あんな味を、私も子どもに残してあげているのかなああ。 なつかしい、そしてちょっと重苦しい日本の家庭の母の味。 うーん。 わが家のお正月から消えちゃったかもしれないなあ。 ちょい反省。 とはいえ、食いしんぼは食いしんぼなりの 新しい母の味を作ればええのどす。 むふふふふー。 というわけで、今年の年末は一念発起! 去年、銀座の名店「マノワールダスティン」で食べた前菜が忘れられず。 食べながら「あああ、こうしたらもっと手軽に作れるのでは? あああ、あの素材ならもっと安く作れるわ。。。。」と脳みそ総動員で考えた作品を いろいろ頑張って作ってみましたー!!! どうしても作りたいと思わせた、件の前菜はこれ! 銀座のマノワールダスティン。 下ににんじんのムース、その上に生うにが乗って、上にコンソメジュレ。 そうそういつもは食べられないお値段。ああ、至福の味。 でもね。 これ、絶対に下のムースを豆腐で作ったらおいしいと思うの! あと、生うになんかじゃなくたって、もっと手軽に和食風でいろいろ作れそう。 コンソメジュレがキモなので、コンソメは自分で作らないで、帝国ホテルのコンソメスープの缶詰をジュレにしたらどうかしらーーー!!!(コンソメだけは、膨大な手間を考えると、あの味は出せない! といつも思います)。 ってなことでできたのがこれ。 1、豆乳と絹ごし豆腐(おいしいもの)を同量、めんつゆと塩で味を調えてブレンダーで攪拌。ここにゼラチンをゆるめに入れて、ココット型に半分流し込んで冷蔵庫で固める。 2、この日は、 ・サーモンを5mmぐらいにさいころに切ったもの ・トマトのみじん切り ・とんぶり(キャビアの代わり>笑) ・きゅうりのみじん切りちょっと これをレモン汁、バルサミコ酢、EXバージンオイルで合えたものを、固まったムースの上に載せて。 3、上から、市販のコンソメジュレ(っていうのをみつけました!)を載せて完成! ↑これねー。 とおおーーーーってもおいしかったです! しっかりフレンチ! 調子に乗って、お正月のオードブルに持っていけるものを、100円ショップで調達したぷらカップで作りました。 中身は同じ。 コンソメジュレは、ゆるすぎていまひとつ調子がよくなかったので 帝国ホテルのコンソメスープの缶詰をゼラチンで固めて 宝石みたいなジュレにして上に載せました。 これは絶品! やっぱりコンソメはこの缶詰が一番だー!!! プラカップで作ると お友だちの家に持っていったりするのにもよさそう! 豆腐と豆乳とめんつゆのムースはとってもおいしくて大成功でした。 ほんと、めんつゆってえらい! あっさりと枝豆なんかを載せて 上から一番だしで丁寧に取ったかつおだしのジュレなんかで仕上げてもおいしそう。 ちょっと手をかけて丁寧に作った料理。 一年に一度、こんな料理を作れるお正月。 料理好きにとっては、ちょいうれしい季節でもあります。 今年はこのほかにローストビーフ、ローストポーク、りんごケーキを焼きました。 すっかり洋風。 実家の母の作るお刺身のおつくりやなます、かまぼこなどのおせちとあわせて。 りんごのざくざくケーキ。小林カツ代さんレシピです! 長野の親戚から山盛り送られてきたりんごで。作りおきできるこんなケーキがあると、しょっぱいごはんが多いお正月はほっとします。 息子にとっては、こんなごはんが、母のソウルフードなのかもしれません。 今年も一年、がんばっておいしいごはんを作ります。 今年もどうぞ、よろしくお願いいたします! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年01月08日 19時37分00秒
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