3つのおなべの中身
大晦日ですねー!みなさん、今年もこのブログに遊びに来ていただき、本当にありがとうございました。更新も気まぐれでぷっつり休むと思えば、毎日更新したりのええ加減なブログですがそんなむらっ気が、そのまま私のごはんぢからなのかもしれないなあ、と思います。できるときに、できることだけやる>笑来年も、そんな風に肩に力をいれずでも楽しみながら自分サイズの身の丈ごはんをつくりつづけていければなあ、と思います。来年もどうぞよろしくお願いします!というわけで、今日、大晦日は毎年お正月ごはん作りの日です。結婚前、実家に住んでいたときは母が、眉間にしわを寄せながら>笑 もうせっぱつまった感じでお正月ごはんを用意するのが常でした。まぐろ、いか、貝、しめさば、酢だこ、その他えびにかにに、数の子に。。。。。どうやったって3人で食べきれないだろう!! というぐらいの生ものを母は大量に買ってくるというのも、わが家の恒例の風景。(生ものが好きなのは母だけで、父と私は生ものはあまり得意でなく さらには”高かった””早く食べないと痛む!”というプレッシャーを食卓で 延々と受けるのもとってもとっても辛いのですが、母は買うのをやめません>笑)とにかく、育った家の正月の食卓というのは、テーブルを埋め尽くすごちそうが並ぶというのが常だったのです。結婚してはじめて相手の実家に行ったときお正月の朝、テーブルの上に買ったおせちのお重しかなかったのを見てびっくらしました。え。これだけ?あとお雑煮だけ?さ、さびしー。…でも、これがたいてい普通なんだよ、と知ってからいったわが家のテーブルの上の協奏曲はなんじゃったんだろう。なんで、あれほどまで強迫観念にかられたように、ごちそうをつくり続けてテーブルを埋め尽くし続けてそれを作るために年末の数日間を焦燥感とイライラで埋め尽くしさらには、そんなに頑張ったのに箸が進まない家族に怒りを抱え大量に残るごちそうの後片付けを粛々と続ける。。。。なんてことを母は続けているんだろう????…と、昔はお正月前後のどたばた劇に辟易することもありましたがなんだか、大人になったらちょっとわかるようになりました。祖母から受けついだ、お正月のごちそう。食べることさえままならなかった時代に、精一杯頑張って料理をつくり続けた祖母のその心の根っこの部分を、母はちゃんと受け継いでいるんですよね。だから、いっぱい揃えたいならいっぱい揃えてね、って最近は思います。でも、食べきれないことに、怒らないでね。作るのが楽しくなくて、いらいらしてしまうならそれはもう作らなくていいんだよ。私は料理はまったく苦にならないんだから任せてくれれば全部やるからね。そう毎年言ってるだけど、なかなかね。今年は、「私が全部作るよ。なーんにもしなくっていいよ。 ただ、お刺身は好きだろうから、食べたいものを好きなだけ買ってくればいいよ。 あとは全部やるからね」といいました。で、それにあわせてちょっとした買い物もしました。でも、さっき電話をかけたら「あなたがお刺身食べたいって行ったから、築地に行って買ってきた! あれとこれと、あれと、それとこれと、あれと。。。。」えっと。私は山盛りのお刺身のお皿は、ほんとにもう拷問のようなのでできればやめて欲しいぐらいなんですが私が食べたい! って言ったとインプットされてます>笑ま、仕方ないか。というわけで、かまぼことか黒豆とか、ちょっとづつ買ったお正月ごはん。ぜーんぶ実家で買ってきてしまったようで余ってしまいました>笑ああ、またテーブルいっぱいの協奏曲か。。。。。これ、意外と疲れます。ごちそうって、ほどほどがいいんですよね。生ものとお重系のごちそうが大量にあるようなので間を埋める「ほっと一皿」を作ることにしました。あとは、息子のための焼きたてパンの仕込み。パンの種を作ってる1時間50分の間に、3つおなべが稼動してさっきひととおり全部終わり!冷蔵庫にあった生協の材料で作った、「ごちそう穴埋めほっと一皿料理」は以下の3品です。鳥手羽とれんこん、こんにゃくの照り煮ごま油でいためてほっこりこってり。大根と豚肉のドライトマトハーブ煮込みピンクペッパーでピリッと。洋風の大根煮込みって、和食の中に入ると結構ほっとします。おなじみ、お煮しめ。かつおだしをきちんととって、あっさりめに。冷たいお正月のごちそうの間に、ほっこりあったかい家庭料理。意外と、こういうものが喜ばれたりして毎年、父はこの手のものをうまい、うまいと食べてしまいます。で、母はさらに機嫌が悪くなったりもするのですが>笑そんなコンビネーションで、なんとかやってます。あとは、仕込が終わったパンを焼くだけ!空いたパン焼き機で、あとおもちをついて(おもちもつけるんだよ!)今日のごはん仕事は終わり!当初から、こういうシナリオを予想していたので>笑お正月セットはお重につめて、あったかい煮込み料理と一緒に今年、娘さんを亡くされてお正月を迎えるお友達のお母さんのところに午後に届けてこようかな、って思ってます!みなさん、いいお正月を!来年もまた遊びに来てくださいねー!