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カテゴリ:ひとりのおいしい昼ごはん
これまでにも「伝言レシピ」などでご紹介してきた
高橋みどりさんの新刊「ヨーガンレールの社員食堂」ゲットしました! この本はねえ、すごいです。 ただただ、単にヨーガンレールという服のブランドの会社の社員食堂の ランチのメニューを365日、写真と一緒に書いてあるだけ。 作り方もとってもシンプルです。 *ゴーヤのしそ煮……ゴーヤをごま油で炒め、しょうがの薄切り、梅干の赤しそ、しょうゆ、酒、みりんを入れて煮る。 はい、終わり。 ぜーんぶそんな感じです。 毎日ただ上記のようなメニューの羅列だけ。 それなのに! もう、読んでてぜんぜん飽きないんです。 この社員食堂をやっている佐藤さんの考えるメニュー。 ヨーガンレールさんの希望による すべて菜食メニューで作られています。 秀逸!!!! 食いしんぼとしてはもう、見逃せない本ですわよ、奥様っ。 とはいえ、結局メニューだけ、しかも作り方はいたって不親切。 さらに菜食。 こんな本を読んで私のように大喜びする人ってあまりいないよねえ。 ベストセラーになるような本じゃないよねえ。 そう思って後付を見てびっくり。 去年の11月に発刊されて以来、2月までで7刷になっています。 おそるべし、高橋みどりさん。 おそるべし、くいしんぼの輪。 私は菜食主義者ではなく さらに言えば、「菜食」とか「マクロビオティック」とか その他、その手の「食」に関する規制のある発想のものはすべて苦手として いるのですが、このあたりは語りだすととっても長いので、またの機会に。 (つまり、世の中にはある種の規制を必要とする人たちがいて その規制をもってして自己保持をはかる場合もあるってことですなー)。 とはいえ この本に並ぶ菜食メニューはほんとにおいしそう! 何よりも、野菜がヨーガンレールさんの所有する沖縄の農園から直送ってところで もう歴然とした差なんですなあ。 菜食するなら、素材をいいものを手に入れるのがマスト。 安売りスーパーの野菜で菜食なんて、欲求不満もはなはだしい。 野菜が大好き! な私としては、 こういうおいしそーーーで元気な野菜を使った菜食のメニューは ほんとに魅力的ーーーーー!!!!! ということで、ちょっとおなか周りがきつくなったここ数日。 今夜は同窓会でたんまりイタリアンを食べる予定なので 昼ごはんは軽い菜食メニューにしてみました。 高橋みどりさんの本に出ていたメニューではありません。 うちの冷蔵庫を開けてみつけた素材で、適当に。 生協で取り寄せた泥つきにんじんとごぼう。 これで具沢山のスープを作ろうと思ったのですが、 野菜だけでとったスープの味があまりにおいしかったので メイン料理にしてしまおう、ということで作ったのがこの野菜あん。 ごぼう、にんじん、たまねぎをさいころ型に切ってごま油でよくいためます。 油揚げも小さく四角に切り こんにゃくはレンジで加熱してから水にさらしてくさみを取り さいころに切って追加。 あとはただ、水を加えてことこと煮るだけです。 肉類、魚類、だしやコンソメ、一切入れません。 私は、野菜だけで取ったスープの味って、どこかあっさりしすぎていて 到底それだけでは食べられないと思い、つい顆粒のだしやコンソメを足してしまいます。 野菜だけのスープは、煮物やシチューなど味がしっかりしたもののときに。 スープだけでいただくには、野菜だけではちょっとさびしい。 そう思っていました。 でもね。 今日は思い立って、ごま油でよくいためてから煮込んでみたんです。 油揚げの油分もほどよくこくになります。 素材に火が通ったら、火をとめてそのまま1時間放置。 これも自己流。 この手のものは、少し時間をおいたほうが絶対においしくなるからです。 最後に、温めながらスープの味をたしかめて、 おいしいおいしいお塩をひとつまみ。 おいしいみりんとおしょうゆをたらり。 それだけ。 片栗粉をまわしいれてあんにして ごはんにかけながら頂きました。 おおおおお。 なんという滋味。 野菜の力はすごいです。 力のある野菜を使うこと。 いいお塩を使うこと。 ごま油や油あげなど植物性の油をちょっと足す。 素材のくさみを抜く、煮込んだあと少し放置するなどのちょっとした手間をかける。 それで、野菜だけのスープも驚くほどおいしくなりました。 こういう、やさしくて滋味のある味を 忘れない生活を送らなくちゃ、、、って思います。 食後のからだの調子が歴然と違うのが、しっかりわかります。 私も一時期、卵入菜食や、マクロビオティックをちょっとだけ やっていたことがあるので、からだと精神が激変していくのは とってもよくわかるし、知っているんです。 でもね。 こんなのが毎日続いたら、やっぱり私は元気は出なくなります。 ガッツを入れて子供を育てて、犬を育てて、稼ぐことができなくなります。 私の場合は、です。 菜食やマクロビオティックで変化していく先にあるからだと心も それでつながっていく世界や人間関係も とりあえず、もうちょっと先になって必要になったときでいいなあ、と漠然と思うのです。 今は、もっと必要としているものがある、と。 病気など明らかな目的があるなら別だけど 食事はやっぱりバランスなわけで いくら「肉を作られる過程でさまざまなことが行われている」と思っても 人間はほかの動物の命をもらって生きているわけで。 おいしく、ありがたく、残さずいただく。 そうやって、私はこれからもまだまだしばらく、お肉もお魚も目いっぱいいただきますぜ! そしてうちの子にもいっぱい、お肉を食べて元気になってもらいまっせ。 そんな合間の、菜食メニュー。 鳥のから揚げと一緒に、今日の息子の夕ご飯にもなる予定。 お野菜はえらい! 痛感しながら、さて。 イタリアンとワインで満腹になってきます。 いってきまーす。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年03月06日 17時08分24秒
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