テーマ:韓国!(17284)
カテゴリ:韓国
韓国話その?回
訪韓中のある朝、ホテル同室のH先生と朝食をとりに出かけた。 朝8時すぎころではほとんどの食堂がしまってる。 やっと見つけた定食屋さん風の店。 メニューのトップにカムジャタン(じゃがいもなべ) H先生はそれを召し上がると言う。 大・中・小とある。一人前だから小。 ちゅにむはキムチチゲ。 ところが、店のおばちゃんに注文すると、 おばちゃんいわく 「カムジャタンだけで十分だよ。ごはんもつくし、 それだけにしときな」 あ、そ、じゃ、そうします・・・ おばちゃんの迫力に負けてしまった。 待つことしばし・・・出てきたカムジャタン・・・ 「こ、これって小?」 家族で鍋物をするような大きさの鉄なべに ぐらぐら煮える真っ赤なおつゆがなみなみと。 中には骨付きの豚肉・・・というより、 肉付きの豚骨といったほうがいいかたまりがどさっ! じゃがいもなべなのに、じゃがいもは ほとんど見当たらない。(とけてしまったのか) そして次々と運ばれてくる ごはんとキムチ、佃煮風の小魚、ゴマの葉のキムチ などなど・・・これみんな注文しなくても出てくる サービス品。 おばちゃんの言ったとおり、小一人前でじゅ~~~ぶん 二人で満腹いたしました。 ああ、これが韓流食堂スタイルだった。 日本みたいに注文は個人単位ではなく、行った人みんなで 同じものをつつく。もちろん、どんぶりものや麺類なんかは 一人一人出てくるけど、基本的にみんなでど~んと一つのものを 食べる。そして当然のごとくついてくるごはん、キムチその他の おかず、もちろんおかわりだってしほうだい・・・ 日本なら、ごはんもキムチも当然別料金。せいぜい 「おかわり自由」ならラッキーってとこ。 こんな国から日本にきたら、「なんて日本の食堂はけちなんだ」 って思うよな~。 何度も韓国へ行くうちに、以前と比べて街の雰囲気も、 人の服装もスタイルもとてもよく似てきた。顔立ちだってよく似てる。 黙ってたら日本人に見える韓国人、韓国人に見える日本人、たくさんいる。 だからお互い、「こんなに似てるんだからわかりあえるはず」 ってついつい錯覚してしまう。 でも、一皮むけば、言葉も、習慣も、好みも、「え~!」と驚く くらいに違う。食堂の話は一つの例。まだまだそんな話はいっぱいある。 だからこそ、互いへの期待と失望はいつも大きい。たぶん、日本人が 世界で一番カルチャーショックとホームシックを経験するのは 韓国(中国、台湾)じゃないかな。(北朝鮮もだね、たぶん) ある人が言っていた。韓国に対する植民地政策の失敗の 一つには韓国に対する日本人の無知と誤解が たぶんにあったのでは?と。もちろん、 韓国を頭から見下していた人もいただろうけれど、 韓国に対する無知のゆえに「こんなに似てるんだから、簡単に同化できる だろうし、するだろう。そのほうが彼らのためでもあるのだから」と 単純に思ってた人もいたのではないか。 しかし現実は、彼らによかれと思ってたことも 実は両国の違いのゆえに、彼らにとっては殺されるほどの侮辱だったり とうてい受け入れられないことがたくさんあった。 そんなことは当たり前なのに、そこに気づいた人が少なかった。 悲劇はそこにもあったと思う。 韓国人と日本人。よく似てるけどやっぱり違う、外国人。 違って当然。それをよくわきまえておかないと、 不要なトラブルをおこして、せっかくのよい関係を壊しかねない。 これって、日本人同士のお付き合いでもいっしょだよね。 「みんな自分と同じように考えて当然。考えるのが正しい!」 なんてごーまんでしかない。 そうだよね。○泉純○郎さん? 自分のこともちょっぴり反省しつつ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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