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カテゴリ:本
猛暑!!!本当に暑い日が続いています。 盆休みもあったりして、体もぐったり。気力も減退している日々・・・に、 ちょっとだけ素敵な話を。
『幸せをはこぶ 天使のパン』 宇佐美聡子著 (主婦と生活社)
鎌倉の住宅にあるパン屋さん。 1日に3~5個しか作らないパン屋さん。 それは、食べてもらう人のことを考えているから、 心をこめて作っているから。 何年も待って届いくそのパンを 食べた人は、幸せな気持ちになる・・・ そんなパン屋さんの話。
パン屋さんは元競輪選手。 苦労して必死でプロになって、素敵な奥様と出会い、 二人の夢の家を建て、二人で内装を行い、続いていく人生が 順風満帆であると信じていた、そんなある日。 レースで転倒。首を強打・・・中心性頸髄損傷。 首から下が動かなくなりました。 そこから奥様の愛情あふれる献身的な看病がはじまります。 個室に観葉植物や、家の写真を貼り、アロマでマッサージ・・・。 彼が選手として復帰できるよう最善のことを行います。 苦しいリハビリを行い、体を動かせるようになります、が、 選手復帰はできないと、診断。 体だけはなく、脳に障害も負っていました。 苦しみの中、リハビリ中に行っていた粘土こね。 そこから元気な頃から得意だった、ケーキ作りを始めます。 そしてパン。 粘土と同じようにこね、まるめ・・・障害が残る体にキツイものですが、 食べてもらう人の事を思って、作り続けます。 天候が悪いと激しい頭痛に悩まされ、作業ができません。 それでもそのパンは噂を呼び、メディアで紹介され、 何年も予約を待つ人で一杯。。。
相手のことを思いやる日々。 大変だし逃げ出したいことも一杯だけど、 でも協力して前へ前へ少しづつでも、進んでいく二人の姿に、 とても微笑ましく羨ましく、 「こんな関係いいなぁ」と感じます。
ちなみに本書では「3年待ち」のパンの予約でしたが、 web 天使のパン をチェックしたら、「5年待ち」でした。 でも5年待ってもいいから、予約したいなぁ。
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