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テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:映画
世界で唯一の法律、「バザリア法」-1978年イタリアで 精神病院を閉鎖。拘束による治療、15日以上の入院は法律違反。 精神病は、社会復帰により地域医療で治して行く・・・という画期的な法律。
その法律が施行されて、まだまだ過渡期だった1983年のミラノが舞台に 実話を基にしたのが、この 時に笑い、時に涙、テンポの良い作品に仕上がっています。
バザリア法により精神病院が閉鎖され、 元患者たちは病院付属の「協同組合180」に集められ、 補助的な作業をし、未だ投薬治療を続けられる毎日。 そこへ急進的な考えすぎて左遷されたネッロがマネジャーとしてやってきます。 彼らの緩慢な仕事ぶり(投薬の影響もあり)からも、 とあるヒントを見つけ、ネッロは彼ら11人を自立させ ”市場競争力”のある仕事が出来ることに気づき、邁進していきます。 しかし、一筋縄では行かない状況、たくさんの偏見、男としての悩み。 様々な困難や悲劇乗り越えた先には・・・。
正直、精神病のことは分かりません。 しかし現代日本では、うつ病が蔓延しており、 実際会社でも、鬱が原因で退社した人もいるくらい身近な病です。 イタリアでもバザリア法が出来るまでは、日本と同じ治療方法でしたが、 患者の劣悪な状況に一人の医師が立ち上がり、長い年月をかけ この法律を施行させ、今では精神病医療の先進国としてイタリアは世界に名を 馳せているとは知りませんでした。 実際世界から、多くの日本人も精神病医療について、 イタリアに、この作品のモデルとなった北イタリア・トリエステに赴いているそうです。
原題・SI PUO FARE! やればできるさ! なんて素敵な言葉でしょう。 ラテン系ならでは明るさやおちゃめさもありますが、 この前向きさは、本当に見習いたい姿勢です。
『人生、ここにあり!』 2008年 イタリア 111分 シネスイッチ銀座にて上映中 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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