◆ タイムカプセル ◆
新聞屋さんのおじさんに誘われてレタスクラブというのに入ったのが去年のことでしたそのクラブに入るとどんな得点があるとかなんとかあれこれ説明してくれたような気もしましたが少なくともお金が掛かるとかめんどくさいとか、そんなことは無さそうだということで、おじさんの顔を立てて入会してあげることにしました。特別何も期待していたわけでは無かったのですが、今年に入ってから家族の誕生日になると、郵便受けになかなかうれしいプレゼントが入れられるようになりました。家族が生まれた日の新聞の一面のコピーをラミネート加工してくれたものです。つい先日も、14年前の8月14日付けの新聞のコピーが届けられました。息子が生まれた日な訳ですが、私にしてみれば、当時は自分のことが精一杯で、そのころ世の中に、どんなことが起こっていたのかなんて全く記憶にないので、なんだかとても新鮮な気持ちで目を通すことができました。トップの記事は「コスモ証券、大和銀子会社に」ほぉほぉ・・・バブル経済が崩壊して間もないころだったのですね。それまで調子ぶっこいていた証券会社のボロが出始めて、やむなく主力銀行の大和(だいわ)銀行がお世話することになったと言う話のようです。バブルが崩壊したとはいえ、その日の為替レートは1ドル102円40銭。「円高だー!!」と騒いでいるつい最近の新聞を見ても1ドル113円とか114円とかみたいですから、当時はめちゃめちゃ円高でした。その何年か後に、大手証券会社や都市銀行がバタバタ倒産したり、合併することになろうとは、この記事を書いた人も読んだ人も知る由も無かった・・・ってところでしょうか。大和(やまとではない)銀行と言う名前も、今はもうなくなってしまいました。そう考えると、この14年間、短かったようで、世の中はいろいろもがき苦しんで、やっとこさっとこここまで漕ぎ着けてきたのですねぇ・・・。その年、細川護熙首相は靖国参拝を見送ったとの記事も出ています。時代は流れて世の中は変わるけれど、靖国参拝問題は現在も全く変わっていないことも、とても面白いです。ちょっぴり硬い話題ながら、新聞屋さんならではの、タイムカプセルのプレゼント。すごく素敵だと思いました。ちなみに、私の誕生日にも新聞のコピーが送られて来ましたが、それを見ると、まぁ時代の古いこと古いこと(涙)。円相場は?って、当時は固定相場制、1ドル360円(安!)だったので、記事にはならなかったようでした。凹