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2008.09.15
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カテゴリ:美術、遺跡、景観
昨年、ギメ美術館展(@天王寺美術館)での圧倒的な体験が忘れられず、
和泉市にある、久保惣美術館が所蔵する浮世絵が展示されるというので、
行ってきました。

今回も、行こう行こう、、と思いながら行けず、終了の1週間前の今日、ようやく、、でした。

久保惣という名前から、昔の荘園か何かの地名かと思っていたのですが、
久保惣太郎さんという、繊維産業が華やかなりし頃の地元の大立者のコレクション名とのことです。
とはいえ、今では、和泉中央駅を中心とした公団開発のニュータウンの地区を外れたあたり、旧村の雰囲気がところどころ残る場所のようです。いわゆる「新住民」じゃない地域にあるみたいです。久保惣美術館の前の公園で、だんじり祭りの集まりかなにかをやっておられました。

こじんまりとした、凝った棟配置の建物なんですが、入ったところが新館、外に出て、細い通路を行くと、新館2、さらに行くと、ホール、そして一番奥が本館と、初めて行くには少々判りにくい。また最近のバリアフリーという考え方は玄関からしてあんまり無い設計。「和風モチーフ」をデザインに入れるとどうしてもそうなるといえばなります。
元々の屋敷の棟配置かを活かしているのかもしれません。凝っているし、雰囲気もありますが、特別統一感のある空間というよりは、4つの部分に分断された空間を通路でつないだ、、という構成になっています。一般の評価は良いでしょうけども。


さて、浮世絵といえば、近年限定公開されてデジタル撮影・分析され、
NHKでも特集された(去年が歌麿、先日が国政・春信・広重)スポルディングコレクションの恐るべき鮮やかさが、特別に記憶に新しいですが、
久保惣のものは、通常保存ですので、破損はしていないものの(少なくとも展示されていたものは)、今まで見慣れている状態の色合いの範囲。やや退色が進んでいるものもありますが、ナマで観るのはやはりありがたい機会です。

東海道五十三次も、全作品所蔵されているらしいのですが、今回は、「笑いと滑稽」がモチーフとのことなので、御油(思いっきりヘチャ顔に描かれた宿屋の客引き女にもみくちゃにされてる旅人・・・・でも、一点透視に近く伸びる街道の上の空のグラデーションと街道両脇の町並みのディテールがすばらしい)、四日市(笠が飛ばされて、慌てておっかける旅人・・・画面全体の「風」を表現しながらも、それぞれ微妙にそよぎ方が違っていて、立体的)、沼津(黄昏どきの向こうに月が浮かび、街道を急ぐ旅人の背中には金毘羅参りの猿田彦のお面が意表をつく)、などなど、ちょっと動きのあるものを選んでます。
正直、どうせなら五十三次全作をみたかったですが。ただ実物大で観るのは初めてなのでとてもうれしかったです。小学校のとき、「永谷園のお茶漬海苔」に入っていたカードに興味を持って、「カラーブックス」で文庫本サイズでは全作みていたのですが、あたりまえながら実物は大きいです。B4、、、A3くらいあるかな、、、
広重の得意とした、グラデーションとディテールはやはり大きいとナマナマしくみえます。

他では、周麿という人のものが比較的多く展示されていて、かなり、表現主義的というか、ちょっと、異界のものを、風景画に取り入れつつ、、という作風(東海道の風景でも、ゆく先々で大名行列が描かれる、という流れを連作のタテ糸にしつつ、樹上で烏天狗が酒盛りをしていたり、、、)、今回の「滑稽と笑い」に沿った作品を選んでいるはずなので、この人の作風の中心なのかどうかはわかりませんが。

全国レベルの有名作でないですが、大阪の風景を描いたものは、特に、「ここは今のどこかな、、」と思いながら観ることができて面白かったです。よく判る場所から、地名すら知らないものまで、、、
ただ、当時の都会「大坂」の名所(=都市のイメージ)を一般の人がどう捉えていたのかが伝わってきます。
ちなみに、「美術・芸術」として、、という面もさることながら、こういう名所図などは「記録」としても興味深いので、本当は、そういう「地理・歴史」的な面の解説があるとうれしかったのですが。余りそういった学芸員さんの指向は無いようです。そもそも解説も最小限という方針のようです。

北斎のものからは、有名な北斎漫画から数点。
漫画といってももちろん田河水泡やら手塚治虫の漫画ではなく、
スケッチ画集なのですが、
ただ、あくまでも、公表・出版・販売を前提とした「スケッチ画集」ですから、
北斎の人気の証左ともとれますし、
そもそも、
「町人階層」が、そうしたものを受容し楽しむだけの「文化度」を示すもの
 (画の素材を観て楽しむのか、それとも、もしかしたら、模写して自らも描くのか)
ともいえるでしょう。

展示数はそれほど多くないのですが、
実際に集中してゆっくり見るにはちょうど良い分量でした。入場料もとても安いですし。
(普段は500円、今日は特別に200円でした。まあ、僕にとっては交通費で2000円近くかかるのですが)
また非常に空いているので、本当に自分のペースでゆっくり観られます。
これは、ある意味「日本離れ」してるかも。(日本の特別展はどうしても混み混みですからね、、、そうでなければ赤字やから二度と来なくなるやろうし、、、)

地道にずっと、こうした貴重な文化資産を、丁寧に見せる仕事をぜひ続けてほしいです。
ウチからは遠くて、コストもかかりすぎるので、今後のターゲットに入れるにはやや遠いかも、、、ですが。

なお、新館2は貸し会場なのか、スタッフの方も外部っぽい雰囲気で、ガラス細工・トンボ玉の展示(きれいでしたが)、新館1は、常設で、中国古代の青銅器や土器、そして、西洋絵画が少々(油絵なのになぜか暗い部屋)という状態でした。コレクションの傾向なのか、館の運営方針かはわかりませんが。

あと、個人的なことなのですが、そういう本当に空いた部屋の中で、
以前、お付き合いさせていただいていた女性とばったり出くわしました。
通俗的な言い方をすれば、いわゆる「元カノ」となります。
その方は、付き合っていたころはフリーターをされてましたが、
元々はある美術館の学芸員をしていた方で美術にはとても詳しい方でした。
結局、僕が、相手の方からの愛情を受け取めるだけの気持ちを持つ自信がもてず、
逃げ腰になってしまい、距離を置いたり、迷ったりでさんざん迷惑をかけて別れたのでした。
(いわゆる「煮え切らない態度」を続けてしまった、、、、)
で、別れ際にもとても優しい言葉をいただいたのがもう3年以上前のこと。
僕にしてからが、自分で自分が恥ずかしい、、、という状態ですので、
向こうからすれば、当時はともかくいまさら、会ってうれしい、、ということはまったくないでしょうが、3年たっても、特に変わらない雰囲気をたもっておられました。
で、ひとことふたこと、超よそよそしいあいさつだけ交わしてお別れしました。

しかし、ものすごい偶然ではあります。日や時間帯が違っていても絶対会わないわけですから。僕にしたら生まれて初めて行った、かなり不便な小さな美術館ですし。
実は、和泉中央に住んでいる方で、一度だけ二人で駅までは行ったことがあるので、僕としては思い出していたには、いたのですが。。。
向こうは二人連れで、もう一人の女性の方が、たぶんは、一旦部屋を出てから、話を聴いたのか、ぐるっと戻ってきて何度か眼が合いました。「散々な元カレ」を観ようとしてこられたのだろうと思いますが、その方が、また、とても、知的で健康的な表情の方で、眼がまた吸い込まれるような瞳でした。
正直、何度か眼があって、ついつい、ひきこまれそうな気持ちになったのですが、
そんな自分が、やっぱり、最低やなあ、、とつくづく情けない気持ちになりました。
まあ、それくらいになにか不思議な魅力を持った瞳だったのでした。
もちろん、アクセスすることはありえない関係の方ですが。。。

しかし、その人からしたら、「親友を散々に振ったオトコ」を好奇心で観に来てるだけなのですが、その好奇心あふれる、ややコワイものみたさな眼が「不思議な魅力」にうつる、、というところが既に「あかんたれの男」をカミングアウトしてるようなものです。

また、僕からしたらとても人格的にとても良い人だったのに別れようとして、気持ちが離れるような不快な思いをさせたり迷惑をかけたその相手の方の親友に、一目見ただけで「ひきこまれそう」になってるなんて、本当に「最低」の男ですね、、、我ながら、、、、

しかも、その一方で、同時に、その別れた女性とも会えて本当はもっと話たい、、とか思ってるという、、、ああ、自分で書いてて恥ずかしいです。
ああ、男とは本当に「女々しい」ものだ、、、と思いました。あ、男じゃなくて、僕ですね。
同じような過ちはもう繰り返したくない、、とは思うのですが、
どうも、愛情に対する恐れが根底にあるようです。本当の自分は無条件の愛を受け取る資格は無いし、自分もそうした相手を100%信頼して愛するという気持ちがもてない、、、みたいな、、、
そんな感覚がネックになっているようです。僕は、、、

全然、浮世絵の話じゃなくなってしまいましたね。浮世の話ですけども。

帰りも歩いて、和泉中央まで帰ってきました。
帰り道の住宅地で、「水なす漬物」とあったので、入って、水茄子ではなく、
自家製梅干を買って、、、
またまた、道々歩いてくると、
今度は、
ケーキ屋さんがあったので、(今日は、午前中掃除して、トースト1枚だけ食べて出たので空腹でもあったし)、シュークリームを1つGET、駅まで帰ってきてほおばる、、、という、なかなか極楽で気ままな帰り道でした。

未練といえば、その以前、ただ1回だけ二人で行った和泉中央(相手の方は毎日通勤・帰宅してはるとこですが)で、光と竹を使ったオブジェがあったのを観たので、再訪したくてあちこち探したのですが、見つかりませんでした。
帰ってきて調べると、市の施設の中だったようです。灯台下暗し。。。

こんなことがありつつも、それなりに、充実した一日やったなあ、、、という気持ちで居られるのが、、また、会えたことも、正直少しうれしい気持ちがあったりもして、、

もう二度と会うことはないでしょうし、うれしがる理由も現実には無いはずなのですが。今後どうなるものでも、どうするものでもないから、、、ただ「雰囲気」で本来、後悔と苦渋を味わうべきときになんとなくホンワカした錯覚した感覚が生じてるなんて、ああ、歳とると、なんか、図太くなるというか、どこかピント外れなヤツになってきているのかな、、、ともちょっと思ったりしてます。





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Last updated  2008.09.18 00:27:00
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