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2009.12.24
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カテゴリ:音楽
今年も、もう、年末、、、
年末といえば、日本では、バイロイトですね? (←「ね」は余計)

永年、NHK FMで、年末になると、バイロイト音楽祭の録音を続けざまに流してくれます。
あまりに毎年のことなので、結構、ただ聴き流し、、、になるのですが、
過去には、「幻」のショルティがただ一度だけ振った(CDにもなってない)年もありました。

で今晩は、ニーベルングの指輪 の序夜「ラインの黄金」
恒例のライトモティーフのファンファーレが3回まず鳴り響きます。
会場でも実際に、開幕を告げるために吹かれるそうなので、
以前は、そのライブっぽい音が流されて(ファンファーレは戸外なのですが)、
あと、バイエルン放送協会のアナウンスがそのまま流されてから、
日本の解説に、、、という流れだったのですが、
久々に聴いてみると、
モロにスタジオ録音風のファンファーレのあと、日本の解説が入って、
あと、NHKが最近よくクラシック番組で使う、
モロ「電子音」のよくわからんファンファーレが入る、、、というやや雰囲気的に
イマイチな感じになってました(←コレは、どうでもいいことなんですが)。

その気になれば、今は、バイロイトの音は、ネットでリアルタイム(夏、、の日本時間の真夜中)で聴くことすらできますが、PC経由の音は、どうもニガテです。。。。

ところで、
バイロイトの過去のライブは結構、CDにもなっていて、
時代によって、録音条件もさまざまですが、
おそらく、会場の構造や特性にもよるのでしょうし、
曲の大層さにもよるのですが、
おおむね、大柄で、力技的な演奏・録音が多いような印象があります。
厳格で均整のとれた筋肉質の演奏、、、と賞されるカール・ベームの指揮した「指輪」も、
正直、かなり、荒れたアンサンブルを、太線の輪郭で囲い込んだ、、というような演奏に
聴こえます。
金管のフォルテでの、カンニングブレスなども、各奏者のピッチや音質がバラバラなので、継ぎ目がモロに出まくっていて、また、音を「後押し」するのが下品で「もたれる」印象もあり、なかなか、全曲聴きとおすには僕はつらいものがあったりします。
「迫力!」はまあ感じるのですけども。。。
曲をすっかり慣れてしまってから聴くと、また楽しめるのでしょうか。。。


しかし、ここ数年のバイロイトのライブの音は、FMで聴いても、過去の録音のCDに比べても相当にスッキリした音質とアンサンブルになっている気がします。
マイクの配置にもよるのでしょうし、やっぱり、オケの国際的な水準が上がっているのでしょうね。

今日、さっと、耳にした「ラインの黄金」は、実際はどうか知りませんがイメージ的には「ネオナチ?」みたいな「独逸民族復興!!」っぽい容姿と演奏をくりひろげがちなティーレマンが指揮したもの。・・このイメージは何の根拠もなく、彼のやや古風な「芸風」とワーグナーを特に得意にしているとこあたりからのイメージにすぎませんのであしからず。。。。
(ちなみに、日本の「右翼」やまた妙にはやってる「教科書が教えない歴史!(日本軍は侵略はしてない、、とか、戦闘員しか戦闘してない、、、とか、、)」みたいなある意味ノンキな状況と違って、ドイツでは、「ナチ」は深く刻まれた罪であり悪というのが共通概念なので、社会的に逸脱してない立場の人間が、気軽に「ナチ」を気取ることは実際にはありえないようですが。)

今日の「ラインの黄金」、冒頭の和音からして、とても、クリアです。
「あいまいな原始」のイメージはむしろありません。
弦の刻みもまた、そろっていて、これまた「靄」のようなものではなく、音符が見え、また、「拍」が見えるものです。
そして、音が積み重なって生み出すライン川の波の高まりから、飛び出すラインの乙女の第一声の音程と歌詞の明確なこと!!
そして、音楽はまったく弛緩せず、かといって、暑苦しい混沌にうずもれることもありません。
低弦やホルンなどは、劇場の特性からか、ある程度、こもった感じはあって、
たとえば、ベルリン・フィルがコンサートホールで演奏するような、マルカートなエッジは見えないものの、決して重くならず、音のボディはクリアです。

ワーグナーの楽劇は、歌詞をすべてちゃんと追って聴いてないままに、聴く回数を重ねてるので、理解が浅く、客観的に音楽的な内容についてほかの演奏と比べることはできないのですが、印象としては、このティーレマンのワーグナーは、案外、「主旋律」を各場面で、ほぼ常に確保し明示していたように思います。

ラインの黄金が、「トリスタン以前」の曲である、、、、ということにもよるのかもしれませんが、ワーグナーの比較的分厚いオーケストレーションにあって、このある種の「歌謡性」と「響きのヒエラルキー」を重視した演奏は、特徴と言える気がします。

ただ一回、FMで聴いて判断するのはよくないですが、すくなくとも、今日の演奏を聴いて、「劇場人」としてのティーレマンの手腕の確かさとカリスマ(オケや歌手をまとめて長大な音楽を構成する)をたしかに感じましたし、人気があるのは、単なる懐古趣味ではないなあ、、、との思いを強くしました。
(でも、この人のベートーヴェンは、以前聴いた範囲では、懐古系やったんですが、、、今はどうなってるでしょうね。)


しかし、長時間で過酷なはずのバイロイトでのライブでの、オケの精度は驚嘆すべきものがあります。(昔の録音と比べて、、、)
とくに、金管楽器では、少々、落ちたり、また、受け渡しでのピッチのズレなどは、「劇場らしさ」のウチ、、、という時代は、もうすっかり過去のものとなったようです。
本当に美しいです。
美しいバイロイト、、、、ワーグナーもきっと満足することでしょう。
まさか、「日本」で毎年、それも「年末」に放送されるようになる、、、、とは夢にも思わなかったでしょうけども。。。


明日のワルキューレを経て、「トリスタン以後」の作品である明後日のジークフリート、日曜の「神々のたそがれ」では、どのようなアプローチになることでしょう。楽しみです。



それにしても、
「歴史観」ではないですが、日本からワーグナーを聴くには、とくにナチもホロコーストも意識する必要もないのですが、ドイツでは、当然に、自国語で大層な「伝説」なり、シュプレヒコールに近いような音楽が数時間にわたって説明的になり響き続ける「ワーグナー」は、「音楽愛好者」が皆、素直に「楽しめる」というものでもなさそうです。 外国語で言葉の意味が、リアルにはようわからんから、かえって聞きやすい、、、ということはあるのかもしれません。

ナチが政治利用したのももちろんですし、ナチ以前、、、から、ヨーロッパの「ゆるぎない伝統」としての「ユダヤ人蔑視」があったこと、、、その「基盤」の上に「ナチ」という「花」が咲いた、、、ということ(ナチが総選挙で正当に政権をとった=国民の"民主的"支持に基づいた政権だった、、、ということもあわせて)、思い起こさせるのかもしれません。

戦後は、そうした政治利用やある意味「人工概念」である「民族」というもの(ドイツ民族にせよ、日本民族にせよ、、、)の色を廃した、抽象的な演出とある意味無愛想な(即物的な)演奏を特徴とする「新バイロイト様式」の時代を長く経て、今、保守回帰というよりは、ある意味ようやく、過去の経緯と決別して、堂々と「ドイツ民族なるもの、、、への憧憬」を真正面からとりあげても、「音楽は音楽」と思えるような時代をドイツは迎えつつあるのかもしれません。
それは、ドイツという国が、「音楽」とは別のこと、、、、すなわち「政治」や実生活の面での過去の「罪」をオフィシャルに反省し、清算しようと努力を続けてきた、、、ということによるのかもしれません。 
とくに「西」において。。。。
余談ながら、、、過去の歴史にフタをし、責任を回避してきた「東」の状況は、ちょっと、「日本」に似てるかもしれません。
そうした日本だからこそ、、、
小泉~橋下~小沢~が「ナチ」と似ている、、、いうのはもちろん失礼ですし、言うべきではありませんが、
ただ、投票行動に結びつく「民衆」のメンタリティや、また政治家側が「民衆」を扇動・誘導するノウハウとして、
「弱者」「悪者」を規定する立場をGETして、タタく側になることで「安心」を与える、、、
という形になっていることは、期せずして、ナチの政権維持と似たメカニズムになっていますので、これからますます日本は「過去」をむしろ拡大して繰り返そうとしている、、、のかもしれません。





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Last updated  2009.12.25 01:41:40
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