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March 18, 2008
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カテゴリ:自作真空管アンプ
今回は技術的な内容の日記です。
ディープな雰囲気ですので、スルーして頂いても構いません。

皆さんは、『真空管』とゆーモノをご存知でしょうか?
半導体が躍進する前は、真空管が通信や放送、民生機器、軍事面で使われてました。
1960年頃が真空管の全盛期です。
ただ、形状が大きい、効率が悪い、寿命が短い、
動作中は200℃くらいにバルブが熱くなる・・等の理由で、現在は殆ど使われていません。
現在での活躍の場は、特殊な軍事用途電子レンジ、ロマン溢れる真空管アンプくらいでしょう。

私もそのロマンに魅せられ、真空管を擁護する一人になってしまった^^;
電源を入れるとヒータ(又はフィラメント)が点灯し、ガラスの中は不思議な電極がある。
簡単な回路の割りに、意外と良い音を鳴らす・・。
もう20年くらいずっと、自作した真空管アンプで音楽を聴いている。

今の我が家のリビングでは、2E22という軍用にも使われた真空管のアンプ。
妖艶な音色を奏でてくれるから、すっかりメイン・アンプになってしまった☆

何時ものごとく、ウィスキーを飲みながらクラシックを聴いていた時のこと。
突然右のスピーカーから、音が出なくなってしまったのだ!
右チャネルの真空管アンプに目をやると、出力管の2E22フィラメントが点灯してない!!
あ~ぁ、出力管がイッっちまったかぁ(T_T)
その真空管を抜いて、テスターでフィラメントの導通を確認するとやっぱ断線。
フィラメントが断線してしまった真空管は、もうお手上げである。
この出力管、おフランス製でクリアー・バルブで気に入ってたのにな・・。
真空管アンプで真っ先に死ぬのは出力管だから、そんなに落ち込んでないバッカス。
仕方ない、予備の2E22を引っ張り出すか。
予備のもおフランスだが、
バルブがカーボン・スートされてて中の電極がよく見えないのが玉に瑕。
性能と音質は、カーボン・スートされている方が上との評価も聞くが、
スケスケのほうが見た目色気があって個人的には好きだ。
とは言っても音楽聴けないのは悲しいので、球を早速交換することに。
右の黒いのが、これから換装されるRT製2E22↓


2E22 NEOTRON&RT.jpg


私が設計する多極管アンプは、出力段が固定バイアスでスクリーン・グリッド電源は、
ローノイズの可変定電圧電源を搭載している。
多極管はバラツキが大きいから、ある程度のバイアス、
スクリーン・グリッド電圧の調整が必要となってしまう。
同じ型番の真空管でも、ちゃんと調整して性能をいかんなく発揮させるつもりだ。
(差し替えただけでも音はちゃんと出るが・・)
左右両チャネルの出力段は、プレート電圧が同じ状態でプレート電流・バイアスが揃うよう、
スクリーン・グリッド電圧を微調整するのがバッカス流。
相互コンダクタンスを揃えるとでも言うか。
スクリーン・グリッド電圧のチャネル偏差が±2%以外だと、予備の真空管を応援に呼ぶ。
2E22はスクリーン・グリッド電極があるので、この電圧調整が必要だ。
この辺のめんどっちさが、多極管が敬遠される一つの要因だろう。

予備の2E22を右チャネルのアンプに換装し、各部電圧と電流を素早くチェック。
特にフィラメント定電流回路は、入念にチェック!
この部分は2E22の動作の心臓部であり、寿命も左右するからだ。
設計値と電圧や電流に大差なければ、そのまま15分くらいウォーミング・アップさせる。
各部の調整はそれから。
続いて左チャネルも同様に行う。

PC上の設計図を見ながら調整中の様子↓


2E22 RT TUNE.jpg


各部電圧は製作当時のデータとほぼ同じなので、部品の劣化はなさそう。
定電流回路も正常動作で一安心(^^♪
フィラメントが定格電圧で安定させたころで、出力段のバイアス電圧と電流、
スクリーン・グリッド電圧を調整。
左右2台で1時間ほど要した。
RTのは6本組みで購入した真空管なので、バラツキは殆ど無い。
同一プレート電圧、スクリーン・グリッド電圧、バイアスでのプレート電流の偏差は
1mA程度とエリートクラス。
シングル・アンプに使うのは勿体無いな。

調整後はラックに戻して作業完了。


2E22 RT 080318.jpg


1時間のウォーミング・アップを経て、いよいよ音出し。
この瞬間が楽しくもあり緊張するもんだ♪
ヴォーカルは艶やかで張りもあり、伸びやかに聴こえる。
シャンソンやカンツォーネは堪んなく色っぽい☆
ヴァイオリンやサキソフォンの音色を聴いていると、透明感で心が浄化される感じだ。
音色の厚みは2A3には適わないが、2E22の特徴がよく出ていると思う。
カーボン・スートの影響からか、静寂感はRTの方が上のようにも感じられる。
天は二物を与えず・・か。

取り敢えずは問題なく復旧できたので、また音楽を楽しむとしよう(^^)
近いうちにバラでも構わないから、クリア・バルブを探さないと。
こんなにも特性の揃った真空管、シングル・アンプで使うのは惜しい気がする。



   



ぽっちん





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Last updated  March 19, 2008 12:02:04 PM
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