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February 7, 2009
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カテゴリ:自作真空管アンプ
半年以上、ブログを放置プレイしてしまったバッカス・・^^;
備忘録として、また日記を書くことになりました。

話は変わって、年末・年始を利用して
真空管式のヘッドフォン・アンプを設計・製作してました。
部品のエージングが進み、音がだいぶ落ち着いてきたのでupします。

そもそもの発端は、自宅の1Fリビングにある真空管アンプの老朽化。
17年も経っているから、電解コンなんかはかなりアヤシイ!!
手持ち部品の残飯整理も兼ねて、
ヘッドフォンも聴けるように小出力のアンプ製作と相成った。

設計ポリシー
1.繋げるスピーカーの能率が91dBなので、出力は1W前後
2.できるだけ手持ち部品を活用する
3.出力段には、今までに使ったことの無い真空管を活用してみる
4.増幅回路はシンプルに済ませる

出力1Wなら6V6,6F6,6BQ5の3結、71A,12BH7などでシングルが常套。
でも3.の主旨に適わずパス・・。
製作記事も多いしな(笑)
そこで電池管なるものを登場させてみることに。
ストックには5A6という電池管がある。
これは携帯型無線機なんかに使われていた、
乾電池でも動作するように設計された真空管だ。

手持ちのTUNG-SOL発表の5A6データシートには、
Vf/If 2.5V/460mA,5.0V/230mA
Ep max 150V
Esg max 150V
Pp max 5w
Psg max 2W
Ip max 40mA
となっている。
プレート損失5Wなら、出力1Wは容易だろう。
スピーカーの制動力の観点から、3結動作としたいところだ。
だがメーカー発表のデータには、5結のデータしか無いっ!!
そこで3結にして、何本かデータを取ってみることに・・。
Ep=100V,Eg1=0V,Ip=55~60mA
Ep=150V,Eg1=-15V,Ip=25~30mA
6L6の3結より若干内部抵抗が低いといったところだ。

Ep=150V,Eg1=-15V,Ip=28mA,Rl=3.5kΩあたりで動作させてみるとしよう。
出力はトランスの効率90%として、2次側0.6Wと見込む。
36Ωのヘッドフォンに0.6Wだと、電圧では4.65Vかかっている。
Eg=-15Vは実効値で10.6Vだから、出力段の増幅度は0.44倍。
6dBの局部負帰還なりオーバーオールの負帰還をかけ、仕上がり利得は5倍を見込む。
パワーアンプとして10倍は妥当だが、ヘッドフォンでそれは大き過ぎるだろう。
ヘッドフォンなら1倍でも良いので、中間の5倍にしてみた。
仕上がり利得5倍にするには、初段の増幅度は11.4倍必要。
負帰還6dBかけるなら、その倍の22.8倍が初段に要求される。
初段に電圧増幅用三極管を起用するとすると、μ=25~30のがちょうど良い。
増幅率がこの辺の電圧増幅用真空管は、6211あたりか・・。
手持ちに無いので、増幅率のやや低いμ=20の12AU7に決定。
これなら5814,5963,6189WAなどと差し替えて楽しめる☆
JJのECC802Sも、音質比較で試してみたい電圧増幅管である。

いきなりではあるが、回路図↓


s-5A6HPA-1-1.jpg


出力段は固定バイアスで、シングル動作。
TUNG-SOL、MAZDAの5A6データシートにはグリッド・リーク抵抗の上限値が無い。
とりあえず100kΩでやってみることに。
グリッド電流が流れ過ぎるようだったら、FETによるソース・フォロワを追加するとしよう。
12AU7には出来るだけ電圧・電流を流したいが、供給電圧との兼ね合いから
Ebb=157V,Ep=100V,Ip=2.5mA,Rl=27kΩ,Ek=4Vの動作としてみる。
クロストーク改善の目的から出力段には5H×1000μF、
初段にはトランジスタ式のリップル・フィルタを設けた。
負荷電流30mAチョイのトコに、Π型リップル・フィルタに1000μF・・。
過剰投資かもしれないが、相手は効率110dBに迫るヘッドフォン。
普通のアンプ設計では常識的に考えられない事を、敢えてやってみる。
初段のプレート供給電源も、
トランジスタを利用したリップル・フィルタで強力にサポートしている。
また5A6は直熱管のため、フィラメントは定電流点火とした。

要である出力トランスは何種類かの中から、春日無線のKA3250に。
容量5Wで1次2k,3k、2次4,8,16Ωのユニバーサル・タイプで、
バンド型のリード引き出し。
インピーダンス特性も素直で、オリエントコア使用の割りに価格はお手頃♪
ミニ・アンプ兼ヘッドフォン・アンプなら、この辺りがちょうど良いだろう。

負帰還は出力段のプレートから初段のプレートへ、150kΩで直結。
低域まで十分帰還を掛けたかったので、DCカットのコンデンサはあえて使用しなかった。
初段のカソードに戻しても良いのだが、部品が増えるのでP-P帰還(P-G帰還と同じ原理)。
それにP-K帰還は、音の線が細くなるような気がする。


正面↓


5A6HPA2-1 UP.jpg


両サイドにウッド・パネルと、
正面にはアルミのヘアライン加工された化粧版を付ける予定。


おなじみのハラワタ・・↓


5A6HPA2-1 BOTTOM.jpg


回路図には初段ヒータ用の定電流点火回路が掲載されているが、実態には無い。
ハムが殆ど聞こえないので、暫くは交流点火で行く予定。
電源トランスからの漏洩磁束による、ごく僅かなハムがヘッドフォンから聞こえる程度。
ヘッドフォンの効率が108dBなので、まずまずかな・・。
電源トランスをRコアにすれば、だいぶ改善されるだろう。
ジー・・とゆ整流ダイオード由来のノイズは、ヘッドフォンからも全く聞こえない。
trr=400nSの中速ダイオードを使ったのだが、10年前のダイオードでもまだまだ現役だな。
手元に600V8A、trr=18nSの超高速ダイオードがあるのだが、
こちらは何かの機会に換えてみるとしよう。
制震材のオトナシートは、要所要所で張る予定。
今のままではシャシーを叩くと、ヘッドホンからカンカンと音が聞こえてしまう。

シングル・アンプなので調整は至って簡単☆
定電流回路の電流調整VRを回して、5A6のフィラメント電圧を5.1Vに設定。
定電流回路なので電源ON直後から、フィラメント電圧がじわじわと上昇する。
1時間見て5.1Vとなるようにした。
0.1Vの上乗せは、エミッションup程度と思って頂ければ良い。
あとは固定バイアス電源を調整し、出力管のアイドリング電流を28mAに調整。
固定バイアス電源の出力は、
出力管を刺す前に-20Vくらいに予め設定しておくのは、言うまでも無い。

音のほうは・・。
これが0.5Wのアンプとは思えないくらい、制動力の効いた低音が出る。
ヴォーカルは艶やかで非常に澄み渡り、バイオリンの倍音が素晴らしい。
直熱管シングルの特徴なのか、音の分離が今まで使っていた6L6の3結とは全く違う。
ジャズもクラシックも、綺麗に鳴らしてくれるのがこのアンプの最大の特徴だ。

真空管式のヘッドフォン・アンプは、電源トランスと出力トランスの位置による
誘導ハムを最小にするのが大変。
他にも電源のリップル・ノイズや真空管のマイクロフォニック・ノイズ、
ヒーター&フィラメント・ハム、クロストークと、
一般的なパワー・アンプとは比較にならないほど条件が厳しい。
実際本機も、組み込む前に誘導ハムが最小となる配置を探した。
この配置確認だけで、半日も費やしてしまったよ・・。
リップル・ノイズやフィラメント・ハムは物量と半導体を利用した回路のおかげで、
全く問題にならないレベルとなった。
組み込みにはかなりアクロバティックな配置となったため、
シャシー加工よりも時間を要してしまった。
昔のコンデンサの、何とサイズの大きいことか!!

今度ヘッドフォン・アンプを作るとしたら、もう少しゲインと出力を下げて
プッシュプルにチャレンジしてみようと思う。
今回の仕上がり利得だと、音量VR9時でちょうど良いヘッドフォンの音圧だ。
サイズも今回の1/4程度で、ヘッドフォン専用。
もう回路は決まっていたりする(笑)
ヘッドフォン・アンプ、それは単純そうで奥の深い、大人の遊びゴコロを擽るアイテムだ。





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Last updated  February 22, 2009 12:54:15 AM
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