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テーマ:真空管アンプを作ろう!(897)
カテゴリ:自作真空管アンプ
相変わらず良い音で鳴っている5A6ヘッドフォン・アンプ。
だがスピーカー駆動できる両刀使いから、ゲインの点で不便な面がある。 ヘッドフォンを聴く時の丁度良い音量ボリュームが9時の位置、 対してスピーカーで聴く時は4時の位置。 ヘッドフォンとスピーカーの効率が108dB、91dBと大きく違うから、こうなってしまうのだが。 二兎を追うものは何とやらに近い そこでヘッドフォン専用のアンプを設計・製作してみることにした。 現状の5A6ヘッドフォン・アンプの問題点は・・。 1.ゲインが大き過ぎる 2.シャシー容量が200×300×60mmと、ゆったりし過ぎている 3.製作コストが\40,000-弱とやや高い。 1.に対しては思い切って単段増幅とし、ゲイン1倍前後としてみる。 余ったゲインは負帰還で減らすなんて、そんなナンセンスな設計はしないバッカス。 2.では思い切って1/4サイズくらいに縮めてみる。 目標は思い切って・・ってことで 3.はネックとなるのがパワートランス。 コレだけで\6,000-程掛かったので、思い切ってパワートランス・レスにする。 そうすることによって、装置の小型化とコストダウンも併せて可能となる。 単段増幅となると内部抵抗が低く、 相互コンダクタンス(gm)と増幅率(μ)が大きい三極管となってしまう。 五極管は内部抵抗が高く、単段では負帰還で特性改善を大きく見込めないからだ。 候補としては5687,7044,ECC99,12BH7,6922(6DJ8),E182CC等が挙げられる。 MT管のオンパレードだな(笑) コンパクトなサイズとすることから、ST管はパス。 5A6ヘッドフォン・アンプは直熱五極管を三結接続したシングル・アンプ。 同じような構成では面白くないので、今回はプッシュプル・アンプとしてみる。 コンパクトにするなら双三極管が適しているが、問題は個体差によるアンバランスだ。 選別品を買って対処するとしよう。 パワートランス・レスとなると、商用電源を直接半波か半波倍電圧整流することとなる。 ヒーター電源をどうするか?? スイッチング電源もと思ったが、ノイズが心配だ。 究極は鉛蓄電池の起電力が6Vだから、それを使うってテもある。 昔やったことあるのだが、 ヒーター電源を切るの忘れて、過放電で電池をパァにした経験アリ。 \4,000-くらいの電池だったから、そんなに心理的ダメージはなかったが。 格別に静寂管と透明感のある音だったのを覚えている。 やはりヒーターだけはトランスを用意するとしよう。 ヒーター電圧50Vの双三極管ならここもトランス・レスだが、 そんな真空管は複合管ならともかく滅多にないからな・・。 ヒーター電圧が高いとハムも心配だし。 青写真がだいぶ出来上がってきた。 パワートランス・レスで直接整流、B電源は130Vか260V付近のどちらかになる。 双三極管による単段プッシュプル。 設計ポリシーが変わらないとも限らないので、ここで一旦寝るべ・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 2, 2009 10:53:35 AM
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