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テーマ:真空管アンプを作ろう!(897)
カテゴリ:自作真空管アンプ
最近忙しくて足元放置プレイ状態だった、6922ヘッドフォン・アンプ。
可哀想なのでスパートかけてやったら、モノの30分で完成。 半田クズや電線の素線が落ちてないか、ゴミをブロワーで飛ばした後目視確認。 配線チェックは電源ライン、信号ライン、定電流回路のショートが無いかをテスターで確認。 いよいよ電源投入である。 その前に、壊れてもいいようなヘッドフォンをジャックに接続しておく。 出力トランスオープンと言うのは回路の動作が不安定となる場合があり、やってはいけない事である。 スライダック出力電圧とB電源電圧をテスターで確認し、 10%、30%、50%と徐々に電圧を加えていく。 50%の時点で電圧が異常だったり、 煙が上がったり、パーツが泣かなかったらOKの可能性濃厚である♪ 異常は無いので先ずはパス。 簡単な回路だからな、ミスしたらたまらん。 次は晴れてAC100Vをスライダックでかけ、設計値と比べていく。 B電源電圧、共通カソード部定電流回路電流値、出力ノイズは問題ない。 定電流値は設計が30mA 、実機で32.3mAなので誤差範囲内だ。 ヒーター電圧は前回確認したので、問題無いのは言うまでも無い。 電源投入時、真空管動作時にハムが若干発生するが、 動作が安定してしまえば全く聞こえない。 真空管アンプやっててノー・ハムってのは、一種のカ・イ・カ・ンでもある。 おっと、世の中にはもっといい快感があるものだ。 まぁ、事前チェックを厳しくしたお陰だろう。 実装密度が高いから、誘導ハムが出たからトランスの位置を変えようなんて芸当、 今回のアンプでは不可能である。 30分AC100Vを投入して、各部電源の安定性があることを確認したので電気的特性は合格。 6922のDCアン・バランスはLchが0.5mA、Rchが1.8mAである。 Rchはギリギリ合格と言いたいところだが、近いうちにトライオード・マッチドに差し替えるつもりだ。 ただ、6922ヒータートランスがだいぶ温かくなる。 負荷の80%くらいなのだが、45度弱はあるだろうな・・。 ハイライト・コアの安物だから、鉄損が大きいのだろう。 今までオリエント・コアばっか使っていたバッカスにとって、ちょっと心外・・。 まー絶縁がB種だから、105度くらいまでは問題無かろう。 いよいよ音出しである。 ここで部品取り対象のゴミになるか、リファレンスになるかの別れ道。 1FリビングにあるパイオニアのDVR-7000に繋げてみた。 CDもかけられるマルチDVDプレーヤである。 アルバムはジャズを聴きたくて2の海岸通のジャズ・クルーズ。 トラックNo.1のクール・ストラッティンのサックスがやや伸びが足りないものの、 バックのベースやシンバルも雰囲気が良い。 アタックやピアノのタッチはなかなかのも。 と思ってたら、いきなり音が途切れた!! どーしたん?? DVDプレーヤの電源も落ちとるぞ! 電源OFFにして配電盤を覗いたら、漏電ブレーカーが落ちとるやないけッ!! アンプ何十台も製作してて、ブレーカー飛ばしたのは今日が初めて。 6922ヘッドフォン・アンプはオレの履歴に偉大な金字塔?をおっ立ててくれたのである(笑) まー制作費をケチって、AC100Vを直接整流としたツケだろー。 対策としては、絶縁トランス、ノイズカット・トランス、 アイソレーション・レギュレータ、入力トランスの導入が解決策だ。 R50というCSEのアイソレーション・レギュレータがあるので、 6922ヘッドフォン・アンプはこれを通して電源供給してみた。 お~、無事に音楽が聴けるようになったぞ。 電源アイソレーションの重要性を改めて思い知ったバッカス。 それにしてもこのアンプ、出だしから音のアタック、広がり、雰囲気がカナリ良い! 分解能はまだまだだが、エージング1時間もしてないのについ次の曲を聴きたくなってしまう。 5A6アンプはエージングに数日を要し、パッと聴きコイツはゴミか??と思ったが。 原因が差動プッシュプルなのか、6922の素性なのか、 電源部に1000μFの大容量電解コンを投入したからなのか、 春日の出力トランスなのかは分からないが、将来が楽しみなアンプだ。 エージングで悪くなるなんて話、聞いたこともないしな・・。 唯一の欠点は、DVR-7000との組み合わせだと漏電してしまうということ。 ノイズカット・トランスでも買いに行くとしよう。 因みにNFBはまだ掛けていない。 音量VR10時の位置で十分な音圧が得られるので、6dBくらいのNFBは掛けられそうだ。 内部の高密度実装写真は、後ほどupするということで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 19, 2009 11:58:45 PM
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