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テーマ:真空管アンプを作ろう!(897)
カテゴリ:自作真空管アンプ
電子負荷装置も出来上がったし、チョーク入力用チョークも揃ったので、
誘導ハムのチェックをするとする。 真空管アンプ製作で厄介なのが、トランスの配置だ。 誘導ハムが最小となって、尚且つデザイン的に優れていないと、愛着がわいてこない。 いつもの如く、出力トランス2次側フルタップの位置に、高効率のヘッドフォンを接続。 手間が掛かるが、この方法が一番分かりやすくて確実だ。 チョーク入力用チョークはノグチのPMC1520H、負荷電流は実機に合わせ50mAとした。 誘導ハムのチェック↓ 左手前のが電子負荷装置で、任意に選べる定電流負荷となっている。 因みにこの電子負荷装置の回路、こないだupした回路とは若干違っている。 終段をFET、前段をバイポーラTrによるエミッタフォロワ・バッファで、 バッファの電源はツェナー2本による簡易安定化電源から供給。 バッファのエミッタ側抵抗は、直接グラウンドへ落とす設計とした。 追試される方は注意されたし スライダックで徐々に入力電圧を加えていき、AC100Vにする。 思ったよりもB電源のDC出力電圧が高くなってしまい、310V。 この時のRコア電源トランスの2次出力電圧は、AC352V。 思惑よりも12V高い。 チョーク・インプットは、コンデンサへのパルス性充電電流が流れないため、 電源トランスの利用率は高くなる。 電源トランスにとって軽い動作となるため、2次出力電圧が高くなってしまうようだ。 PHENIXにもう少しやりとりして、製作してもらえば良かったな・・。 まぁ、電圧が低く出てしまったらどーしょーもないが、高く出る分にはドロップさせるだけ。 フィラメント回路は接続していないので、実際はもう少しB電源電圧は下がるだろう。 どっかのサイトで、PHENIXのRコア電源トランスは定格負荷でも電圧がやや高めに出る。 と書いてあったな・・。 コストをケチッて、315Vのタップ省略しなければ良かったと、チョイ後悔。 Rコアだけあって、負荷を繋いでも漏洩磁束は非常に少ない。 チョークからは思った通り、EIコア型電源トランス並みの漏洩磁束。 だが唸らない。 ノグチのPMC1520Hはコンデンサ入力用のチョークなのに、なかなか優秀だ。 しかもコイツ、ハイライトじゃなかったか? 試しに、20年位前に製作した1Fメインアンプに実装されている、 タンゴのMC-10-200Dという磁気シールド付きチョークを試してみる。 磁気シールド付きと言っても、やはり漏れるものは漏れる。 しかもコイツ、ビ~~と鳴きやがった! PMC1520Hと比べ、2倍以上の価格なのにどーした!? ぼったくりか?こいつは!? 同じくタンゴのチョーク入力用チョーク、CH-20-200Dを試してみる。 流石にチョーク入力用に設計されているだけあって、唸りは全く感じられない。 漏洩磁束は、やはり発生してしまうが・・。 チョーク・インプット整流はこの辺の難しさがあるから、製作記事に殆ど登場しないのだろう。 3つのチョークを試してみて、漏洩磁束では一番安いノグチのPMC1520Hでも、 使用に耐えられないといったレベルではない。 コンパクトだし唸らないので、コレで組むとしよう。 半導体増幅部のチョーク入力用チョークは、またもノグチのPMC-1010Hという小型の製品。 入力交流電圧が120Vと低いので、唸ることは無いだろう・・。 設計値であるDC25mAを流してみたら、やはり唸らない。 ただ漏洩磁束は、EI型電源トランスと同じくらい。 試行錯誤の上、こんな感じで配置↓ ステレオ・アンプは6台ほどしか製作してないが、初のセンター配置としてみる。 センター配置はアースの引き回しが難しそうだが、 せっかく製作するのだから、何か一つは新しいことをやってみたいものだ。 この配置では、114dBの高効率ヘッドフォンで誘導ハムは僅かにしか感じられない。 トランスをケースに入れれば、誘導ハムはほぼ聞こえなくなる。 200×300のサイズのシャシーに乗りそうだ。 手前にむき出しのRコアがくるので、メカメカしい感じとなってしまう。 シャシー内部に、補助電源トランス、B電源フィルタ用チョーク、フィラメント整流用 チョークを詰め込まなくてはならない。 う~~ん、早くも今回も6922HPAや1626シングル・アンプ同様に、高密度実装の予感・・ 試しにB電源の負荷電流を、60mAに増大してみた。 33のバイアス電流は22mAで設計しているので、安定化電源の制御電流を含めても、 ここまでは増大しない予定。 まぁ、確認とゆ事で。 そしたらPMC1520Hが、指で触れて僅かに振動しているのが感じられた。 鳴く一歩手前である! ブチルでダンプしたろかっ!! つづく! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 1, 2009 11:06:05 PM
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