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テーマ:真空管アンプを作ろう!(897)
カテゴリ:自作真空管アンプ
全段直結真空管アンプで、前段を半導体でディスクリートで組む場合、
手を焼くのが半導体のバラツキだ。 下記の回路は、製作中の33シングル・アンプの回路なのだが、 Q1を無選別に実装した場合、Q2のコレクタ電位は設計±7V程もズレてしまう。 その為にR2を半固定ボリュームにする人がいるが、私は長期安定性と音質の面で頂けない。 Rsは固定抵抗器に限る!! ココは是非とも、Q1を選別して設計どおりでいきたいものだ。 RcであるR3:12kΩを13kとかに引き上げるテもあるが、最終手段だな・・。 Q1は東芝のJ-FETである2SK170で、BLランク指定。 BLランクはIDSSのバラツキが6.0mA~12.0mA(Vds:10V)とあり、私はIDSS:9mA付近で設計した。 (半導体は何倍もばらつく!!) 10個で3個は取れると思って。 ブレッドボードで回路を組んで選別したところ、アキバで買った2SK170(BL)は、 20個でも設計値に入らなかった。 殆どのものがIDSS:7.0mA付近で、これじゃー低過ぎる! 今ある素子でいくとなると、R3の12kΩを13kか15kに上げるか、Q1をよりIDSSの範囲が広い2SK184(BL)にしないと、 満足のいく結果が得られない。 ケチってIDSSの少ないのを選ぶと、歪が増えるだろうからヤだなぁ。 ここは2SK184(BL)50個、2SK170(BL)80個を調達するか・・。 1626シングル・アンプは2SK170(GR)で無理やり設計したので、問題はなかった。 前回と同じ動作点じゃーなぁ・・、音質的にも同じ傾向でつまんねぇ。 電流タップリ流して、中域の厚みを増すのが今回の狙いの一つ。 ZD:6Vも視野に入れて選別するとする。 これならIDSS少しは稼げるだろう。 どっかで、アキバで売っている半導体は、メーカー選別漏れのクソだと聞いたことがある。 オイシイとこはサン○イとかの、オーディオ・メーカーに流れてしまうようだ。 この辺は回路や動作点で追い込めるので、あんま気にしていない。 余った半導体は、将来の実験・製作用に眠ってもらう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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