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テーマ:真空管アンプを作ろう!(897)
カテゴリ:自作真空管アンプ
今年の6月に、6197という真空管を100本輸入したのですが、定電圧放電管のVR-150を使えないかご質問を頂きました。
アンプの電源とスペースに余裕があれば使えますが、果たして定電圧放電管なんて売ってるのかな?? VR-150ですが、動作条件は5~40mAとなってます。 最低でも5mA流さないと、定電圧特性が得られないという事です。 6CL6(6197)の標準動作例でのIsgは7mAですので、ステレオで20mA強の電流が必要。 対して半導体によるシリーズレギュレータですと、自己消費電流は1mAほど。 15mAでステレオ分が賄えます。 定電圧放電管を使用した場合、多極管のIsgは最大出力時に増える(6CL6では0.2mAの増加)ので、ある程度ブリーダー電流を流す必要があります。 余裕をもってブリーダー電流を10mAとすると、ステレオで24mAが必要。 ブリーダー抵抗器は、100Vのドロップに24mA流れることから、発熱量は2.4W。 最低でも5Wの抵抗器が要り、余裕があれば10Wが欲しいところですね。 放電というくらいですから、ノイズは発生します。 放電管と並列に0.1uFのコンデンサが必要ですね。 これ以上増やすと良くないらしいです。 定電圧放電管はVR-150で20Vほどの放電電圧のバラツキがあり、買ったタマがピッタリ150Vで動作してくれるとは限りません。 あとは、見た目の問題。 6197は9ピンミニチュア管ですが、VR-150はST管。 個人的にはアンバランスなような・・。 定電圧放電管は部品点数が少なくて魅力的というのが、個人的見解です。 私は半導体式シリーズレギュレータだなぁ。 名刺の半分ほどのサイズで組むことが出来ますから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 12, 2015 04:14:30 PM
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