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テーマ:真空管アンプを作ろう!(897)
カテゴリ:自作真空管アンプ
拙宅で使用しているメインの真空管アンプは、EL95の軽いUL接続に
強力な局部帰還とK-NFB、軽いオーバーオールNFBという構成のシングル。 個人的には、音楽性豊かで楽しめる音質と自負している。 そのアンプに先日、拙ラクマショップ商品の6N23P プリアンプを通して、 クラシック音楽を観賞した印象は・・・。 低域の反応がやや悪くて、ぶっちゃけ重い! よく言えばピラミッドバランスなのだが。 その原因は電源部にありと、直ぐ解った。 電源はチョークインプット方式なのだが、 最初の10Hチョークで受け、コンデンサは1200uF、 リップルフィルタに1Hのチョークに、フィルタコンデンサは820uF×2。 電解コンデンサの容量を増やし過ぎると、低域の反応が鈍ると知っていたのだが。 つい手持ち部品の活用と称して、大容量を奢ってしまったのだ。 そこで反応の良い、ポリプロピレン・フィルムコンデンサを820uF×2の 電解コンデンサに、パラレル接続してみることに。 対象のフィルムコンデンサは、↓ どれもある程度エージング済み。 クリップに繋がっているのが、Jantzen AudioのStandard Z-cap 2.7uF。 その右へClarity Capの2.2uF、AUDYN-CAP MKP-QSの3.3uF、 SOLENのPPE-MKP-FC 15uF、AUDYN-CAP MKP-QSの47uF。 Jantzenはややクールながら解像度が増し、低域のキレが向上。 高域が耳につくという事もなく、 モニター調な雰囲気で安心して音楽を聴く事ができる。 Clarityは低域が程よく締まり、高域はやや重厚感を醸す。 クラシックを聴くには、最適なコンデンサかも。 Jantzen同様、悪くない印象。 AUDYNの3.3uFは打って変わって、かなりウェットな雰囲気に。 艶もかなり増して高域はブリリアント、低域は締まりながらも量感はそこそこ。 脚色が強いかなという印象で、アンプの音質の方向性としては悪くないのだが、 味の濃い洋食という雰囲気で長時間の音楽鑑賞としてはどうかな?? SOLENはどうしてか、高域の解像度ばかりが上がり、低域の締まりはイマイチ。 色付けが非常に少なく、パラってしまうことを忘れさせるキャラクター。 もう少し個性を出しても良いのではと感じた。 最後にAUDYNの47uFで、かなり巨大!! これは最初の音出しで却下。 高域がカサついて荒々しく、潤いも艶も全く感じられない。 乾いた音というのが当てはまる。 47uFという大容量が相性良くないのか、同じブランドの3.3uFとは雲泥の差である。 以上の観点から、パラうフィルムコンデンサには最適容量があるようだ。 また、拙アンプでワーストだったAUDYNの47uFが、 他のアンプで好結果を出すかもしれない。 容量が違うので、コンデンサのブランドを方向付けるというコンセプトも皆無。 それにしても、出品中の6N23P コントロールアンプは、 こうも如実にシステムの個性なり欠点を曝け出してしまうとは! 逆にこのプリとマッチしたら、最高の音楽空間が広がるんだろうな♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 25, 2020 08:39:00 PM
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