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テーマ:暮らしを楽しむ(388608)
カテゴリ:登山・ハイキング・さんぽ
今日はいよいよ、谷川岳の西黒尾根に登攀しオキノ耳を目指す。
日本三大急登がどれほどキツイのか、確かめようじゃないか。 大宮駅5:39発の高崎線に乗車するべく、4時少し前に起床。 霧ヶ峰ハイキング後に買った、Milletの登山帽を忘れないようにね。 今日の陽射しは強そうだ。 高崎線では、グリーン車の2階席の右側へ。 一番電車ながら、土曜とあって数人の乗客だ。 登山姿は拙のみで、みんなどのような用事なのかな? 高崎駅まで1時間以上、朝食やおやつを頂いたり、新聞を読んで過ごす。 一通り済ますと、今度は赤城山の雄姿を眺める。 ほんと裾野が長く、どっしりとしているなぁ。 高崎からの上越線は、赤城山を間近に、榛名山や小野子山、子持山を眺める。 利根川を何度も渡り、見応え十分の路線だね♪ さて、途中は割愛し問題の土合駅に到着だ。 土合駅の長岡方面のホームは地下深く、通称モグラ駅と呼ばれ、 462段の階段を上り地上に這い上がるのだ。 谷川岳登山は、土合駅で既に始まっている!! ガンガン登る数歩手前のペースで登り切り、 土合駅前のバス停にはぶっちぎり1位でゴールだ、イェ~~イ(^^♪ もちろん、谷川岳ロープウェイ行きのバスには余裕で乗車。 その後、3人の登山者がバスに乗り込むも、後から走って来る登山者多数。 しかしバスは無情にも発車・・、現実は厳しい。 これで9時ちょうどには登山開始できそう。 ロープウェイ駅では、早くも谷川岳の山バッジ購入だ(早過ぎ??)。 トイレで用たしし、ストレッチをしっかり行い、いざ西黒尾根へ! 登山指導センター手前の広場で、中学生か高校生の集団。 まさか、西黒尾根登攀しないよな・・。 登山がトラウマになる子でちまうぞ。 指導センターと西黒尾根への取り付きの中間付近に、水場がある。 ここでしっかり水分補給しておこう。 今日は500mlのソフトフラスク2本に麦茶を入れ、 更に1lのプラティパスに浄水を入れての山行だが、ギリギリかもしれない。 9:13、さあ、西黒尾根への取り付きだ。 お~、いきなり岩のゴロゴロする急坂じゃないか、今日は楽しませてもらうよ♪ このような足場が延々と続くのではなく、途中は樹林帯の優しい尾根歩きもあり。 問題は気温と湿度だ。 速乾性のベースレイヤーとシャツだが、日本の夏はあちぃ~。 鉄塔付近で早くもザックを下ろし、休憩だよ。 1分ほどで息を整え、登山再開。 樹々の合間から、山麓駅かな? 左の尾根は白毛門へと続くのだろうと推測。 ゴロゴロ岩交じりの急登は、まだまだ続くよ。 木の根に足を取られないよう、注意しよう。 だいぶ高度を稼いだかなという地点で、南面が開ける。 お~、ロープウェイ山頂駅よりも高い位置にいるようだ。 山頂駅の標高が1,320mだから、あと600mは登るよ。 登山道のそこかしこに、オニアザミだ。 トゲが痛そうだぞ~。 バイキングがスコットランドに進攻しようにも、 アザミで難儀し撤退したと聞いたことがある。 なのでスコットランドの国花はアザミなのだ。 こやつの藪漕ぎはしたくないな💦 尾根筋から振り返ると、白毛門と朝日岳かな。 凛々しい山容で、男ウケしそうだ。 なんて感心していると、最初のクサリ場登場。 足場が豊富で、傾斜は60度から70度くらいかな、難易度は低い。 実際、三点確保で鎖使わずとも登れる。 ただ、これ見て腰が引けるようでは、大人しく下山するのが安全だ。 この先、もっと難易度が上がるからね。 クサリ場を登り切り、右手には一ノ倉方面かな? そろそろ8月だというのに雪渓だ。 荒々しい雰囲気で、絶対に来るなよと言わんばかりだぞ。 でも登山スキルが上がると、チャレンジしたくなるんだろうな・・。 クサリ場を登り切り、そのルートを見下ろす。 ルート脇に、これはシモツケだろう。 間髪入れずに、次のクサリ場だ。 高低差は20mくらい、斜度は70度といった感じか。 ホールドできる個所もそれほど多くなく、岩の表面がツルツルしてイヤらしい。 ここが西黒尾根最難関かもしれん。 まずは、どの様なルートで登るかイメージしよう。 一本の鎖なので、登攀中の登山者がいれば、登り切るまで下でじっと待つこと。 一本の鎖(1つのピッチ)に複数人は安全上厳禁だ! 自分が登り切り、下で待っている登山者がいれば合図しよう。 登り下りで渋滞中は、お互い声を掛け合って順番を決めよう。 クラックのある岩を掴む際は、先ずはグッと掴んで落ちてこないか確認。 決して上半身の体重をいきなりかけ、岩もろとも落ちないように。 ボロッと落ちそうな岩ならそっと元に戻し、違う箇所で三点確保だ。 ホールドできそうな出っ張りや割れ目は、遠慮なく使う。 片腕だけで、自身の体を持ち上げるだけの筋力を使ったりもする。 そうして拙は、鎖は滑落防止の保証程度に、できるだけ三点確保で登る。 この岩、真夏の日差しに照らされ、焼けるように熱い!! 岩場登攀用のグローブを嵌めているのだが、指先がオープンのもの。 こんなにまで焼けているとは。 登り切る直前、ふと岩と一緒に掴んだものが先ほどのオニアザミ。 指先に激痛だよ(T_T) さきのクサリ場をクリヤし、ここはラクダの背中(コブ)か? 道標の文字が風化してる。 山岳地図にはラクダのコブ→ラクダのコルと順番にあるし、 ここは地形的にコブだろう。 ただ今の時刻は10:58だ。 遥か前方に、トマノ耳とオキノ耳がそびえる。 まだまだ先は長いよー。 そこから振り返ると、朝日岳から清水峠にかけての稜線。 惚れ惚れする眺めだなぁ(^^) 清水峠付近に光る建物があるのだが、何だろうね。 南はロープウェイ山頂駅と天神山だ。 だいぶ高度を稼いだぞ。 天神山の標高は1,502mだから、同じくらいの高さにいると見ると、 あと500m弱稼ぐことになる。 西黒尾根、なかなか登り甲斐のあるルートではないか。 足腰はまだまだイケるが、疲労を溜めないようちょっくら休憩だべ。 時折吹き抜ける風が、下界とは全く違う。 高山独特のひんやりとする風だね。 再び歩を進め、遥か前方に岩場だ。 その前に、一旦鞍部に下るようだね。 ラクダのコルだろう。 先ほどの岩場を至近距離で。 遠くで見るより難易度は高くないね。 そうは言っても、浮石に十分注意して登ろう。 岩場の中盤辺りで、歩んだルートを振り返る。 お~、ここでだいぶ高度を上げたね。 写真中央がラクダのコルだろう。 岩場中盤部から仰ぐ。 この岩場のピークが、ガレ沢の頭かな。 岩場には、可憐な高山植物。 ギボウシの仲間だろう。 更に進むと前方に瘦せ尾根だ。 一人の登山者が尾根を進んでいるね。 あの一帯、地図には氷河の跡とある。 その尾根の中間付近で、ルートを振り返る。 思いっきり痩せてはいないので、安心されたし。 尾根の両側がスパッと切り立っているね。 これが氷河の跡?? 勉強不足でよー解らん(T_T) またしてもクサリ場の登場だが、ここは西黒尾根で一番難易度の低いクサリ場だ。 先行者がもう少し登ったら、拙も続こう。 この岩もツルツルしてるから、鎖を補助に慎重に。 クサリ場を過ぎ、足元が安全な場所で西黒尾根を振り返る。 尾根筋が左端まで延々と続いているよ。 足腰の疲労感はさほどなく、あと1,000mはゆうに登れそうだ。 それでも過信は禁物、下山に向け体力は温存しないと。 おっ、この子はハクサンフウロだね。 夏を代表する高山植物だ。 目立つから見つけやすいよ。 更に高度を上げていくと、左手にザンゲ岩がお出迎え。 何でザンゲなんだろう?? ここは登らないよ。 西黒尾根を下る猛者現る! 岩場を通過し、天神山とみなかみ方面を臨む。 天神尾根との出会い付近。 トマノ耳は間近だぞ!(^^)! 天神尾根はルートもしっかりしており、格段に歩きやすいね。 そうしてトマノ耳に到着だ! 12:16か、暑さを考慮するとまぁまぁのペースだ。 標準コースタイムは、西黒尾根取り付きからトマノ耳まで4時間ちょうど。 拙は休憩を含めて3時間3分だから、少し早いかな。 ここは人気の撮影スポットで、順番待ち。 ポーズを取ったりぬいぐりみと一緒に撮ったりと、みんなそれぞれ。 このそれ程広くないピークに、30人弱の登山者かな。 お昼食べている人が殆どだね。 オキノ耳まで空腹を我慢できん、ここでお昼にするべ。 座り心地はイマイチだが、360度見渡せる岩のてっぺんに陣取る。 ケツが少々痛むが我慢しよう。 今日のお昼は、鮭とイクラの大きなおにぎり2つ。 この大パノラマを眺めながら頬張るおにぎりの、何と美味しいことか(#^^#) 正面には、万太郎山・仙ノ倉山方面へと続く稜線。 その最終地点は国道17号へと続くのだが、体力勝負のロングトレイル。 地図で見ると、アップダウンを何回するのだろう。 目標として、2年以内に小屋泊縦走登山してみよう。 こちらは茂倉岳方面で、土樽駅へと向かう尾根筋がある。 トマノ耳の南側には肩ノ小屋が見えるね。 下山の際に立ち寄ろう。 おやつの栗羊羹とすあまも頂き、ご馳走さまですm(_ _)m さぁ、谷川岳最高峰のオキノ耳を目指そう!! 途中、登山道の正面に大岩が立ちはだかり、やや強引にも登って直進。 左に正規登山道があるので、自信がない人はそちらが賢明。 別の展望の良い岩場で、トマノ耳をパチリ☆ 西黒尾根だ。 ここから見ると急峻な尾根筋だなー。 ガスが発生しつつある。 ブログ冒頭の写真、オキノ耳に無事着いたよ。 ここも盛況ぶりだねぇ。 ただ今12:51 山頂標識を撮ろうとすると、近くの登山者が撮りましょうか?と。 拙は白のパンツに淡いブルーのドレスシャツ、トレラン姿で こんな軽装をSNSで拡散されたくないからね。 丁重にお断り。 登山初心者が真似しては困る。 ガスが濃くなりつつあるなぁ。 展望が効かないので、長居せずに更に北の奥の院を目指そう。 途中、コオニユリの蜜を必死で吸う蝶。 オキノ耳から先は足場がよろしくないので、気を付けて進もう。 奥の院の鳥居だ。 そこで下山の無事をお祈り。 一ノ倉岳が奥にそびえているはずなのだが、ガスガスだべ(T_T) オレってひょっとして、ガス男?? ガスを呼ぶ男・・、登山で嫌われそうだなーー。 さぁ、気を取り直して下山だ。 下山してこそ、登山を完結したことになるからね。 オキノ耳もトマノ耳も、相変わらず大盛況だよ、さすが週末だ。 歩きやすい登山道で、問題なく肩ノ小屋に到着。 広場もあり、こちらもなかなかの盛況ぶりだ。 13:18か、小屋に立ち寄って山バッジあるかな。 お~、ありますぞ山バッジ。 渋いデザインのを2つ購入だ。 コーラも売られており、小屋の中の椅子に腰かけて暫しの休憩。 コーラを飲み干し、小屋の前の広場からトマノ耳方面。 小屋から少し下ると、南から西へかけての好展望。 みなかみ市街地が見えるね。 こちらから見る仙ノ倉山は険しい。 小屋を後にし、天狗の溜まり場というビューポイント。 その岩からの眺めも素晴らしいよ♪ 13:49か、土合駅の上り電車は難しいかもな。 間に合わなければ、谷川岳ロープウェイ駅から水上駅までバスだ。 天神尾根は西黒尾根と比べ、登山者の数は100倍以上に膨らみ、渋滞頻発だよ。 下山はみんな疲れているのか、足取りが重いね。 拙はまだまだ体力残っているから、ガンガン追い抜くよ。 追い抜きは声掛けしたり、大きく脇を通って事故のないように。 決して無理して追い越さないこと。 途中、熊穴沢避難小屋があり、ここも満員御礼だ。 小屋の中は蒸し暑く、そそくさと退散。 空気も山頂とは変わりつつあるね。 所々で西黒尾根が見え、数時間前はあそこを登攀していたんだよなぁ。 登山道が渋滞気味で、写真は撮らず。 木道が始まり、その先の左手に田尻尾根と山頂駅との分岐がある。 見逃さないように注意して進む。 田尻尾根への分岐を発見。 拙が田尻尾根へ向かおうとすると、何人かの登山者が??のような顏。 拙が道を間違えていると思ったのかな。 みんな山頂駅へと向かうからね。 田尻尾根へ下る人は、100人いてもゼロに近いのじゃないのか。 案の定、途中で2人の登山者を追い抜いただけ。 途中休憩しても、降りてくる人はいない。 ひっそりと樹林帯に囲まれ展望もなく、クマ公がいそうな雰囲気。 そそくさと進み、登山道と林道の境界線に出る。 凄い数のピンクリボンだな。 道迷いが多いのかな? その後は単調な林道を下り、途中の沢で暫しの休憩。 沢の水で顔を洗うと、冷たくて気持ち良い♪ 飲料も底を尽き、2リットルではやはりギリギリだ。 口をすすいで少しでも喉の渇きを癒そう。 山麓駅でまたコーラ買うべ。 白毛門方面の雲行きがアヤシイな、速足で下るか。 そうして15:30頃に、谷川岳ロープウェイ山麓駅に無事到着。 バスがちょうど発車するタイミングだが、 次のバスと決め込んでお土産とまたコーラを買う。 トイレでしっかり放出したいしね。 帰りのバスはほぼ満席、谷川岳の人気っぷりを改めて実感だ。 今日も無事に下山でき、何よりである。 今年の目標である、日本百名山10座登頂は谷川岳で達成だ。 まだまだ登るよ~! 疲労感はそれほどない、8月あたまはどの山に登ろうかな。 おわり 参考山岳地図 山と高原地図 谷川岳 苗場山・武尊山 2023 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 9, 2024 11:59:27 AM
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