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カテゴリ:コンサート、舞踏、オペラ
デヴィッド・ビントレーの『カルミナ・ブラーナ(Carmina Burana)』。
新国立劇場のオペラパレスにて、初日の公演を観劇しました。 演劇とオペラはよく観ているのに、新国立劇場のバレエを観るのは、まだ2度目です。 5年前に上演され話題となった作品の再演ということで、足を運びました。 『ガラントゥリーズ(Galneries)』との同時上演で、両作品とも振付はデヴィッド・ビントレー。 次の2010/11シーズンより新国立劇場舞踏芸術監督に就任します。 『ガラントゥリーズ』では、かねてより関心のあったプリンシパルの山本隆之、ソリストの芳賀望らの踊りを見ることができました。 モーツァルの音楽に乗せて、シンプルな舞台に存在するのはダンサーのみ。 このような表現があるのかわかりませんが、バレエがフォーメーションの芸術であると感じました。 カール・オルフ作曲の『カルミナ・ブラーナ』は、ドラマチックで重厚な音の響きから始まります。 コッポラ監督の映画「ドラキュラ」などで、耳にしたことがあると思います。 目隠しをした女性ダンサーが、運命の女神フォルトゥナ(ヴィクトリア・マール)として登場し、激しく踊ります。 そして3人の神学生が登場し、それぞれが抑えられない欲求のもと、定められた道を踏み外して行くように見えます。 時にはその行動が本能により情熱的な生き方にも見えますが、苦悩しながら突き進む様子も見られる、舞踏でありながら観る者にダイレクトに訴えかけているのを感じました。 音楽と舞踏、これらが一体となった時に、人の体は多くのことを語るのだと不思議な想いで観た作品です。 ところで、初日は終演後にデヴィッド・ビントレー氏のミニトークが開催されました。 (トークの様子は公式サイトで) 観客との距離を縮めたいという氏の提案で、舞台ではなくオーケストラピットの前で観客の目前で語ります。 観客一人ひとりの反応を見るようにして語る氏の姿に、次期芸術監督としての意気込みを感じました。 ※キャストは日替わりで上演されました。 2010/11シーズンオープニング公演には、 ●ビントレーの「ペンギン・カフェ」 同時上演として ●バランシン振付「シンフォニー・イン・C」 ●フォーキン振付「火の鳥」 以上3作品が上演されます。 ビントレー氏が語るには、それぞれが大変人気の高い作品なので、それを同時に上演するというのは凄いことなのだそうです。 こちらも楽しみです。(オープニング公演の詳細は公式サイトで)2010年10月と11月に上演予定。 ※公演の詳細は、新国立劇場のサイトで。 (新国立劇場 オペラパレスにて) ☆RCA Red Seal THE BEST 96::オルフ:カルミナ・ブラーナ 小澤征爾(OZAWA SEIJI)/ボストン交響楽団(Boston Symphony Orchestra)/イヴリン・マンダク(Evelyn Mandac) 試聴できます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.07 01:01:44
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