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カテゴリ:演劇、観劇
W・サマセット・モームの「夫が多すぎて」をケラリーノ・サンドロヴィッチの演出・上演台本で舞台化。
夫を戦争で失ったヴィクトリア(松たか子)。 一年間喪に服した後に、夫の親友と再婚し、慎ましい生活を強いられています。 すると突然、亡くなったと思っていた最初の夫が帰宅しました。 驚き慌てつつも美しいヴィクトリアは、彼女に好意を寄せる戦争成金の実業家にも心が揺れます。 果たして彼女が下す決断とは! 魅力的であるが故に罪深い、いわゆる自己チューな妻を松たか子が痛快で豪快なコメディエンヌぶりで好演しています。 前の夫に段田安則、現在の夫に渡辺徹が扮して、彼女に振り回される心優しく情けない男ぶりで観る者の同情を誘います。 大胆に誇張された舞台美術に象徴されるメリハリのある三幕の舞台に、上演時間があっという間に過ぎてしまいました。 作・ウィリアム・サマセット・モーム、演出・上演台本・ケラリーノ・サンドロヴィッチ、翻訳・徐賀世子、 美術・二村周作、照明・小川幾雄、衣裳・前田文子、音響・水越佳一 ※公演の詳細はシアターコクーンのサイトで。 (シアターコクーンにて) ☆作・ウィリアム・サマセット・モーム、訳・海保真夫「夫が多すぎて」岩波文庫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.10 00:43:16
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